#56:「名鉄谷汲線跡と谷汲華厳寺巡りポタ」(04/10/31)


前日の土曜日のイベントが雨天中止で腐ってましたが、今日は何とか天気が
もちそうだったので、なっちゃんに連絡を取り、急遽ポタしに出かけました。
目的地は「谷汲村の華厳寺」。そう、紅葉と椎茸料理が有名です。
これに、平成13年に廃線になった「名鉄谷汲線」を絡めて楽しんでまいりました。
最後の締めは、スタート/ゴールにした「リバーサイド・モール」の『ぬくいの湯』
に入って、疲れを癒して来ました。

なかなか、面白いコースでしたので、いつか正式イベントにしたいと思います。


「リバーサイド・モール」を後にして、約1.5km程の「根尾川」の橋にて。

写真では見にくいですが、これからたどって行く「名鉄谷汲線跡」に繋がる「名鉄揖斐線」の
鉄橋が見えます。昨日の雨にも関わらず、「根尾川」の水はきれいに澄んでましたよ。


「根尾川」を渡った所からは「三水川」に沿って進みます。交通量もほとんど無く快適に走れます。

左の写真は「おおの温泉」。最近できたらしく、温泉堀りのヤグラが有りました。
ここは「根尾川谷汲温泉」の姉妹店だそうです。(温泉の姉妹店ってのも、面白い表現ですよね。)


引き続き「三水川」沿いに進みます。のどかな景色でしょ?私は大好きです。

走っていたら、まるで『西遊記』にでも出て来そうな、派手な色彩の寺院がありました。


「三水川」を進んで行くと「名鉄揖斐線」
の「黒野駅〜本揖斐駅」までの廃線区間の
鉄橋がそのままの形で残っておりました。

そこから、ちょっと西に走ってみると、
路盤には線路が残っていましたよ。

この後、本題の「谷汲線跡」トレースの為
分岐の「黒野駅」に向かいました。


「名鉄揖斐線」の「黒野駅」です。御馴染みの「名鉄」の駅看板ですね。
駅前の案内看板には廃線区間もまだ表記されてるので、参考になりますよ。

駅構内には整備工場もあるみたいです(右側電車の奥の方)。
「谷汲線」へは、整備工場の先で右に曲がって分岐して行きます。

それでは「谷汲線跡」をたどってまいりましょう!


しばらく走ると「黒野北口駅」跡がありました。

ずっと北に向かって路盤は伸びています。
駅舎は無いですが、ホームはしっかりと
残っていました。


次は「豊木駅」跡です。

ここもホームだけがしっかり残ってます。
せめて『駅名』を示す明示だけでも有ると
良いのですが・・・。


「更地駅」跡です。

ホームの桜の木は昔のまま残っています。
春先には桜の花の下の名鉄電車が良い感じ
だったと思えますね。


再び、「根尾川」沿いに出ます。
「谷汲線」跡はすぐ横に有ります。

写真は、こちら側の山で掘った石灰石を
対岸の「住友大阪セメント」の工場に運ぶ
専用橋です。
近くに行くと、ゴロゴロって感じの音が
聞こえます。


「根尾川」沿いから「谷汲華厳寺」方面に進みます。この辺りの道路には路肩も歩道も無くて、
ちょっと走りにくいです。と、思っていたら走り易そうな道が!

あれ、これって「谷汲線」跡なんですよね!歩行者/自転車専用に整備されてます。
『これは期待出来るぞ!』と思ったのですが、この先で道路を「線路跡」が渡る部分までの
100m程だけでした。「片鉄」みたいになると良いんですけどね〜!


道路の右手に「谷汲線跡」を見ながら、走りにくい道路を進むと、「谷汲駅」跡に到着です。
ここも「名鉄美濃町駅」跡と同様に、ホームには電車が保存されています。
電車の中には入る事ができますよ!

東に向かって線路が伸びているのが、解りますか?
駐車場の看板には「ロマン鉄路」と書いてありました。


「谷汲駅」跡から西にちょっとで
「華厳寺」への参道入り口です。

参道の両側には桜の木とモミジの木が
交互に植えられています。

参道沿いの店を覗きながら、ゆっくり
進みました。


りっぱな山門に着きました。ここから先が「華厳寺」の境内みたいです。
山門の左右の部分には大きな『わらじ』が有りました。

境内には苔むした灯籠や建物があります。石畳はちょっと滑りますので、歩くのも要注意です。
(もちろん、自転車には乗ってはいませんよ!!)


急な石段が見えると、本堂はすぐです。
自転車は、石段下の僧坊(?)そばに停めさせてもらいました。
ここのそばには『水琴窟』が有ります。奇麗な音色でしたよ!

「本堂」でお参りしました。ここには『戒壇巡り』があるらしく、お参りの方が並んでました。

「本堂」からは右の写真の様にモミジが見れます。
紅葉には2週間程早いのですが、一部紅葉が始まってました。時期になると素晴しいでしょうね!


お参りを済ませたので、今度は腹ごしらえです。山門の所まで戻り、写真のお店に入りました。

もちろん、頼んだのは「椎茸定食」!この時期は、これが名物なんですよ〜!!
厚肉の焼き椎茸をショウガ醤油で、美味しくいただきました(^^)/。

空模様が怪しくなって来ました。腹ごしらえが終わったら、早速、帰路に着きます。


「谷汲線」一番の難所です。この写真は帰りの下りのものです。
行きに撮りたかったのですが、写真の様に歩道が無いので、危険なので撮りませんでした。
右手の草が生い茂っている所が「線路跡」です。

帰路ではバラを栽培している畑もありました。色とりどりできれいでしたよ!!


出発点の「リバーサイド・モール」到着。

クルマに自転車を仕舞おうとしていたら、
雨が降り出しました。ジャストタイミング!

この後は写真の「ぬくいの湯」に入って、
本日は終了です。ここ、良い温泉でしたよ!

本日の走行距離:37km。


<谷汲線跡を走って>

谷汲線の存在は、どこのテレビ局だったか忘れましたが、早朝の番組で桜の季節の走行シーンを
延々と放映しているのを見て「美しいなぁ、一度行ってみたい!」と思っていたのです。

今回走ってみて、線路沿いの景色は想像通りに素晴らしかったです。
春夏秋冬、それぞれに楽しみのある路線だったでしょうね〜!(冬はツラいかなぁ・・・)

なんとか『片鉄ロマン街道』の様な「歩行者/自転車専用道」に生まれ変わらないでしょうか?

もちろん、維持管理の問題や土地の問題が有りますので難しいとは思うのですが。
例えば、運営方法として、河川の入漁料の様に『日券』『年券』みたいな形で有料にしても、
お客さんが来てくれ無いでしょうか。
もちろん、地元の方は「無料パス」を役場負担で交付で無料利用できる形が良いですね。

今回走ってみて、自転車/歩行者の方は危なそうって場所も有りましたから、
地元の方々への『福祉』としての恩恵にもなると思うのですよね。

岐阜から「名鉄揖斐線」で「黒野駅」まで『サイクルトレイン』の料金とセットなんてのや、
「谷汲華厳寺」周辺の宿への宿泊と合わせてなんてのも、良いですよね〜!
(*注:この「名鉄揖斐線」も05年に廃止されてしまいました)

「名鉄」さん、地元の役場の方々、何とか実現できませんでしょうかね(^^)。