#82:「近江長岡方面 里山探訪ポタ!」(05/06/18)


梅雨の晴れ間に、以前、新幹線の中から見た里山を走りたくて、出掛けて来ました。
場所は、「滋賀県 米原市」にある「JR近江長岡駅」近辺です。

テンちゃんと二人で「関ヶ原」を起点として、旧中山道に沿って進み、
宿場町の風情や街道の風景を楽しんで来ましたよ。

そして、その途中で素晴しい・・・後は、記事をどうぞ!


今回のスタート地点は「岐阜県不破郡関ヶ原町」。

当初、「関ヶ原町役場」に車を止めさせていただこうと思っていましたが、
行ってみると駐車場がほとんど無い。
頼み込んでも、これでは物理的に無理そうなので、急遽「関ヶ原町民体育館」に変更。
管理されている方に、事情を話して、快諾していただきました。

さぁ、出発です!しかし、既に真夏の様相!暑い一日になりそうです!!


中山道を進みます。「関ヶ原」と言えば、地名にもなっている「不破の関」があった所。

「不破の関」は「壬申の乱(672年)」の後に置かれた関所です。
789年には停廃されたと書いてあったので、平安京遷都の5年前には廃止された事になりますね。
すぐそばに「不破の関資料館」が有りましたが、今回はパスです。


「黒血川」。ちょっと不気味な名前ですね!

「壬申の乱」で、大友軍、大海人軍の両軍が初めて衝突したのが、ここ「山中」。
激戦の後、両軍の犠牲者の血で川底の石が黒く染まった事が、この名前の由来だそうです。
その後も、各時代に置いて軍事上の要衝だった。と書いてありました!

この後も、しばらく登りが続きます。ゆるゆると頑張ります!!


「JR東海道線」の「山中踏切」にて。

ちょうど列車が来たので、1枚撮影。
この時、手を挙げて挨拶したら、
列車の運転手さんが短い汽笛と
「敬礼」をくださいました。

やるな、「JR東海」!

この後、もう少しで峠の頂上です。


旧中山道の峠を越えて、ホッと一息。

ここで、国道21号線と再び合流します。
登りはキツかったですが、杉木立の中は
涼しくて快適でしたよ。

しかし、自販機のたぐいが全く無い!
「関ヶ原町」で買っとけば良かった(泣)

この後は「今須宿」です。


「今須宿」は・・・。

旧来の街並は残っていませんでした。宿場外れに、こんな花が!きれいでしたよ!!


「車返しの坂」にて。

南北朝時代、京都の貴族が「不破の関」が荒れ果てていて、そこの風情が良いと聞き、
牛車に揺られてここまで来ましたが、『都から貴族が来られる!』と聞いた「不破の関」の
住民が綺麗に関を直してしまった事を聞き、ここで引き返したそうです。

右手に登っていく、細い小道が本来の旧中山道です。
が、我々は、このまま国道21号線を渡って、現代の道を進みます。


「JR東海道線」の「車返し踏切」。

また、貨物列車です。
今度は、運転手さんは何もアクションして
くださいませんでした。

ま、これが当たり前ですよね(笑)。


美濃国/近江国 国境にて。

「車返し踏切」から、すぐです。
テンちゃんの横の小川(溝?)が国境。

この国境近辺には、番屋や宿が
多くあったそうです。

そして、ここは「寝物語の里」と
呼ばれています。
では何故「寝物語の里」なのか・・・。

国境の溝を挟んで、宿が建っていたので、寝ながら壁越しに話ができたのが由来だそうです。
きっと『おまえさん、どこから来なさった?』とか、『京の景気はどうやね?』なんて、
会話だったのかな(^^)。

ここのすぐそばに、芭蕉の句碑も有りましたよ!


旧中山道を「柏原(かしわばら)宿」に向かう途中です。

この並み木、何の木だと思います?これ楓(かえで)なんですよ!
木カゲがひんやりと涼しくて、もう最高でした!そして、この緑の美しさ、なんとも言えません!!


「柏原宿」到着。

ここは、昔ながらの集落が残っていました。
写真は、診療所の前の宿場を示す石碑です。

「柏原宿」の紹介は、帰路に回します。

さぁ、「長岡」目指して出発しましょう!


「JR近江長岡駅」到着。

時刻は昼を少し回ってます。観光案内板を見ながら、どこで食事をしようかと試案中。
今回も携帯の「ナビ」機能を活用して、一番近いコンビニを探しました!

ここまで来る間に、ちょっと気になる物があったので、その方向のコンビニに決定。
では、出発します!


ちょっと、寄り道!

ここ「近江長岡」は源氏ボタルの発生地として有名です。
ここの源氏ボタルは国の特別天然記念物に指定されています。

町内の川には、写真の様なボンボリが設置され、蛍狩りしやすくなってました。


「伊吹山」を眺めながら、
こんな田園地帯を進みます。

空の雲が「夏」してましたよ。

日差しはじりじりと照りつけますが、
風はまだ、夏の蒸し暑さは無く快適。

さぁ、お腹空いたぞ!


先程「気になった」と書いたのはここ。

鉄道のガーター橋が有りました。
廃線の様で、前後のレールは無いです。

よ〜く見てもらうと解るのですが、
渡った先の路面が赤い!
(テンちゃんが気が付きました!)

これは、もしや・・・。

そうです!廃線跡の歩行者/自転車専用道でした!!

ここは「伊吹山」の麓に有るセメント工場からの積み出し線の跡なんです。
いやぁ、「片鉄」以来、こう言う場所を探していたのですが、こんな近くにあったとは!
「岐阜県美濃市」も「名鉄美濃町線跡」の歩行者/自転車専用道化を予算に組み込んで
くださいましたが、廃線跡の歩行者/自転車専用道化の方が、新しく自転車道を造るより
低予算でできると思うんですよ。

さぁ、早速走ってみましょう!(食事の事を忘れている・・・。)

まだ、できたばっかりって感じです。
路肩の土の色が物語ってます。
架線柱がずっと沿線に残されていますね。

うん、これは良い!
鉄道マニアの方には申し訳ないのですが、
廃止された跡が雑草に埋もれたままに
なるより、地元の方々には良いのでは
は無いでしょうか?
新たな、地域文化が創作されて行くと
思うんですよ。

帰路ですが、ここをもう一度通りました。
喜んだのも、つかの間。すぐに終わってしまいました。

しかし、この先も廃線跡は続いています。延長工事を強く希望いたします。
きっと、紹介されたら多くの方が訪れるでしょうからね!


コンビニで昼飯をゲットして、
さて、どこで食べようかと試案中。

見える景色の中のどこで食べても
良さそうなので迷います。

まぁ、公園に行くのが妥当かな?


総合公園「グリーンパーク山東」にある「三島池」で食べる事にしました。

広い池の写真の場所で、昼食を食べていると・・・。

テンちゃんが、つい、泳いでいる鯉にパンを投げて与えていると、鴨が!

こいつら、凄い勢いで泳いでやって来ました。後は、鯉対鴨の食料争奪戦が繰り広げられました!

仕舞には、こいつら桟橋の上に上がって、エサのおねだり。人慣れしているのか、この近さです。

食後は、羽つくろいと、まぁ、警戒心ゼロですね〜!


我々は食後は「里山」の風景探しです。麦畑がきれいです!のんびりポタはたまりません!!

さすが、ホタルの里です。小川のそばには、ホタル狩り用のボンボリが吊るされてます。
「稲と里山と伊吹山」。この景色、たまらなく癒されませんか?

そろそろ、帰路付きます。帰りがてら、この「バイコロジー自転車道」を探索してみました。

田園地帯の中を延びる、赤い舗装がそうです。遠く「伊吹山」が雄大でしょ?
しかし、この自転車道、あっちへいったり、こっちへいったり・・・途中で消えたりします。


あちこち回っているうちに、
廃線跡の歩行者/自転車道に出ました。

もちろん、走りましたよ!

今回初めて、動画を撮ってみたり、
気持ち良く、真新しい道を、二人ジメでした!


帰りは途中で「廃線跡自転車道」の横に並走していた、「バイコロジー自転車道」に
再び入りました。

が、再び、途中で、無くなってしまいました。


同じ道で帰るのも面白く無いので、小川沿いに走ってました。

フラット・ダートを、なかなか良い感じで走っていたのですが・・・。
「JR東海道線」にぶつかった所で道が無くなりました。

少し戻って、行きに通った道に戻りました(^^;。


「柏原宿」に戻って来ました。

この宿場には、昔の面影が有ります。
家々の前には、当時の商売を記した
看板が下がってます。
左上の写真は「柏原宿歴史資料館」。

町内の至る所に、このポスターが。
「やいと祭り」だそうです。

「やいと」とは、お灸の事。
「柏原宿」は「伊吹もぐさ」が特産で、
このお祭りをするそうです。


「柏原宿」から、中山道で「今須宿」へ向かいます。「楓並木」も通りました。

「今須宿」から先は、ちょっと趣向を変えて、「上石津町」へ抜ける山道へ。
地図を見たのですが、そんなに登り道でもなさそうなので、チョイスしました。

結果は・・・大正解!こんな感じの快走路でしたよ〜!!(写真:右)

途中、「今須川」の渓谷を何度か
見下ろせる場所が有りました。

箱庭みたいで、綺麗ですよ!

でも、この道、ほとんど下りなので、
逆ルートはかなり修行だと思いますよ!


麓まで降りて来て「関ヶ原町」を目指しますが、国道365号線は通らず
「黒血川」(朝、通った川の下流ですね。)沿いを走ります。

右手に国道の位置を確認しながら(写真:右)、気持ち良く走っていたのですが・・・。

あははっ、またやっちゃいました!
行き止まり!!

良い感じで川沿いを走ってたんですけどね。
奥に見える車の所が国道です。

仕方無いので、戻りましょっ!


国道365号線で「関ヶ原町」を目指します。

「関ヶ原インター」までは、登りが続きます。途中、こんな花が応援してくれている様でした!
この坂を登りきれば、後は「関ヶ原町民体育館」までは、すぐです!!


「関ヶ原町民体育館」に戻って来ました。

廃線跡自転車道、長岡の里山、
中山道の宿場町、山間の自然美・・・。
多くの収穫が有りました!
これは、イベントを組まないと!!

この後、管理されている方に、
ちゃんとお礼を言ってから帰りました。

帰り道、「安八温泉」で汗を流して
帰りました。(^^)/。

本日の走行距離:約53km。


今回のパンフ、地図はありません。