#94:「八百津の棚田/小さい秋見つけたポタ!」(05/09/03)


まだまだ暑いですが、朝夕は涼しくなりました。夜には虫の音、そろそろ秋の気配。
と言う事で、今年も「棚田探訪」に行って来ました。
今年の棚田は「日本棚田百選」にも選ばれている「八百津 上代田の棚田」です。
もちろん、棚田だけじゃ無く「八百津」の街を探訪、秋の味覚も楽しんで来ましたよ。

今回の参加者の方は、
熊さん、hideさん、take2さんと「日本昭和村」から同行。
現地にて、yamaさん、ぴろたさん、ひみよしさん、ミツさん、akahoriさん
にお会い出来ました。


熊さん、hideさん、take2さんと
私は「岐阜県美濃加茂市」の「日本昭和村」
に集合です。

ここに帰って来て「里山の湯」に入って
帰ろうと言う計画です。

さぁ、そろそろ出発しましょう!


「日本昭和村」から「中川辺」に向かうには
一つ山越えがあります。

この「山之上」地域は果物農家が多く、
今の時期はちょうど梨のシーズンです。
道の両側に多くの即売店が有ります。

まだまだ暑い中の登りで、喉が渇いたので
冷えたのを売っている店が無いか探してました。
店先に食べれる様になっているお店を見つけて、
ここならと立ち寄りました。

坂を登りきった所の「山口農園」さんです。

『冷えた梨は無いですか?』とお聞きしたところ、『有りますよ!』と言う御主人の返事。
さっそく、『ここでいただきたいのですが、おいくらでしょうか?』と申した所、
『あっ、サービスしますよ、食べてって!』と言う有難いお言葉!!

もちろん、遠慮無くいただいて来ました(^^)/。
乾いた喉に滲み渡るたっぷりの果汁。よく冷えていて、甘みたっぷりの美味しい梨でした!

帰りにクルマで寄って買って帰ろうと思って伺ったのですが、残念ならが閉まっていました。
また今度来ますので、今回はごめんなさい!


「山之上」からは、気持ち良く坂道を下って
「中川辺」の街へ。
あまりに気持ち良過ぎて、写真無いです。
(撮ってる暇が無い?)

写真は「中川辺」の「飛騨川」に掛かる「山川橋」
橋の上から、川面に舟を降ろす所が見えたので
寄り道します。

「SONY美濃加茂」の「漕艇部」のクラブハウスでした。

レガッタ(と言うのですか?)が何艘か、気持ち良さそうに川面を行き交ってましたよ!


「中川辺」から「八百津」へは県道で。

この区間は、多少の坂はありますが、
快走できます。
が、「八百津」の街が近づくにつれて、
歩道が無くなりますので、要注意です。

沿道に見所が有りそうですが、
今回はスルーしてしまいました。


集合時間には早く着いたので、先乗り部隊のひみよしさんと合流の為、「旧八百津発電所」へ。

ここ「旧八百津発電所」は明治44年に完成した「木曽川」初の水力発電所でした。
建物を始め、国の重要文化財に指定されており、中の発電施設の見学ができます。

ひみよしさん、akahoriさんと無事合流できたので、中の見学に。

広く天井の高い建物の中に、3基のフランシス水車と大型発電機が並んでいます。
当時は4基並んでおり、入ってすぐの板敷きの部分に4基目が有ったそうです。

私も知らなかったのですが、ここ「旧八百津発電所」はダム式では無く、水路式で
上流の「恵那市飯地町川平」に取水口が有りました。
これは、対岸の「錦織」地区に鎌倉時代から続く、木曽木材流運の綱場があって、
ダムが出来なかったからだそうです。
この水運も上流部のダム建設などで大正15年には廃止されたそうです。
ここ「旧八百津発電所」は、丸山ダムと新発電所の完成により、昭和49年に運転終了されました。

右の写真は、当時のレイアウトのテクニカル・イラストレーションです。
非常にきれいですので、説明板の近くに有りますので見てみてください!

建物入り口近くにある、小さな建物も
発電施設です。

ここは4基の発電装置からの排水を利用して、
急増した電力需要に対応する為に大正6年に
増設された物。

建物の中、外共に、一度は訪ねてみられる事を
お薦めいたします。入館料は¥310円です。


怪しい男達が1台の自転車を囲んで・・・。

ひみよしさん到着まで、akahoriさんの
「ランドナー」を囲んで、説明を受けている所。

「TOEI(東叡舎)」のフレームに、
今では入手困難な部品で組まれています。

古くても、新しくても、自転車は美しいですね!


ちょっとゆっくり見学し過ぎました(^^;。集合場所の「八百津町役場」へ急ぎます。

すでに、yamaさん、ぴろたさん、ミツさんが到着してました。
お待たせして、申し訳ありません!自転車談義も尽きないので、そろそろ食事へ。


今日の昼飯は「ちゃりき!」の「八百津ポタ」
では定番(?)の「三勝屋」さんへ。

自転車は店の前の公共の駐車場の隅に
まとめて停めます。

えっ?店の写真は?

すいません、撮り忘れてます。
空腹に完全に忘れておりました。

各自、それぞれ好きな物を注文しました。
私は今日も「カツ鍋定食」です。

けっしてきれいでおしゃれな店では無いです。
でも、愛想の良いおかあさんに、美味い料理の
「三勝屋」さん。
初めて来られた方にも気に入って
いただけたのではと思います。

モザイクの中は・・・ナイショ!


「八百津」と言えば、ここも。造り酒屋の「花盛酒造」さんです。

芳醇な香りは、日本酒では無い様です。そして、口の中に残らないスッキリとした後味。
私は、こちらのお酒で日本酒のイメージが変わりました!
こちらは、聞き酒をさせていただけます。一度は、この素晴しい味を確かめてください!

いつも立ち寄って聞き酒と称して、美味しいお酒をいただいている気がします。
今回、新しい方を5名御連れしているので、許してくださいね!

お店の外観写真を撮っていると、通りがかりの自転車乗りがぁ・・・。お〜い、hideさん!
趣のある蔵とお店のたたずまいです。

ベージュの服の方が、こちらの御主人様です。
いつもおだやかな笑顔で迎えてくださいます。

ひみよしさんは、何かお買い求めでしょうか?

全国発送も受け付けてくださいますので、
自転車でも荷物にならずに助かりますよ!


「八百津」の名物「栗きんとん」をいただきに「緑屋老舗」さんへ。
(写真は出発する所です。お店の中に入っている時は、きちんと並べて停めてましたよ!)

「八百津」の街には何件かの「栗きんとん」屋さんが有りますが、ここはYosanのお薦めの店。
こちらのお店の「栗きんとん」は、甘すぎず栗らしさいっぱいでの物です。
9月から4月の季節限定商品ですので、この時期は「新栗」を使った旬だと言えます。

お店の中で1個からでもいただけますので、立ち寄ったついでに、食べてみてください。

どの商品でも注文して待っている間、試食品とお茶で接待してくださいます。
今の時期ですと、「栗きんとん」の試食品(サイズが小さい)がいただけます。

さすが「新栗」です。
食べた瞬間、栗の香りが鼻に抜けて行きます。
春に来た時は冷凍した栗だったせいか、
そうじゃ無かったです。

今年も、秋の味覚が楽しめた事に感謝せねば!
自転車やってて良かったです。

この後は「上代田の棚田」に向かいます。


「八百津町役場」で、ぴろたさん、yamaさんと別れて、「上代田の棚田」に向かいました。
夕方から用事のある、ひみよしさんともお別れで、ふもとのコンビニで見送ってくださいました。

登り始めて約30分程の景色です。山間に今さっき通って来た道が小さく見えます。
午前中に行かれた、ひみよしさんの「凄い登りだよ〜!」のコメントに覚悟はしてましたが・・・。
写真の様な激坂!脚力、体力共に乏しい私は最後尾からゆっくりゆっくり登って行きました!!

「棚田が見えて来た〜!」と喜んだのですが、ここはまだ半分も来ていない所です。
すでにここは、刈り取りが済んでいて、最近珍しい「ハサ掛け」がされていましたよ。

さぁ、気を取り直して、頑張ります〜!(皆さんは、すでに先に向かって出発してます。)

こんな景色に元気付けられながら、登って行きました。木の下に怪しい(失礼)人影が!

小径車のBD−1で先に登った熊さんが、みんなの写真を撮ってくださってます。
今回、熊さんカメラにかなり助けていただいてます。非常に助かりました!
登りがキツくて、私、撮影する元気が有りませんでした(^^;。

去年の「正ガ洞」の時のぴろたさんと言い、小径車の方が登りは強いのかなぁ・・・。
いや、脚力の差ですね、これは。

これも、熊さんカメラです。どうです?凄い登りってのが伝わって来ますでしょうか?
登り始めて1時間ちょっと。やっと「上代田の棚田」の有る「北山」地区到着です。

山間の谷一面が棚田になってます。疲れた足を、思わず小川にて癒します。
水はあまり澄んで無かったので、飲めそうには無いですが、冷たさは十分。
一息ついて、棚田が見渡せる上の場所に向かいます。

ちゃんと登って来た証拠(?)「上代田棚田」の案内板です。
近くに寄って撮ろうかと思いましたが、先に撮りに田んぼに入ったミツさんが、
ぬかるむのを見て外から撮りました。(足が言う事を聞いて無いのも有ります。)
「上代田の棚田」の景色です。頑張って登った甲斐が有りました!

一部、稲刈りを行ってましたが、たわわに実った稲穂の棚田も見れました。
あぜの部分には彼岸花や秋桜の花が咲いていて、山里はすでに秋なんですね〜。
もうすぐ、紅葉シーズンが始まっていくのでしょう!

最上部に有る、JAにて。

厳しい登りで、みんな飲み物は尽きていました。
ですので、ここの自販機は助かりました!

私も買おうと財布を見ると、小銭が無い。
でも自販機は千円札も使えます。
で、千円札を取り出そうと見ると・・・
にっこり微笑む「樋口一葉」が!

hideさん、その節は助かりました。

この後、ミツさん、akahoriさんは、八百津方面に戻ります。
お疲れ様でした!あの激坂ですので、下り、気を付けて降りてくださいね!!

熊さん、hideさん、take2さんと私は、もう少し登って山越えで「七宗」方面へ。
登りと言っても、もうちょっとだけなんですけどね(^^)。頑張ります〜!


登りは、ほんの少しでした!後は、多少の登り下りのある、山岳部を走る軽快路!
いやぁ、気持ち良いです!!やっと、走行シーンの撮影の余裕が出ました。

「恵那/白川/七宗」の分岐にて。

ここにも棚田の風景が眺められました。
こんな山間部での耕作は大変でしょうね。
すでに、耕作放棄されている所も有りました。

素晴しい景色では有りますが、
どんどん無くなって行くのでしょうね。

何もできない私は、有るうちにしっかり
見ておきたいと思います。


分岐から「七宗」の「飛騨川」沿いまでは、まるでジェットコースターの様な下りでした。

クルマがすれ違えない様な幅の下り、しかも、路面は苔むした所もあって、
時々タイヤが流れますが、hideさんと二人、気持ち良く下って来ました。

熊さん、teke2さん、置いてってごめんなさい。決して、登りでの仕返しでは無いですよ〜!


下りきった「七宗」の「飛騨川」には「飛水峡」の景色が待ってました。

緑深い水の色と、急峻な岩肌が織りなす景色は、きれいで素晴しい!
今日は、先を急ぐので、今度またゆっくり訪ねてみたいですね。


「七宗」から「中川辺」へは、国道では無く、JR高山本線沿いの裏道を進みます。

所どころで、稲刈りの真っ最中。棚田と違って、大きなコンバインが忙しそうに働いてました。

行きと同じに、「山之上」登っても良いのですが、今日はもう登りは良いです(笑)。
できるだけ登りの少ないルートになる様に「古井(こび)」まで南下し、
トンネルを抜けて「日本昭和村」へ向かいます。(これでも登りは有るのですが・・・。)


「日本昭和村」へのアプローチ近くの
コンビニにて。

最後の坂にアタック(そう言う気分です)
する前に、水分補給です。

まだ17時半過ぎですが、すでに、夕空です。
日が短くなりましたね〜。
さぁ、後、ひと頑張りです!


「日本昭和村」帰着です。

今日は仕事で参加出来なかったツッチーさんが、出迎えてくださいました!
しばし、自転車談義の後、take2さん、ツッチーさんと別れ、
熊さん、hideさんと私は、「日本昭和村」併設の「里山の湯」で身体を癒して帰りました。

参加いただいたみなさん、お疲れ様でした〜。
棚田までは凄い登りでキツかったけど、あの景色を眺めれたのなら納得です。
来年もどこかの棚田を攻略しに行きましょうね!(もう少し、楽な所にしようかなぁ・・・。)

本日の走行距離:約55km。
歩く様なスピードで坂を登っても、平均時速16km/h出たのは単に下りで稼いだから(笑)。


今回のパンフ、地図はありません。