#95:「うだつの街並 物見遊山ポタ!」(05/09/10)


正式イベント再開、第1弾は「岐阜県美濃市」で「蕎麦ミーティング」。
今回、私は『これが本当のポタだっ!』をテーマに「美濃市街」を回ってみました。
長い距離を走るのも良いけど、1カ所にじっくり腰を据えて、探訪してみると
面白い所が見えて来るんですよね。
地元のツッチーさんの、極秘(?)地元情報で楽しさ数倍。感謝、感謝です!

今回、参加される方が少なかったので、結局解散せずに最後まで御一緒しました。
参加された方は、熊さん、テンさん、とっとさん、tomoちゃん、tkさん、
ツッチーさん、に私の7名でした。


関市役所からスタートして、旧名鉄美濃町線の廃線跡を走りながら、ミーティング集合場所の
旧名鉄美濃駅を目指します。
朝は、テンさん、とっとさんも一緒でしたが、お二人は別行動の『山越え』で「美濃市」へ。

写真の場所は「サイクルベース・アサヒ」の写真コンテストで入選に選ばれてましたね!

「旧名鉄美濃町線跡」の歩行者/自転車
専用道ですが、この先で無くなります。
ずっと「美濃市」まで続くと良いのですが・・・。

天気は曇りですが、蒸し暑い日です。
ツッチーさん、ごめん!切れてしまった!!

テンさん達は、今、どの辺かなぁ?


「旧名鉄美濃駅跡」です。すでに、テンさん、とっとさんは到着していました。

いつもの様に自転車談義と言いたいのですが、今日はツッチー号に問題が!
朝、クランク廻りから異音とお聞きして、BBの締め付け、クランクの締め付け、
ペダルの締め付けと見てみたのですが、消えない!
試乗してみても、どうも、ペダリングに関係無く、発生するみたいです。
で、ハンドルとサドルを持って、捻る様にすると発生する・・・。えっ?フレーム内部?
ヘッド、ステム、ピラー、ボトルゲージ・・・ありとあらゆる原因を考えて触ってみましたが
ダメでした(気持ち悪いなぁ・・・。)。後は、一度BBを外して、組み直してみる事くらいか。

今回は諦めて、ツッチーさんの宿題に。フレームじゃないと良いのですが。

さて、それでは、気を取り直して「美濃市街探訪」へ出掛けましょう!


まずは「花みこし」が常設展示されている「番屋二号館」へ。

毎年4月の第2土日の春祭りに、この「花みこし」と「山車」が出て、賑わいます。
今年は桜の開花が遅れたので、桜イベントと重なって来れませんでした。
来年は、みんなを誘って見に行きたいですね。

いつも説明してくださる婦人商工会の方と、談笑しているツッチーさん。地元話に花が咲く?


そろそろ良い時間になりまして、お腹も空いて来たので「蕎麦切り 桃李」さんへ。

古い商家を改造した、雰囲気のあるお店です。店内の囲炉裏は旧来から有った物では無く、
「高山」の旧民家からの移設だとか。

座席の関係で二組に別れまして、
各自、好みの物を注文。

美味そうに食べるテンさん、とっとさん。
私は・・・公約通り「付け鴨せいろ」です。
味は・・・そりゃ、もう・・・!
言葉に成らない程、う・ま・い!!

お店閉店の話は、閉めるのでは無く
「愛知県」へ移転だそうです。
近くに来ると嬉しいなぁ。


「桃李」さんの駐車場の奥に見えた「ACクラフト」さん。手作りの家具屋さんです。
2階のお店には、家具だけで無く、おしゃれな雑貨も売ってましたよ!

お腹もふくれて、満足した所で、「街並探訪」へ。

「桃李」の向かいには「屋根神様」のある商家が。「桃李」さん自体由緒ある商家なのです。
そして、その並びも「うだつ」の有る家並みが続きます。

まずは、ツッチーさん御推薦の「山菜 みなみ」さんへ。


「うだつの街並」から、通りを挟んで北。
ログハウスの店舗が住宅街の中に有ります。

まるで、親戚の家に入る様に、
ツッチーさんは店内へ。

それもそのはず、お母様と店主の女将さんが
同級生なんだそうです。
「○○」と名前を呼び捨てにされてました。
きっと小さい時から、可愛がってもらってた
のでしょうね!(^^)。

そんなツッチーさんの紹介だと言う訳でもなく、どんどん試食の品を出してくださいます。
「みそ姫竹」「佃煮しょうが」「みそ小胡瓜」「焼ねぎ味噌」・・・etc。
とにかく、どれも美味い!そして、一袋¥350円!!これは安い、お買い得でしょう。
他にも「胡麻ドレッシング」も、試食させていただきましたが、美味かったですよ。
そうそう、旦那様が作られている「ワサビ田」で取れた「ワサビ」で、面白い食べ方も
試食させていただきました!(これも、美味かったです〜、酒の肴にもって来い?)
商品の味の素晴しさもですが、
とにかく気さくな女将さんも素晴しい。
ぜひとも、女将さんに会ってみてください。
その人柄に、心が温かくなると思いますよ。

わざわざ見送りまでしてくださいました。
大勢で、お世話になりました!
近々、また参上いたしますね!!


再び、「うだつの街並」へ。

会計事務所も、ここでは「会計処」。電柱の無い街並が、映画のセットの様だと誰か言ってたなぁ。

街並の中心部には、こう言う休憩場所も。

小さな石橋の下には鯉の稚魚。春先に来た時よりも大きくなった様な。
それとも、誰かが大きいのを放したのかな?大きくなって、街に彩りを与えてくださいね!

そんな休憩広場で、こそこそと何か食べてる、テンさん、とっとさん、見っけ!

美味しそうな匂いに見てみると「時代軒」の「びわゼリー」なるものでした。
一口、横取りしたのだが、ちょっとリキュール酒が効いていて、う・ま・いっ!!

「美濃」では老舗の「時代軒」さん。

格式高そうな、店構えですね。

さすがに、さっき漬け物三昧したので、
買いませんでしたが、今はちょっと後悔中。

今度、また立ち寄る予定です。


「豆木」さんでお茶にするには早いので、
「うだつの街並」から「上有知川湊灯台」へ。

今日は、観光客の方々で賑わってましたよ。
いつも、こんな感じでお客さんが多いと、
良いのにね!

邪魔になら無い様に、自転車は端っこの方に
並べて停めました。

灯台の石垣の上から、見下ろした図。洗濯する(?)ツッチーさんと談笑する熊さん、tkさん。
真夏はともかく、さすがに、この時期では、対岸の川原にビキニは居ませんでしたね。(笑)

そして、そんな3人が見上げると、こんな感じで灯台が見えます。でっかいです〜!


「川湊灯台」から
国重要文化財指定の「美濃橋」へ。

川沿いの道を進みます。
ここに見える緑の木々は「もみじ」なので、
秋になるとまた絶景ですよ〜。

「川湊灯台」から「美濃橋」までは、すぐです。


国指定重要文化財の吊り橋「美濃橋」です。

大正5年に造られたそうです。クルマは通行できません(単車はどうなんだろ?)。
橋の上は、気持ち良い川風が吹き抜けます。人通りも無いので、しばし、休憩です。
地元のツッチーさんによると、子供の頃、この橋の上から飛び込んで肝試しをしたそうです。
(現在は禁止されてます。立て看板に書いてありました!)

橋の上からは、こんな景色が望めます。

緑の山肌と、滔々と流れる「長良川」。
秋の紅葉シーズンも、期待出来るかな?

気温は高く暑いですが、景色には
秋の気配がしますね。

さて、またまた「うだつの街並」に戻ります。
今度は「豆木」さんで、お茶タイムですよ。


「小倉公園」下の、トンネルです。

出口こそコンクリートで固めて有りますが、基本的には素堀りのトンネルです。
「美濃橋」からここまでは、ちょっとした(本当にちょっと、です。)登りですが、
国道156線を通るよりも、登りが緩いので、イベントはいつも、ここを使ってますね。


『今日は猿は良いですかぁ?』のツッチーさんの声に、せっかくなので「小倉公園」に
立ち寄ります。

ここ「小倉公園」は「金森長近」が建てた「小倉山城」跡の公園です。
ただし、建造物に関しては、極最近になって建てられた物です。
「フランス鴨」「烏骨鶏」「チャボ」そして「猿」の檻がありました。

右は、トンボを手名付けようとする、tomoちゃんでした。
そう、たくさん飛んでましたよ、トンボが!秋、なんだよね〜!!

『山の上には何が有るの?』とツッチーさんに尋ねていた熊さん、おもむろに登頂開始です。
(私は、登りませんでした。だって・・・先週の棚田の分で、登りはもう良いですっ!)

熊さんに続いて、テンさん、とっとさんも登って行きました。

山頂には「天守閣」を模した(?)展望台。(当然、これは熊さんカメラです。)
そして、写真の様に、「美濃」の街並が手に取る様に見えるそうです。


「豆木」さんへ向かう途中で。「美濃和紙あかりアート館」です。

ここの前身は「美濃町産業会館」だそうです。その後、商工会議所、公民館、一般の洋服屋と経て、
平成16年に市の所有となり、現在の「美濃和紙あかりアート館」となったそうです。
建物自体が昭和初期の木造建築物なんですよ!

建物1階の部分には、美濃和紙を使った照明器具が展示即売されてます。
こんな可愛い提灯はいかが?金魚は1個¥2,500円でした。(高いかなぁ・・・?)

お待たせしました、スイーツ・タイム!「豆木」さんで、お茶しましょう!!

所が、ここで問題。実はここ、1階と2階は別々なお店なんだそうです。
事前でネットで得た情報では、下で販売、上で食べれるはずだったのですが・・・。

1階部分の席も少ないので、またまた二組に別れました。
写真は熊さん達が、食べた「豆木」さんの物。詳細は・・・ごめんなさい、食べて無いので何とも。
でも、食べたみなさんの感想は、美味かった!!!って感じだそうです。

私はどうしても、「うだつの街並」を見下ろしながら珈琲を飲みたかったので、
2階の「ザッ・カフェ U..(う〜だっつ)」さんへ。(しかし、なめた名前だよね〜、笑)

面白い造りですよ、ここ。店内は雑貨で溢れてます。地元の若奥様達が趣味でやってる様な感じ。
でも、窓辺の長椅子に腰掛けて、街並を見ながらお茶できます。(張り込みと言う感も有るが)
陶器の皿に乗せられて出て来ます。小さな小瓶は・・・ガムシロとミルク。


「美濃の街並」に別れを告げて、
「八幡神社」に向かう途中でちょっと寄り道。

深々とした木立の中に荘厳な寺院建築が。
ここも「金森長近」所縁の「清泰禅寺」です。

熊さんの話だと、「小倉公園」の山頂から、
広い木立と建物が良く見えたそうです。

地元のツッチーさん情報では、裏の庭園が
素晴しいそうですが、今日はスルーです。

正面の門の土塀は瓦がミルフィーユの様に(変な表現ですいません。)積み重ねてあります。

本堂はさすが、禅寺と言う感じで、簡素な装飾ですが、その存在感に感じ入ります。

そして、一番目を引いたのが、庫裡の建物。

白い塗り壁に木造の梁や窓の装飾。
ここもけして豪奢な感じは有りませんが、
存在感が有ります。

お寺の方の話では、2階の部分は若い
修行僧が勉強する所だそうです。

ここも立ち寄られる事をお薦めいたします。


「八幡神社」です。

屋根の葺き替え工事の最中です。
この情報は「ぴろたさん」のH/Pでも知って
ましたが、銅板葺きの屋根の葺き替えは
なかなか見れないので立ち寄ってみたのです。

「美濃まつり」の各町内の「花みこし」は
ここの参道に集まって、美濃市街に繰り出す
そうです。一度は見てみたい景色だと思います。

工事中の社殿の中は、真新しい銅板や、それを折り曲げる機械、すでに工場で加工された
銅製の部品、下板に使う木材などが所狭しと置いて有りました。
銅板葺きと言っても中の芯にあたる部分は木製。

写真の様に、防水シートを敷いた上から、
1枚1枚銅板を貼付けて(打ち付けて?)
行く様です。

完成した頃を見計らって、真新しい銅板の
輝きの屋根をもう一度見に来なきゃね!


日が短くなりました!まだ、17時ですが、
そろそろ夕闇に向かってます。

田園地帯の中を進む道の田んぼには、
トンボが群舞しています。
もう、秋はすぐそこまで来ているんですね!

そうそう、秋と言えば「味覚の秋」。
ちょっと通りすがりに寄り道です。


「秋の味覚」と言えば・・・そう、先日「八百津」でもお目に掛かった「栗」ですね。

Akiさんの御実家には「栗」の畑が有ります。
そして、近くを通ると言ったらお土産に用意してくださいました!(その場で試食もしました。)

今年初めての、生栗です。まだ早稲の品種なので、本式のはもう少し後がそうですが、
茹でて食べると美味かった!
(本当は、採って2〜3日、冷蔵庫で寝かしてから茹でた方が甘いらしい。)


「美濃の街」を深〜く、じっくり楽しんだ一日も終りです。田園の中の道を通って帰ります。
(ツッチーさんは、途中離脱で「ツッチー工房」謹製、車載スタンドを背負って再登場でした。)

じっくり腰を据えて回って見ると、今まで立ち寄れなかった所を再発見できました。
特に今回、地元のツッチーさんには、大変お世話になりました。感謝、感謝です。
ポタの神髄に迫る、楽しく、奥深く、そして、舌も満足の一日でしたね!

本日の走行距離:約23km。(距離じゃ無いのです。これがホントのポタなんですよ!)