#175:「春を探しに 改め 酒を探しにポタ」(08/02/10)


久々のイベントと言う事で『春を探しに出掛けようかと』と銘打って募集したのですが、
前日の雪が予想以上に、ちゃんと降ってくれまして・・・中止。

今日の朝も、積雪が残っていたのですが、お昼くらいには殆ど溶けてました。
で、『これは「千代菊」さんの「酒蔵開放」だけでも行かねば!』と出掛けて来ました。

現地で、お近くの自転車乗りの方とお話して、帰りは御一緒させていただきました。
「酒蔵開放」の記事がメインで、ポタの記事としては「?」ですが、ご覧下さい。


「一宮/大垣線」にて。

道の北側の歩道は、すっかり雪が消えてます。
公園の花壇に少しだけ、残雪が。

風は冷たいですが、日差しは暖か。
うん、うん、やっぱり出掛けて来て良かった!

今日のお供は、改良したアラヤ。
ゆったりポタには、絶好の相棒です。


藤で有名な「竹鼻別院」。

「一宮/大垣線」から「駒塚街道」から連なる旧街道を通って「竹鼻」の商店街へ。
よそ見をしながら(円空そば なんて有ったもんですから・・・)走っていたら、
「竹鼻別院」の入り口の路地へ来ちゃったもんですから、お参りに。
昨日の雪が、樹齢300年以上と言われる、古木の藤棚の下にも残ってましたよ。


「千代菊」さんです!

「竹鼻別院」から戻って・・・なんだ「円空そば」の向かいだ 笑。
自転車を北側路地の自転車置き場に停めて、早速、中へ。

店先で通常販売品の試飲をして、「酒蔵見学」をしている奥の方へ。
奥への通路には、歴代の酒のラベルのデザイン画(で良いのかな?)が展示されてました。


普段は見れない、工場の中へ。

左は、出荷を待つ、お酒達。 右は、聞き酒コーナー。
聞き酒コーナーでは、お酒を絞る前の「もろみ」と、絞ってすぐの「生原酒」を飲み比べ。


ここから先は、いよいよ酒造りの中枢「仕込み蔵」の中です。

入り口で、靴からスリッパに履き替えて、いざ、中へ。
入ってすぐに「仕込み水」が有ります。
えっと「長良川」の伏流水・・・あれ、「木曽川」じゃ無いんですね!


自動蒸米機と、吟醸酒になるお米。

10名ほどのグループに、職人さんが一人付いて、説明してくださいました。
(この職人さん、すごく穏やかな方で、良い味出されてました!)

左の写真は、自動蒸米機。大量のお米を自動的に蒸すそうです。
右は、磨き上げて3分の1にまでした米。お酒って、贅沢な飲み物なんだなって、再認識しました。
ところで、磨いて削り取った米のカスは・・・米の粉を使った、お菓子などになるそうです。


お米を絞る機械と、発酵タンク。

奥に進んで、左の写真は「自動圧搾機」です。
右側に見えるシャフトを油圧で動かして搾ると思ったのですが・・・違いました。
白く見える多くの袋が並んだ部分、袋と袋の間に風船の様な構造が有って、そこへ空気を送り込んで
空気圧で搾るのだそうです。

右の写真は、蒸したお米に麹を混ぜて発酵させるタンク。
その中身は・・・これから2階に上がって見せてもらえます。


2階に上がって「麹室(こうじむろ)」と「米麹」

下で、蒸された米の一部は、エレベーターで階上へ運ばれ「麹室」で米麹になります。
米麹を食べた事、有ります?これ、甘いんですね〜。知りませんでした。


階下で見た、発酵タンクの上部です。

居並ぶ発酵タンクの中では、蒸した米と米麹が混ぜられ、発酵が進んでいます。

お酒の「仕込み」と「発酵」についての説明。

お酒の仕込みは、「添仕込み」「仲仕込み(中じゃなく仲)」「留仕込み」の
「三段仕込み」だそうです。

右の写真は、発酵タンクの中で発酵している様子。
よく見てると、泡が出てるのが分かりました。


昔からの圧搾機「吟醸舟」と言うそうです。

今でもコンクールに出すお酒は、
これで搾っているそうです。

他にも搾る方法が有って、それはもろみを
袋に入れて吊るし、自然落下させるそうです。

どちらも大量生産には向かないですが、
一手間、二手間掛かって、美味しいお酒に
なりそうですね!


外に出て・・・一般的なお酒を寝かせておくタンク。夏場は、水を掛けて冷やすそうです。

靴を履いて、倉庫の方へ。(右の写真)
演芸や歌が同時に開催されてました。この時は、三味線の演奏中。

見学を終えた所で、いよいよ目的の「吟醸生原酒」を購入します!


「原酒量り売りコーナー」

「吟醸生原酒」と「新酒生原酒」を飲み比べて・・・「吟醸生原酒」を購入(しかも2本!)。
それから、季節のお酒の中から「千代菊 にごり酒」を試飲して、一番小さいのを(¥340円)。

ドイターのデイパックに入れる為に、甘酒コーナーのテーブルの隅を借りて・・・。
甘酒の良い香りに、1杯いただいて・・・美味い!!!
で、酒粕を、通常のと吟醸酒のを、1袋ずつ購入して・・・さすがに、重いです!!!

5月の「竹鼻藤祭り」10月の「美濃竹鼻なまずまつり」の際にも、量り売りを行われますので、
今回、逃した方は、是非どうぞ!

「千代菊」さんへ、立ち寄られていた自転車乗りの方と、お話して、一緒に帰路に着きました。

本日の走行距離:約12.5kmでした。


今回の地図は、ありません。