#203:「北近江方面 行けるとこまでポタ!」(09/02/28)


まだまだ寒い日も有りますが、かなり春めいて、ウロウロするのに、良い季節。
景気の都合(?)で3連休でもあって、ちょっと、無計画な行動を(笑)。

北西に向かって、どこまで行けるか・・・しかも、一昨年と違って、ARAYAで。
もともと距離を稼げるバイクじゃない所が、面白いかと思ったんです。

さて、どこまで行けたのか・・・お楽しみに(笑)。


「羽島市」の終わり・・・「揖斐川」堤防付近で。

時刻は10時半前・・・こう言う企画をするなら、もっと早く出かけるんでしょうけど、
なんか、身構えたく無くてね。朝は、まだ寒いのも有るけど、ゆっくり朝食、ゆっくり出発。

快晴に近く、風も、ほとんど無くて・・・堤防で「つくし」を探したけど、まだでした。


「大垣」にて・・・「船町」辺りの史跡。

左の写真は「いつつめはし」と読めるけど・・・「大垣」は確かに橋が多いからかな。

右の写真は「芭蕉」にまつわる史跡で、「芭蕉」が4度も「大垣」を訪ねたのは、
俳友の「友谷木因」が在住していたからだとか・・・なるほど、ねぇ。

時刻は11時前。
ちょっと早いお昼ご飯で、『綾小町さんで、うどんを食べて行こうかな・・・』
とも思ったのですが、それでは、お尻に根が生えて「ポタ」どころじゃ無くなるので我慢(笑)。


「静里町」の「川湊灯台」・・・「塩田常夜燈」。

「杭瀬川」の河川交通においての、重要な川湊だったそうです。
かつては、宿屋なども、軒を並べていたそうですが、現在は数軒古い家が残るのみ。

川縁に張って有る、赤い印のついたロープが気になります。
水防の為に、護岸工事が施されてしまうのかな?・・・情緒と安全では、安全優先ですけどね。


「垂井」の「グルマン垂井本店」にて。

今日のお昼ご飯を購入します。どこか、景色の良い所で、のんびり食べれたら良いな。

お気に入りの「ベーコン・フランス(ベーコン角切りとチーズ入り)」と「燻製卵の乗ったパン」、
ちょっとここで食べる為に「カレーのパン」(「タイガーなんとか」・・・名前忘れました)を購入。
10時に焼き上がるのが多いので、まだ、どれも温かかったですよ。

カレーパンをかじりながら、自転車を押して「垂井」の旧街道方面へ歩いて行くと・・・。
(行儀悪いけど、店の前で食べるのもねぇ・・・笑)

満開の梅の木!

「グルマン」さんの北側の駐車場の隣です。
当然の様に写真を撮ってますと、可愛い奴らが・・・メジロのツガイ(だと思う)が。

いいねぇ・・・うんうん、春だなぁ(笑)。


「垂井の泉」にて。

「お約束」になりますが、「垂井」の名前の由来となった「垂井の泉」。
常連さんは御存知でしょうが、手前の部分では無く「ケヤキ」の木の下に有ります。

樹齢約800年!・・・今年も元気に緑の新芽を芽吹いてくれるかなぁ?楽しみです。


「中山道」である本通りに出て・・・。

左の写真が「関ヶ原」方向。この先、軽く曲がって、宿場の終わり。
右の写真は、観光案内所なんですが・・・この時期はやってないのかな?
でも、「旅籠」と書かれた引き戸が閉まってるのも、絵になっていいな。


「垂井宿」の「西の見附」

「宿場の終わり」って事ですね。
この先、緩やかに右左と曲がってますが、
往時は「枡形」でクランクしてたのかな?

時刻は12時前・・・でも、朝が遅かったから
まだ、昼食には早いな。

この先、緩やかに坂を上がって
「国道21号」へ向かいます。


「垂井特産 不帰(かえらず)茶」

08年の最後に「垂井」を訪ねた際に見つけましたが・・・まさか「特産」だとは!
しかし、ちょっとネーミングが、今日の私にはキツいな・・・『帰らず』とは(汗;)

実は、ここミスコースでして・・・。
「垂井」を出た「中山道」は、一度「国道」を渡り「垂井の一里塚」前を通って行くのですが、
今回は「中山道トレース」じゃないので、国道を渡らずにまっすぐ来ましたが、
実は、左の写真に見える高架へ上がる予定でした・・・つい、お茶畑に目が行って(笑)。


「関ヶ原」手前の松並木。

「垂井の一里塚」前を通って、
また「国道」を渡った古い路地が「中山道」。
その先に、ここが有ります。

ちょっと、往時の旅を思ってみたり、
情緒が有っていいでしょ?

さて、この後は「関ヶ原」に向かうのですが、
今回は裏道を使わず国道なので、レポは省略。


「関ヶ原合戦史跡:徳川家康最後の陣跡」

ちょっとした公園になってます。芝生も有るので、お昼にしようかと思ったのですが、
芝生が湿ってたのと、場所が場所だけに・・・首実検したんでしょ、ここ?(汗;)

公園のトイレだけ借りて、今回の目的の一つへ(笑)。


なぜか真っすぐな道・・・。

「徳川家康最後の陣跡」西側の道なんですが、
ここからが今回の目的の一つ。

本来「北近江」を目指すなら、勾配の少ない
「中山道」トレースで「柏原宿」から
「長浜」を目指すのですが・・・。

最近の私を御存知の方なら想像付くかな?
実は、ここから先、廃線跡なんです。
それも「東海道本線」の、です。


とは言っても、明治の頃のお話。

上の図のピンクのラインが、東海道線開通時の物。往時は「長浜」から船に乗って「大津」へ。
その後、現在の琵琶湖東の路線が開通し、緑のラインの短絡線が敷設されたそうです。

この明治時代の「東海道線」の跡が、現在の「国道365号線」なので、
今回は、そこを走ってみたかったんです。


「伊吹山ドライブウェイ」の入り口。

例年なら雪をかぶってるはずですが・・・雪、無いですね。
ここまで、ユルユルと坂を上がって来ましたが、結構な斜度・・・鉄道跡としては急です。
割と広めな歩道が有ったので、そこを行きます。車道部分は・・・大型トラックで怖い!

実は「玉」の集落の手前で歩道も無くなり、路肩も狭くて。
ここら辺りは「北国脇往還」でも有るので、そっちを行こうと、集落に入りましたが、
谷に阻まれて、あえなく、元の国道に戻りました(笑)。


ちょっと寄り道して・・・「大清水」集落。

国道365号線の「藤川」集落付近、
印刷工場を過ぎると、一気に下りに。
今まで、過去に出かけた廃線跡からすると、
『本当にここを機関車が走ったの?』
ってくらいの道でした(笑)。

現在のこの道は、ノスタルジックさは無く、
トラックの多いバイパス道路でしたので、
ちょっと、古い道に逃げようかと、
脇道へ入って行って見つけたのが、
「名水の里 大清水」なんです。

「泉神社 湧水」・・・環境省認定 日本名水百選

近隣各地から、多くの方が汲みに来られてます。水汲み場は、こんな感じで。
早速、柄杓で汲んで、飲んでみました・・・う〜ん、こんなもんかなぁ。
私の感性が低いのでしょうねぇ(笑)。でも、暑い夏場だと、もっと『美味い!』となるかな。

「泉神社」

境内下の湧き水が流れて来ている所。事情通の方の話では、以前はここから引いていたそうです。

石段の上に本殿が有りますが・・・国道の長い登りの後なので、下から参拝しました(笑)。

境内に有った、説明板を載せておきます・・・由緒正しい湧水なんですね。

この水で、美味い珈琲などを、この場で入れて・・・いつかは、してみたいなぁ(言うだけね、いつも)。

昔から生活に密着して、地域の人から、
自然の湧水を大切にして来られたのでしょう。

神社横の細い路地を進んで行くと、
野菜とかを洗ったりする水場も有りました。

この後は「大清水」を後にして、
国道365号線に戻って、先に進みます。


「住友大阪セメント専用線跡」。

国道に出て「春照(すいじょう)小学校」を
過ぎて「弥高川」の手前。
道路北側の歩道から、下に見えます。

以前の記事では、ここを走ってますね。
このトンネルは「弥高川」を潜っているんです。

さて、とっくに昼時は過ぎてますので、
そろそろランチにしたいと。


今日のランチの場所は・・・「住友大阪セメント専用線跡」の遊歩道?

あの先、国道沿いで、良い場所が有るか分からないので、ここは旧知の場所で、と。
完全なる思いつき・・・でも、写真で見ても、いい感じの所でしょ?

左の写真が「住友大阪セメント」方面で、右の写真が「近江長岡駅」方面。

遊歩道の終点には、駅を模した休憩所が有ります。

線路も残してある様に見えますが、往時の位置では有りませんし、駅も無かったはず、です。
が、休憩には持ってこいです。

休憩所の壁にもたれて、日差しを浴びながら、美味いパンを食べました。
あまりに、気持ちが良くて、しばらく、ノンビリ・・・昼寝してしまいそう。
おっと、今日は『行けるとこまでポタ』なのに、ね(笑)

現役当時の写真が、説明板に有りましたので、紹介しておきます。

右の写真の場所は、自転車で走れますよ!
「近江長岡駅」から、北へ向かって「新幹線」のガード付近で、簡単に遊歩道の入り口が見つかります。


「北国脇往還 春照宿」

国道へ出ようと、南西へ向かい「春照」の集落へ。
ここは「北国脇往還」の「春照宿」なんですねぇ・・・国道の走りにくさも有って、
この先、しばらく「北国脇往還」を行く事としました。

「春照宿」の外れの道標。

『左 ながはま道 右 北国 きのもと えちぜん道』となってます。
う〜ん、どっちに行くか・・・と、一瞬考えましたが、そりゃあ今日は、知らない所へ。

と言う事で、『きのもと』方面へ、向かいました。


「小田(やないだ)分水」です。

事前下調べ無しの「北国脇往還」ですので、ここでロスト(笑)。
「美濃路」や「中山道」と違って、田園の中なので区画整理で、予想の通りに、行きません。

で、出て来たのが「小田分水」。
説明板に有る様に、3地区に水を分配する施設で、昭和28年に現在の形になったそうです。


「小田」の集落にて。

「北国脇往還」からは外れてますが、里山の良い感じの道が続きます。
振り返れば「伊吹山」の雄大な姿が・・・しかし、雪が無いですね。


田んぼの中を一直線に。

時刻は14時40分過ぎ。
時間的にも苦しくなって来て。
今日、どこまで行けるか・・・となると、
距離を稼いでおこうかと。

と言う訳で、効率の良さそうな現代の道。
面白みは少ないけどね(汗;)。


「高月」付近にて・・・16時半過ぎ。

距離を稼ごうかと、国道を使ったりしましたが、どうも、この辺りが限界。
快速の停まる駅の「木之本駅」に向かう事にしました。


「木之本 旧駅舎」にて。

現駅舎は、階上駅なのでエレベーターを
使わないと輪行じゃ辛い。
でも・・・ホームは地上なのに、何故?
こっちの方が、すぐホームに出れるのに(笑)。

今回のポタは、後半部分、事前情報無し。
面白みの無い記事になったかも、です。
が、放浪するってこんな感じなのかも。
たまには、良いかな?(笑)

本日の走行距離:約73.4kmでした。