#216:「気ままに・・・伊吹山麓徘徊ポタ!」(09/07/11)


今年の梅雨は、自転車乗りにとっても、嬉しい梅雨の様で、今週も天気がもってます。
であれば、出掛けないのは勿体無いと言う事で「関ヶ原」を起点に、グルッと回って来ました。

前々回のイベントで「長浜」自走往復の際に、すっ飛ばした宿場とか、近隣の見所とかを、
だいたいのルート設定を基に、その場の気分で変えながら、楽しい仲間と楽しんで来ました。

今回、御一緒いただいたのは、
はりそんさん、コウイツさん、に、私の3名でした。


今回のスタート/ゴールは「関ヶ原町役場」です。

05年に、この界隈を回った際は、クルマを停められそうも無い、裏道に有る旧役場でしたが、
こんな綺麗な新庁舎になってました。
夜間休日窓口の方に、お願いして、クルマを置かさせていただきました。


「東首塚」です。

「関ヶ原の合戦」の際、見聞した首を埋葬した場所。
ここの前の道が「北国脇往還」で、以前は、左の写真の跨線橋が有ったみたいだけど、今は無い。

右の写真の「陣場野」とは「徳川家康」の最終陣地の事で、スタートした「関ヶ原役場」の、
すぐ西側に有ります。


「不破の関」跡。

「東山道」の時代に設けられ、その後、一時廃止となったが、いつの時代にか復活された関の跡。

右の写真の左手、「藤古川」へと、坂を降りて行くのが「中山道」。
前々回の「長浜」往復の際は、時間節約の為に、アップダウンを避けて、通らなかった所です。


「藤古川」です。

「壬申の乱」「関ヶ原の合戦」共に、重要な場所だった様です。今は、ホタルが見られる場所。

この後、急な坂を登って、「国道21号線」を渡り、「今須峠」へ。


不気味な名称の「黒血川」・・・。

「壬申の乱」の際の激戦の地。その際、将兵の流した血で、川底の石が黒く染まったとか・・・。


「今須峠」です。

「黒血川」から、坂をユルユルと登り「JR東海道線」の「山中」踏切を渡って、
「JR」の石造りのトンネル入り口を左手に見ながら、坂を上がって行きます。

頂上部の電柱の陰に、右の写真の説明板が有ります。


「中山道 今須宿」です。

「今須峠」を下って国道を渡り、復元された「一里塚」(場所は、東に移動されてるそうです)を
左手に見ながら、国道から平行しながら、下がって行く宿場への道に。

以前は、目につく物も無かった宿場でしたが、右の写真の説明板と碑が設けられてました。

この碑の反対方向、北側は、こんな感じ。

赤い文字の「幸福地蔵」の幟と、
「新盡火滅道場」の石碑・・・なんだろ?

と言う事で、行ってみました。


広い境内に立派な伽藍の「青板山 妙応寺」です。

詳しい説明は、説明板にお任せして・・・(笑)。
水の流れる灯ろうの様なのが、涼しさを与えてくれてました。

左の写真、『京都に行って来ました!』と言っても、通用しそうでしょ?
そんな感じの、塀と鐘楼でした。

で、右手の石垣の部分に、右の写真の「木いちご」の様な実・・・。
『食べたんでしょ?』って?・・・正解!!! 酸味の強い、そんなに美味しくは無かったです。
帰宅して調べたら「ナワシロイチゴ」と言うそうです。

この後、石垣(JR線の)に沿って、西に向かいましたが、グルッと回って、戻る事に。


「車返しの坂」です。

時は「南北朝時代」。関所としての役目を終え、荒廃にまかしていた「不破の関」。
その荒廃した建家の破れた板ひさしから、漏れる月を眺めるのも風流だろうと、
公家の「二条良基」が遠く京都から牛車で「不破の関」に向かういました。
それを聞いた地元民が、『偉い大臣様が「不破の関」を見に来る』と修復してしまったと聞き、
ここから京都に戻った・・・故に「車返し」なんだそうです。

今は、国道に出る為に、我々の居る所が道ですが、往時は右の写真の勾配の有る坂だった様です。
国道を信号で渡って、JR線の踏切を越えて、進みます。


「寝物語」です。

ここは、何度も紹介してますが・・・一応ね(笑)。
お二人が立たれている間に、小さな水路が有って、そこが、国境。
往時は「美濃国」と「近江国」、今でも「岐阜県」と「滋賀県」の県境なんです。

で、「寝物語」とは・・・国境の水路を挟んで、宿屋が隣接していたそうで、
「源義経」の家臣と「静御前」が、別々に都落ちして「奥州」へ向かう際に、
国境を挟んだ宿屋で偶然再会した・・・そんな逸話だそうです。


「寝物語」〜「柏原宿」間の「楓並木」・・・もうすぐ「柏原宿」です。

以前は、もっと道路の部分に、枝が張り出していて、良い木陰が有ったのですが・・・。
車の通行の妨げになるから、切っちゃったのかなぁ・・・。

『楓並木を守ろう』なんて看板揚げといて、切っちゃねぇ・・・(笑)。

道路の北側、「楓並木」の外になりますが、歩ける部分が造られていたり、
こんな(写真:左)「中山道」の立派な碑が出来たり・・・「旧街道ブーム」故なのか。

「柏原宿」へ向けてJRの踏切を渡る少し手前に「東山道」の碑も。
「中山道」が制定される以前の「東山道」は、どう通っていたのかは、良く知りません。


「柏原」の入り口にて。

この先、路面の舗装が「土色」のカラー舗装になります・・・旧街道っぽい演出ですね。
「柏原宿」の碑に有る、昔の地図も昔の様子を知るのに、参考になります。


「柏原宿」の中心部。

昔の町役場の所が、綺麗なトイレのある駐車場になってます。

写真右は、昔の造り酒屋だった家。
「やいと祭り」が、この25、26日に行われるので、今は町ぐるみで準備中。

この造り酒屋の横には、「酒粕」と書かれた樽の有る、休憩所も。

ここ「柏原宿」は「伊吹山」の薬草、特に「もぐさ」が特産だったので「やいと(お灸の事)祭り」。
右の写真は、「もぐさ」を販売している「伊吹堂亀屋佐京商店」さん。
ここの昔むかしの番頭さんが、良く商店に置かれている「福助人形」のモデルになった人とか。


廃線跡の道を行きます♪・・・「住友大阪セメント専用線」跡「伊吹せんろみち」

「柏原宿」から、広域農道で「JR近江長岡駅」の北の辺りへ。
左の写真の右側の道路も、明治時代の「東海道本線」の廃線跡。
今回の「伊吹せんろみち」は、自転車を停めてる側の赤い舗装の方です。

左の写真の場所、上の右の写真で、電気機関車が貨車を引いてる辺り。

途中、国道、川を潜る、2連のトンネルが有ったりします♪

終点の「住友大阪セメント」近くに、駅を模した休憩所も。

ホームと線路が残されている感じですが、付近の様子からすると、新しく造られた物みたいです。
実際の路盤は、現在「伊吹せんろみち」となっている部分でしょうね。

時間も良いので、ここで、お昼ご飯に。

「関ヶ原町役場」までの途中の、
「グルマン垂井本店」で、仕入れて来てます!

私は、角切りベーコンとチーズのライ麦パン、
カレーパン、チーズとウインナーのパン。

飲み物の缶コーヒーは、すぐ横の
「伊吹薬草の里文化センター」で。
ここは「薬草風呂ジョイいぶき」と言う
立寄り湯が有ります(大人¥400円)。


「名水の里 大清水」です。

お昼ご飯が済んで、良い風に吹かれながら
(高台に有るからなのか、凄く心地良いんです)、
さて、この後は・・・と。

「醒ケ井宿」へ行くには、まだ早いし、
じゃ、近くに良い湧き水が有るからと、
急遽決定して・・・(笑)。

「泉神社 湧水」を訪ねました。
写真の碑は、集落の入り口に有ります。


「泉神社 湧水」です。

「大垣」の自刎水の様に、枡に湧いているのでは無く、右の写真の様に、ホースから出てます。
流れ出る水を手で受けていると、痛くなるほど、凄く冷たいです!

このそばに有る、神社の方から流れ出て来る用水に足を浸してみると・・・やはり痛いくらいで(笑)。
でも、これからの時期、これ、たまらないんですよねぇ♪

こちらが「泉神社」です。

湧水のすぐ横に有ります・・・って、当たり前か。
でも、水を汲みに来る方は、お参りしてかないんだよなぁ。私はしましたよ!下からだけど(汗;)。


「杉澤」と言う集落に有った「温故創新の里」の碑。

「泉神社」から「醒ケ井」へ向かうのに、途中の「グリーンパーク山東」へ向かいました。
が、「国道365号線」は、大型トラックが走るのに、歩道も無く路肩も狭い。
と言う訳で、脇道に入って行って、見つけたのが写真の「温故創新の里」の碑。

ですが・・・「笹お守り」の説明板も有るし、今ひとつ、由来や意味が分かりません。

「勝居神社」の方に回ってみました。

御手水場の水が、石垣から流れ出ていて・・・気持ち良さそうでした。


「グリーンパーク山東」の「三島池」です。

ここ「グリーンパーク山東」は、キャンプも出来る大きな公園です。
その中の「三島池」には・・・大きな鯉や、鴨が居て、人なつこいです!


田園地帯の中の、こんな良い道で「醒ケ井」に向かいます。

と書きましたが、ちょっと予定ルートを、ロストしてます(笑)。
「三島池」から、普通に考えれば、「JR近江長岡駅」方面へ向かい「天の川」沿いに行くのですが、
交通量も多く、今ひとつ、面白く無い!

で、こっちだよなぁ・・・的に走ってました。
ちょっとした峠越え(でも、そうでも無いけど)して、見慣れた所に出ました(笑)


「醒ケ井宿 西行水」です。

暑い時は、これ!・・・とばかりに、湧水の場所を徘徊。これが今回のテーマですね♪
岩の間から、流れ出て来る冷たい水。こうやって足を冷やすと、疲れが癒えるんですよ!

一息付いたので、「居醒の清水」へ行きます。


「醒ケ井宿」中心部にて・・・「地蔵川」の「梅花藻」。

「醒ケ井宿」と言えば、「居醒の清水」から始まる「地蔵川」の流れと「梅花藻」。
小さな白い花が可愛い「梅花藻」は、今が見頃です!

「梅花藻」も良いのですが・・・これも、良い!

「地蔵川」の冷たい水で、ラムネとトマトが冷やされていて、販売されてます。
当然、トマト、1個¥100円は高いかもだけど、いっちゃいます♪
(でも、塩が無かったのは、残念・・・前は、販売所に有った記憶があるけど。今度は持って行こう!)

「居醒の清水」です。

ここで水分補給しておきます。『自然水なので煮沸して・・・』と有りましたが、大丈夫でした(笑)。

地元のお婆ちゃんと、お話したりして・・・マッタリしてから帰路に着きました。


ユルユルと曲がりながら登る「中山道」を快調に走って・・・。

国道は車がビュンビュン走ってますが、平行する旧街道は、こんなに快適♪


ちょっと涼しい杉木立の中も。

暑いカンカン照りの時に、ここを通るとホッとします。が、今日は、少し寒いくらいで・・・。
(ちょっと薄暗いので、写真、ぶれてしまった 笑)。


「柏原宿」に戻って来ました・・・宿場の西の外れに有る「松並木」です。

往時は、ここまで道幅は無かったのでは、と思いますが。まぁ、走りやすいし、良い感じです。

小さな公園で、小休止です。

行きに使った広域農道への交差点角に有ります。
水道設備か何かみたいですが、公園化されてて、自転車乗りには良いかも。
(でも、トイレは有りません・・・もうちょっと我慢してね!)


本日の〆は・・・ここで(笑)。

「今須宿」の手前まで「中山道」。その先は「国道21号線」を下り基調で快走して「関ヶ原」到着。

前々回の「長浜」の帰りにも立ち寄った「コロちゃんコロッケ」。
揚げたての熱々を、美味しくいただいて、本日のポタは終了♪

前回の「養老ポタ」で「菊水霊泉」でしたし、今回「泉神社」の御神水の「湧水」と、
「西行水」に「居醒の清水」の水と、ここの所、名水三昧して・・・自然のパワーを貰ったかな。

今回も緩〜い感じの(途中、ペース上げましたが)ポタを楽しみました。
御一緒いただいた、はりそんさん、コウイツさん、お疲れ様でした!

本日の走行距離:約50.7kmでした。