#218:「ゆったり、初秋の木曽ポタ!」(09/09/05)


今年も「上松」のお祭りを見に、「木曽路」に行って来ました。

初秋の心地良い気候の中、今回も、『だいたい「中山道」』で楽しみました。
今回は、輪行初体験の方が3名。きっと新しい世界が開けたのではと思います!

今回御一緒してくださった方々は、
はりそんさん、コウイツさん、LRさん、ミツさん、shinさん、に私で6名でした。


「JR名古屋駅」にて。

8時47分初の「中津川」行き快速に乗車です。
「JR尾張一宮駅」での集合時間を余裕を持っていたので、列車を1本早く出来ました。
今日は、時間が遅かったからか、ゆったりと席に座って行く事が出来ました。

途中駅から、LRさん、ミツさんも合流して、景色を眺めたり、居眠りしたり、
ヘルメット談義したり・・・まずは「中津川駅」までの、1時間半弱の列車旅を楽しみました。


「JR木曽福島駅」に、定刻より数分遅れて、11時14分頃到着。

「JR中津川駅」で「松本」行きの普通列車に乗り換えましたが、これは混んでいて・・・。
「木曽福島駅」まで、立つ事になりました(笑)。

で、駅に到着し、輪行状態を解いて走行準備終了(写真:右)。
今回、輪行初体験の3名の方々も、予想通り、何も問題なく組み立てされてました!


「木曽町観光情報センター(木曽町観光協会)」を御紹介!

「中山道」を走る際に、凄く役に立つ「中山道マップ」。
初めて「木曽福島」から「中山道」を走る際に、たまたま立ち寄って手に入れたのですが、
当時は、観光協会の関係者の方の手書きの地図のコピーに、色鉛筆で着色した手作りでしたが、
右の写真の様に、立派に製本された物が完成して配布されてました。
(上2冊が、手書きの物で、下の灰色の表紙の物が、製本された物)

旧版を見てみたい方は、以下の「木曽町観光協会」で、どうぞ!

「中山道」旧版手書きマップ:
 http://www.kankou-kiso.com/miru/nakayamadouwoyuku.html

「木曽町観光協会」:http://www.kankou-kiso.com/


食事の前に、お土産購入を兼ねて「芳香堂」さんへ。

「木曽福島」には、他にもお店は有りますが、私の旧知の方の店なので、挨拶がてらと言う都合で(笑)。
先日仲間のブログで、今年の栗を使った「栗きんとん」の記事を見てましたので、
狙いは、もちろん「栗こもち」・・・「栗」の風味が強くて、今年も美味しかった!!
お土産には「蕎麦まんじゅう」の10個入りを一箱、です。

是非、お出かけいただいて、食べていただくのが良いのですが、「蕎麦まんじゅう」は、
ネットでも購入可能です。「栗こもち」は、お店に聞いてみて下さい。

芳香堂:http://www.hoko-wagashi.co.jp/


次は「上ノ段」の町並みへ。

「芳香堂」さんの前の道を東に進み、「JR中央線」の鉄橋の下の手前を左に。
土色の舗装の道をクランクしながら上がって行くと「上ノ段」と呼ばれる古い町並み。

とは言っても、全てが当時からの物では無く、移築された建物も有りますが、
まぁ、往時の雰囲気を感じられるので、それはそれで。

毎度ですが、右の写真の水場は、川の水を引いてあるだけなので、飲めませんからね。


「行人橋(歩行者用)」にて。

古っぽく造られた歩道橋です。橋のたもとの説明板によりますと・・・。
自動車の通る「行人橋」は、ここより少し下手に有りますが、この地が元々の場所だそうです。
戦国時代からの重要な橋であり、また「御岳信仰」の行者は、ここを起点としたそうです。

橋の上からは、「木曽川」沿いに立ち並ぶ民家と川が見渡せます。(写真:右)
『木曽福島は谷底の町』と言う形容が、分かる様な景色ですね。
(注:上の形容は、長野出身の歌人「太田水穂」の「木曽福島」を詠んだ短歌から)

橋のたもとには「足湯」も有ります!

木製の蓋を外して、足を突っ込むと・・・暖かくて心地良いです。
地元の方も来られていて、一緒に楽しみながら、お話させていただいて。
こんな触合いが、旅の楽しみでも有るんですよね♪

さて、お腹が空いてますので・・・お昼ご飯に向かいます!


「JR木曽福島駅」から「中山道」を。

素直に、車の「行人橋」の前を真っすぐ行けば、
目指す蕎麦屋さんに行けるのですが、
それじゃ、面白く無いでしょ?

と言う訳で、駅前に戻り、国道に出る道に
行くと見せかけて・・・歩道から、脇に。

で、行った先が細い下り坂の「中山道」。
おまけに草刈りをしたばかりで、路面には
刈った草で滑りやすく(笑)。

雰囲気有ったでしょ?(笑)


下り坂の少し先に「一里塚跡」が有ります。

「塩渕公民館」の前に「中山道」の説明板と共に有ります。
石碑によりますと、江戸へ70里、京都へ68里だそうです。

目指す蕎麦屋さんは、すぐこの先。北西方向に大きな白い建物の合同庁舎が見えると思います。
その向かいに「長寿そば とちの屋」さんは有ります。


「長寿そば とちの屋」さんです。

日本建築の大きな店舗ですので、
すぐに分かると思います。

車だと停めるスペースが少ないですが、
我々は、こんな感じで固めて駐輪です♪

今回も座敷の方に上げていただきました。

私が頼んだのは「もりそば」¥950円。

写真の2段分有ります。大盛りだと3段分(3枚と言った方が良いのか)で¥1,300円。

右の写真、蕎麦が光ってるのが分かるでしょうか?
新蕎麦には、少し早いと思うのですが、風味ばっちりで、美味かったです。

それと「蕎麦湯」が濃くて、蕎麦の香りがしっかりしてて、これも良かったですよ。

長寿そば とちの屋  住所:長野県木曽郡木曽町福島町塩瀬2831-3

           電話:0264-23-3161 営業時間:10:00(土日は10:30)〜18:30


鉄道廃線跡のトンネルにて。

「中央線」開通当時のトンネルが残っています。天井には、機関車の煤煙の跡も。
「とちの屋」さんの前を西に少し行くと、左手に緩やかに登って行く坂が有ります。
それが「中山道」だそうです。

坂を登りきると、大きな道に出ますが、交通量は全く無い道で、それを少し進み、
下り坂の手前を左手に入って行き、現在の「国道19号」のガードの下を進むと有ります。

で、「中山道」はと言うと、国道や鉄道に寸断されていて通りにくいので、ここをと、
「観光協会」のマップには載っています。


「御岳遥拝所」です。

廃線トンネル跡から国道に出て、「元橋」の交差点を過ぎてすぐに、左へ。
「JR中央線」のガード下をくぐって行くのが「中山道」。

「神戸」の集落を抜けた先に、「御岳遥拝所」が有ります。
昔、ここから「御岳山」にお参りしたそうですが、今は木が茂っていて、見えません。


鉄道を右下に見ながら快走!

少し雲が出て来ましたが、心地良い。
走る皆さんも、笑顔、笑顔で。

実は、帰って記事を書きながら、
手書きマップを見直していたのですが、
ここらで「御岳山」が見えたらしい・・・。

次回は、チェックしてみましょう(笑)。


「木曽の棧(かけはし)」です。

国道を進んで行くと、赤い橋が架かってます。その橋の上から、国道下を見ると有ります。
断崖で、道が造れないので、壁部に横木を差し、その上に桁を渡した・・・そんな感じか。
当時に、こんな立派な石垣が有ったのかは、分かりません(笑)。

川面に青空や山が映って、水の緑と白い奇岩との組み合わせが、面白いです。


「中山道 上松宿」です。

「木曽の棧」から国道を進みますが、途中から歩道も無く、その上路肩も狭く、大型車の通行も多く、
非常に走りにくいですから、ご注意!(現在の「中山道マップ」では棧から右岸側を薦めてます)

国道のトンネル手前の信号を右手に坂を下って「十王橋」の交差点へ(写真:左)。
お祭りの幟が出てますねぇ♪

緩く曲がった通りの家々の軒先には、お祭りの提灯が下がっていて(写真:右)。
でも、「獅子舞」のお囃子が聞こえて来ない・・・終わってしまったのかな(汗;)

いえいえ、ちょっと進むと、聞こえて来ました♪

生の歌声とお囃子の笛と太鼓。そして「獅子舞」・・・今年も見る事が出来ました!

舞い終わると、次の場所へ。お祭り好きの子供の様に、付いて行きます(笑)。

全部の家を回る様では無いですね・・・厄年の方の居られる家とか、なのかな?
見ていると、どこか心に響いて来るんですよねぇ。

しばらく見ていましたが、名残惜しいけど、次の見所の為に先に進みます!


「越前屋」(写真:左)と「たせや」(写真:右)。

「十返舎一九」の「木曽街道中膝栗毛 上松宿」の挿絵にも出て来る、古くからの蕎麦屋「越前屋」。
旅館をされてましたが、今は、国道沿いに新しく「寿命蕎麦 越前屋」として営業中。

「たせや」は、往時は「立場茶屋」で、今は民宿として、営業中です。

この2軒の間の道を、国道に向かって下って行きます。(急坂なので、要注意!)


3時のおやつには、少し早いけど・・・「五平餅」を。

「お土産 食事 中村」さんです。ここの「五平餅」をいただきます!
写真は、中のごはんのこなれ具合を見せる為に、一口食べて撮影(撮り忘れただけ 笑)。
お茶請けに出される、手作りの漬け物も美味いんですよねぇ。

今回も「五平餅」だけをいただきましたが、看板に食事と有ります様に、色々メニューは有ります。
食事をするなら「五平餅」2本、山菜蕎麦、サラダの「五平餅定食」って言うのが、魅力だなぁ。


「滑川」に掛かる橋から「中央アルプス」が見えるのですが・・・。

「寝覚ホテル」の前の坂を登って、「中山道」に戻り、道なりに進んで行くと、ここです。

今回は、山頂が少しだけ見えましたが、写真だと白く飛んでしまってます(汗;)。
例年の、この時期なら谷を吹いて来る風が、涼しく心地良いのですが、今年は、涼しい以上で。


「小野の滝」です・・・定番ですね!

「滑川」の橋から、道なりに降りて国道に出て、すぐです。

流れ落ちる滝のしぶきが、風に乗って涼やかなんですが・・・今日は、今一つ有り難みが(笑)。
でも、マイナスイオンで、全身リフレッシュ!そんな感じですね!!


ここも定番スポット・・・「立町」の吊り橋です。

「小野の滝」から、下り基調の国道を走って、手押しボタン信号の先を、右手に入った集落の中です。
この集落が「立町」で、往時は、「立場」が有った町です。
(「立場」とは、宿場と宿場の間が広い所に、休憩施設として設けられたものだそうです。)

やはり山間部の天気と言うのは、不安定なんでしょうかねぇ・・・雲が出て来てます。
日差しを受けて、ゆらゆらの吊り橋の上で、ウトウト。そう言うのが理想なんですけど(笑)。

ま、それでも、橋の上に座り込んで、色々な話に花が咲いての、楽しい時間でしたね!


「須原宿」に到着です・・・本日のポタは、ここでおしまい。

吊り橋から、また国道に出て下り基調を快走して。
曇り空は、すぐにでも降りそうな様相になって、走ると肌寒いくらいに(汗;)。

時刻も16時半だし、雨も心配なので、今回のポタは、ここ「須原宿」で終わる事にしました。
駅で列車の時間を確かめて、それまでの間、宿場の中を少し回って来ましょう。

左の写真は、「桜の花漬け」で有名な「大和屋」さん。
で、右の写真は、そのすぐそばの「一里塚跡」の碑です

「水舟」と造り酒屋の「西尾酒造」さん。

ここ「須原宿」には、いくつかの「水舟(湧き水を引いて、溜めてある)」が有ります。
一番立派なのは、この先の「定勝寺」の門前のものだそうですが、ここ「西尾酒造」さんの
前の物も大きいです。

右の写真が「西尾酒造」さん。どぶろく風味「杣酒(そまざけ)」が美味いんですよ!
「杣酒」などの生原酒は、瓶の中で発酵が進むので、搾り立ても美味いですが、
日を置くと、まろやかさが増して違った美味さを味わえます!

もう少し宿場の中を進んで。

先ほどの「水舟」は、ちょっと水の出が悪くなっていて・・・飲む気がしなくて(笑)。
なので、次の「水舟」にも寄ってみました。

「水舟」の横には、野菜とスイカが・・・よく冷やしたスイカ、美味いでしょうねぇ!
それに、絵になると思いませんか?

もう少し進みたかったのですが、ここでついに、ポツポツと雨・・・。
今回は、輪行初体験の方も居られるので、余裕を持って、駅に戻って輪行準備します。


「JR須原駅」から輪行、帰路に着きました。

各自、輪行状態に。初体験の方々も、そんなに時間が掛かってた訳でも有りません。
ダホン、BDの折り畳み車の方は、さっさと輪行状態にして、他の方のお手伝いに回りました。

「中津川駅」までの列車は、混んでいたので、分散して乗車。途中からですが、座れました。
「中津川駅」からの列車は、空いていて座って歓談しながら、それぞれの最寄り駅まで。

今年の「木曽ポタ」も残念ながら、快晴とは行きませんでしたが、思いっきり楽しめました。
御一緒くださった皆様、本当に有り難うございました!

本日の走行距離:約25kmでした。