#255:「桜’11 その2(飛騨小坂方面の桜+林鉄)」(11/04/24)


今年は、どうも天候がおかしい様で、先々週、この近辺(尾張一宮)の桜が満開で、
例年なら、次の週ぐらいが「美濃」の桜が満開なんですが、今年は終わってました。

ですので、例年会える「西乙原」地区の「枝垂れ桜」が見れなかったので、
ネットで調べて「飛騨小坂」地区に「枝垂れ桜」の古木が有るのを見つけて行って来ました。

多くの桜が連なった「桜並木」も良いですが、孤高に咲き誇る古木の桜も良い物です♪
今回、ご一緒下さったのは、ミツさんとの二人旅でした。


本日のスタートは「道の駅 南飛騨小坂 はなもも」から。

「道の駅 ロックガーデンひちそう」で待ち合わせて、クルマで約1時間半。
本当なら2時間半は掛かるところですが、震災の影響か混んで無くて、早く着き過ぎました。

「道の駅 南飛騨小坂 はなもも」の名前の通り、「はなもも」の木が有るのですが、
今年は、まだ全然咲いてない。
その代わり、遅い梅や、シバザクラや、タンポポが咲いていて、春気分は十分です。

当初の予定では、ここのレストランで食事をして、ポタに出掛けるつもりでしたが、
ちょっと時間が有るので「小坂森林鉄道」の跡を、回って来ます♪


「飛騨小坂サイクリングロード」です。

かつて「飛騨小坂駅」を起点に、森林鉄道が走っていました。今はサイクリングロードとして
整備されていて(あまり状況は良くないですが)、自然の中をノンビリ出来ます。

「道の駅」から「飛騨小坂駅」方面に少し戻って「赤沼田(あかんた)」のバス停辺りを
川の方へ下って「赤沼田の天保林」の入り口が有って、そこの山際を走ってる小道が、それです。

ノンビリ走りながら、桜の木を探してみて・・・当然、帰りに寄るつもりです。


森林鉄道遺構です。

「道の駅」の対岸辺りから先、写真の様な綺麗な一般道に整備されていて、林鉄の趣が無くなりますが、
それでも「落合」地区には、当時の駅舎(写真:左)や「大洞川」の鉄橋(写真:右)が有ります。

鉄橋を渡る方が「小坂森林鉄道」の本線で、サイクリングロードの「湯屋」方面は支線だそうです。


本線の「落合」地区を散策。

鉄橋を渡って、県道と交差して山際を走っていたそうで・・・残っている部分をトレース♪
多くは生活道路として、整備されてますが、往時の鉄道特有の緩いカーブは、そのままだったり。

右の写真の先で、「濁河川」沿いの道に出ますので、今回は「道の駅」に戻ります。


戻る途中で「桜」チェック♪

行きの林鉄跡から見つけておいた「桜」を写真におさめます。

ちょっとした公園の様になっている場所の桜並木です。

「枝垂れ桜」では無いですが、川の方に垂れた枝が、川の流れと相まって絵になります!

そして、桜の木の下から見上げる空は・・・春の日差しが良い感じ♪


「道の駅」にて、昼食です!

ここの名物は・・・「飛騨牛カレー」と「鉱泉粥」なんです。
どちらもメニューに有りますが、ここは、カレーを頼みました。

サラダと漬け物とスープが着いて¥600円。とても美味かったです。


で、「カレー」も「鉱泉粥」も、レトルトの物が販売されています。

ちなみに「飛騨牛カレー」1人前パック ¥450円。「鉱泉粥」一人前 ¥210円。
ここで買って行って、どこかで食べるのも良いですねぇ。

でも・・・サラダと漬け物とスープが着いて¥600円ですから、食べて行く方がお得かな♪


再び「飛騨小坂サイクリングロード」です。

食事を堪能して、本日のメイン「枝垂れ桜」に古木に会いに行きます。
まずは「飛騨小坂駅」近くなので、「道の駅」から県道で行っても良いですが、
せっかくサイクリングロードが(しかも林鉄跡の)有るんですから、まずは、そちらを堪能します♪

写真の場所は、午前中の「赤沼田 天保林」入り口から、少し「飛騨小坂駅」よりの「立石の桜」。
岩から生えている樹齢400年以上の古木だそうですが、情報通り、まだ早かったです。


「林鉄」の雰囲気の残る道です。

苔むした石垣沿いに、緩くカーブしてます。写真の場所の小川に掛かる橋も、コンクリートで
舗装されてますが、下を覗くとガーター橋になってます。

で、苔むした岩々の間を、白く泡立ちながら流れる水の流れ。なかなか良いものです。


「御岳山」の見える場所が有ります。

去年の夏に、一人で来てまして、その際は、桜の葉が茂っていて見えませんでしたが、
今回は、右の写真の様に、少し雲に邪魔されましたが、ちゃんと見えました♪

そして、この周りには・・・。

「桜」だけじゃなくて:その1。

何気なく、斜面を眺めると・・・「カタクリ」の花が、あちこちに、可憐な花を付けてました!


「桜」だけじゃなくて:その2。

林鉄跡のユルユルとした道を、景色と共に楽しんでいたら・・・風に乗って、良い香りが♪
そう、ここ「飛騨小坂」では、まだ「梅」の花も咲いていて、一緒に楽しめるんです!

右の写真の案内板が出て来ると、サイクリングロードは終わりです。


旧国道に出た所・・・まずは、旧国道沿いの「桜」から。

ここは、来る時にクルマで通ってますが、自転車で来てみると、また違って良い感じ♪
さて、最初の古木の有る「浄福寺」へは、この坂を下って駅の方へ向かいます。

坂を下って「小坂川」に掛かる「あさむつ橋」から眺める景色は、右の写真の感じ。
昨日、雨が降ってたので増水してますが、ダムが無いので濁ってませんね。


「浄福寺」の「枝垂れ桜」。

旧国道が県道と交わるT字路を左に。商店が並ぶ街筋を進んで行くと、左の写真の「桜」がお出迎え♪
この「小坂小学校」の校庭の「桜」が目印で、ここで右を見ると、右の景色♪

今は、国道は「飛騨小坂」の街を避ける様に高架で通り過ぎてしまいますが、
かつては、街を抜けて行く人々に、感動を与えていたんでしょうね。

ちょうど満開で、素晴らしいでしょ?

「飛騨美濃 桜33選」に選ばれてる「桜」だそうで、樹齢は約200年。
別名「遊女桜」と呼ばれ、その由来は、ここの梵鐘を江戸新吉原の妓楼等から寄進された際、
遊女等の希望で一緒に、この地に運ばれたそうです。

「遊女」と言う妖艶さよりも、淡い花の色や繊細な枝振りから、清楚って感じがしました。


「怪我無地蔵様」です。

「浄福寺」から戻って、駅の方に向かい「飛騨川」に掛かる橋のたもとに有ります。
去年の夏に来た際に見つけたのですが、我々、旅を楽しむ者にとって、良いネーミングでしょ?

当然、今日の無事を祈って、お参りしておきます。


次の古木に会いに行きますが、その前に。

今回の題は「飛騨小坂方面の・・・」ですが、残りの4本の古木は「萩原町」に有ります。
で、「飛騨小坂」からは県道を使って行きます。

「飛騨小坂駅」前を通って小川に掛かる橋まで来たら、ちょっとストップ。
川の上流側を眺めると・・・小さな橋が掛かってますが、これも林鉄の跡なんです。

左の写真、橋の左側の路面に注目。実は、林鉄のレールが埋もれているらしい。

で、この橋をそのまま進んで行くと、右の写真の貯木場跡。
現在も木が積んで有るから、厳密には「跡」じゃないのでしょうね。
ピンクの桜が植えられている部分が、積み出しのホームの様です。

と言う事で、まだまだ林鉄関連の遺構は有る様ですが、本題の「桜」に戻ります。(笑)


県道を進んで行くと・・・色々な「桜」が目を楽しませてくれます。

ダム湖沿いの桜並木も、今が満開状態。でも、誰も見に来る人は居ないみたい。

「JR高山線」の鉄橋と桜。鉄道ファンなら列車が来るのを待って写真を撮影なんでしょうね。


県道を進んで行くと・・・何やら、下の方に♪

左の写真、ちらっと木立の向こうに見えた物が有るんです!

で、細い山道を降りて行くと・・・吊り橋、発見!
でも、老朽化の為に、現在は通行止め・・・確かに、路盤に貼られている木の真ん中辺りが割れている。
うちは自転車の倶楽部だから、渡りませんから。(笑)


「森山神社」の「枝垂れ桜」です!

「萩原町四美」地区に到着。この地区の鎮守様の「森山神社」の鳥居前に有ります。樹齢は100年。
木の下で、見上げて撮ると、圧倒されるボリュームです♪

それに、今年は開花が遅くて、春祭りと重なってまして♪

雅な音楽の中、祭りの隊列が境内から降りて来て、巡って行きます。
地元の方に尋ねたら、桜と祭りが同時に見れる事は無いそうで・・・この偶然に感謝です♪

そして・・・「カタクリ」の花も。

これはネットで調べた時に分かっていたのですが、神社の周辺は「カタクリ」の群生地で。
「カタクリ」の花って、午前中が良いみたいで、少し元気が無くなってましたが、この通り♪

こんな素晴らしい状況ですから・・・珈琲タイムにします!

時系列的に言いますと、珈琲タイムを決定して、神社の手水場の水を汲んで、珈琲を入れたら、
お祭りの隊列が境内から降りて来た・・・と言う順番なんですが、記事の都合上。(笑)

境内で笛や太鼓の音とともに、繰り広げられている祭りを遠く眺めながら、美味い珈琲をいただきました。


「岩太郎の枝垂れ桜」です。

「森山神社」から、県道に出て「上呂」方面に進んで行くと、左手に見えて来ます。

時間的に光線の加減が悪くなって来てますが、それでも、この美しさです♪
ただ、ここは「桜」のお客さんが多いので、なかなか気に入った構図が取れませんでした。


「永養寺」の「枝垂れ桜」です。

県道を進んで行くと渓谷(山之内川)に掛かる橋を渡って前方に見えて来ます。

自転車を前の駐車場の角に停めて、「桜」を楽しみます。
右の写真の、門の左に見えるのが、お目当ての「枝垂れ桜」。
右の白っぽいのは「薄墨桜」の苗を植えて育った「桜」です。

それでは境内に入って。

まずは、お寺さんですから、お参りをして。そこから振り返ると写真の様子。
樹齢350年程の古木で、枯死寸前だったのを木医の手により、ここまで元気になったそうです。

近づいて撮ってみました。

枝垂れた枝に、いっぱい花を付けてくれてます。もうそろそろ満開も終わりで、緑の葉が出て来てます。

さて、次が最後「賢誓寺」の「枝垂れ桜」に向かいます。


行く途中でも・・・。

県道から国道に出る橋の上から、これから行く方向を眺めて・・・あっちこちに「桜」が有るなぁ♪
と言う訳で、右の写真の様に、出来るだけ寄り道して行きます。


と有る神社の「桜」。

ここのは、もう盛りを過ぎて、道路にいっぱいの花びら。で、風が吹くと、ヒラヒラと良い感じ♪


最後は「賢誓寺」の「枝垂れ桜」です。

山の際にお寺が有って、遠くからも見えてました。で、写真の坂を上がって・・・と。

境内への階段の左右に1本ずつ、見事な「枝垂れ桜」です。

別のアングルから。

今日の「桜」の中で、ここのが一番若い(昭和初期に植えたらしい)けど、圧倒的な迫力です。

自転車を停めて、境内へ。

枝垂れた枝、いっぱいの花が、まるで流れ落ちる様な感じに見えます。

さて、目的の「桜」は全て堪能したので、スタート地点に戻って行きます。


戻る途中も・・・♪

「ちゃりき!」らしい、こんな道を通って・・・「桜」に接近を試みますが、
右の写真の「桜」には近づけませんでした。(笑)

帰路の道沿いにも、多くの「桜」が咲いていて、楽しんで戻って行きました。


無事に「道の駅 南飛騨小坂 はなもも」到着です。

今回の「桜」に多くの感動をもらいました。長い年月、風雪に耐えて、いっぱいの花を咲かせる。
そんな、まだまだ知らない孤高な「桜」が有ると思います。
一年に一度のチャンスしか無いですが、来年もまた探して出掛けてみようと思います。

本日の走行距離:約35.9kmでした。