#22:LOUIS GARNEAU DW2 ’04(タイガーさん2号車)


タイガーさんからメールが来まして、
『どうも、フルサス病みたいで。AとBが候補なんだけど、どっちがいいかな?』。
『ん?どちらもMTBでしょ?それじゃ、1号車と変わらなくて、面白くないな』ってんで、
お薦めしたのがこの「ルイガノ DW2」、今年から販売開始のニューコンセプトバイクです。

オーナーのタイガーさんにも、大満足していただいてます。
実は、CCT購入の時に最後まで検討していたのですが、うちには事務長1号車がいますから、
同じフルサスなので外したのです。が、薦めた本人の私が羨ましく思える程のバイクです。


MTBのフルサスの車体に700Cのホイールです。
私がみんなにお薦めしている、MTBにスリックタイヤを使って街乗りを楽しくの究極版です。
やっと、メーカーでも、この考え方を製品化してくれたと発表された時は嬉しかったです。

名前の「DW」は「デュアル・ホイール」の事でして、ホイールを26インチのMTB用
に入れ替えれば、山も行けちゃいます〜って意味です。最近のディスクブレーキ化が可能にしました。


基本コンポはシマノ社のディオーレ。ブラックの車体にブラックのコンポが渋めです。
質感的にも性能的にも、良い感じですが、オーナーは今後の改造計画を考慮中との事です。

フロントサスは日本のメーカーKOWA社の「XL-CR1」、リアサスは「X-FUSION O2」です。
「DW」の名前に恥じず、きちんと最近のフルサスMTBの必要サス・ストロークを持っています。
ですから、ホイールをMTBに入れ替えれば、ちゃんとMTB的使い方ができます。

ブレーキは前後共に、ディオーレの機械式ディスクです。
上級グレードの「DW1」はLXの油圧式ですが、競技をしないのなら、輪行や車載時の取り扱いの
楽な機械式がお薦めかと。
ホイール外してる時に、スペーサーを忘れて、不意にレバーに触ってピストン押し出しちゃうと
面倒ですし、出先でのパンク修理等で、逆さまにした時のエアの嚼み込みの心配もないですから。
重量的にも「DW1」と「2」の差が300gですから、パーツのグレードアップで帳消しでしょ。

リムはALEX社のDA22。700Cサイズです。ちょっとエアロでかっこいいです。
タイヤはMAXXIS社の「DETONATOR M203 」。700 X 28Cサイズですので、
フルサスの効果と合わせて、少々の段差や、荒れ地なら平気で走れてしまいます。

サドルはオリジナルでは無くて、お馴染みスペシャライズド社のBGスポーツ。
オーナーの好みでタイガーさん1号車に合わせて同じ物に変更してあります。


<改良:1 2004/06/26>

早速ですが、フロントサスを変更です。オーナーが1号車のROCK5000用に仕入れてあった、
ROCKSHOX社の「SID RACE」に変更です。
変更理由は、軽量化もありますが、オールブラックの『大人のバイク』にする為です。

どうです?渋いでしょ?
重量もサス単体で1.2kgしか無いです。
もうこれで「DW1」より軽くなってます。
もちろん、オリジナルのKOWAがダメな訳
じゃないですよ。
あくまで、全体イメージの為ですから。

完成後、雨の合間を狙って少し走りました。
事務長1号車との新旧フルサスの図です。


<改良:2 2004/10/10>

DWの名前の由来『デュアルホイール』通り、26インチを試してみました。
この26インチですが、こちらの方が漕ぎが軽いと言うデータもありまして。

同時にフルXTコンポ化と言う事で、デザイン的に残していたブレーキレバーも
オーナーの好みでXTに変更です。

どうです?26インチを履かせてみました。このDW、ディスクブレーキですので
簡単に履き替えができます。
まったく違和感が無いと言いますか、この方が自然な感じさえします。
なんとなく、事務長1号車アラヤの現代版ってイメージですね。
乗り味も700Cに比べ、『タイヤの細さを気にしないで走れるので、安心して街乗りできる』
と言うのがオーナーの感想です。

ハンドル廻りでの変更は、ブレーキレバーを質感と操作感のアップを狙ってXTに変更と、
より楽なポジションの為にステムを「グランジ」社のタフエックスステムの58mmに変更です。


タイヤは全体へのデザイン面と重量を考えての、パナレーサーHi-Roadの26×1.5コンペ。
ケブラービードなので、いつものデュアルカラーに比べて−60g軽量ですし、
アメ色のサイドが大人のバイクらしく落ち着いてますよね。

リムはWEINMANN社のTAURUS。ディスク専用ですので、リムサイドにVブレーキシューの
当るべき面が小さいですよね。


前後のハブはアメリカンクラシック社のディスク用。精度良い肉抜きが美しいです。
このホイール、ディスク専用ですが、シマノの完組みホイールより軽量です。

リア・カセットは26インチに合わせて12T〜23Tをチョイスしてあります。
(700Cは13T〜25Tです。)


<総論>これでDWの改良も一応の完成です。

世間一般的に700CはMTBに比べて、漕ぎが軽くスピードも出ると言われてます。
しかしこれは、MTB山タイヤ装着に対してで、26インチスリックでは当てはまらない様です。
特に、市街地のストップ&ゴーが多い場合、どうしても漕ぎ出しは26インチスリックに比べると
重く感じます。
ですので、このDWの様に簡単にホイールを履き替えられると言うのは、出かける場所や
走り方(「ちゃりき」イベントの様に寄り道&余所見の多い走り)に合わせられるのは良いですね!