#23:LOUIS GARNEAU BART改 ’04(熊さん1号車)


最近、700Cのユーザーが増えてきました。
熊さんから『700C欲しいけど、なかなか良いのが無いし、新車は家族の目がね〜』って。
だったら、「今のBARTを700C化しちゃうのは?」って事で、やっちゃいました。

700C化しちゃうって言っても、部品集めて
組んでみたらダメでしたってのじゃね。
それに、組上げても、おかしなディメンション
では乗って楽しく無いですから。

で、いつもの様に、写真で検討です。
タイガーさん2号車の『DW2』と
事務長4号車の『CCT』と『BART』を
比較しました。

結果、十分行けそうですので、実行です。


<完成しました!! 2004/07/11>

『BART』は上級モデルに『プロ』と言うディスクブレーキ仕様のモデルがありますので、
当然『BART』にも前後ディスク台座があるので、タイガーさん2号車『DW』と同じ
ディスクブレーキ化と言う考え方で実施しました。

まるで、メーカー製作車のようでしょ?ディメンションもばっちりで変な癖も無いです。

当初の予定より、部品調達の関係でタイヤが
細い(20C)ですが、いかがでしょう?

名付けて『DW Hard Tail』!
って、メーカー純正みたいな感じでしょ。

良く走って、良く止まりますよ!


『BART』のメイン・コンポはディオーレです。フロントの駆動系はオリジナルのままです。

リアは変速機がXTRにオーナーの好みで変更されてます。これ、かなり有効みたいで、
シフターがディオーレのままですが、かなりパシパシ変速してくれます。
シフターをグレードアップする他に、こう言う手もあったんですね!!


今回の「700C化」のキモ、そうディスクブレーキです。
メカ・ディスクってのは、コストダウンじゃなくて、あえての選択なんですよ。
うちのサイトの様に、しばしば走りに行く場合、出先でのパンク修理やクルマへの積み込みで、
ホイール外したり、車体を逆さまにしての作業の事を考えないとならないですから。
『油圧ディスク』での、ブレーキラインへのエアの噛み込みや、不意にブレーキレバーを
触ってのピストンの飛び出しは出先では避けたいですからね。

もちろん、効きは十分ですから、コスト的にも必要十分な選択なんです。


ブレーキがメカ式ですので、ハンドル回りへのオリジナルからの変更はありません。

懸念される、700C化に伴ってのタイヤとFサス/フレームのクリアランスですが、
写真の様に、たっぷりあります。
もともと山用の2.1インチの太さのタイヤが履けるのですから、26インチホイールに
2.1インチタイヤで、計算上タイヤ装備直径767mm。
700Cのホイールに28Cのタイヤで、タイヤ装備外径756mmですから、当然なんですが。


タイヤですが、オークションでホイールとのセットで入手でしたので、20Cです。
これは、使い勝手から25〜28Cに変更する予定です。

700CのリムはマービックのMA3。ロード、クロスバイク系で定番的な物です。
振れ取り調整をしましたが、素直で調整しやすいリムでしたよ。


<700C化しての、総論>

オーナーの声としては『漕ぎが軽くなって、楽しいですよ〜。』でした。
確かに、施行した私も乗らせてもらって、しっかり体感しました。
変な癖も無いですし、これはなかなか良いですよ!!

完成した日は、梅雨最後の不安定な天候で試乗に行けませんでした。
で、翌日ポタしに行きましたよ。その模様は
#44:「熊さん BART 700C化 記念 岐阜ポタ」(04/07/11)


<改良:1 2004/08/22>

クランク周りのXT化です。
シフターとフロントディレーラーはすでに御自身でXT化されてます。
これで700Cバートは99%完成!!

クランクは現行モデルの一つ前のFC−M752。ギアは44T−32T−22T。
個人的には、このモデルがデザイン的に、一番好きですね。
ただ、48T−36T−26Tはラインナップされていないので、48Tにしたいなら、
現行のM760になります。もちろん、最新式の方がBB一体式で軽量なんですよ!
ただ、BB周りの見た目がゴツくなるのがね〜。

熊さんの場合、軽いギアをくるくる回すのがお好みなので、44Tの選択です。


完成車両とオーナーの熊さん!

もともと、このバートは通勤車両だった
のですがいろいろ手を入れたら、通勤には
もったいなくて使えなくなったそうです。
(それだけ愛着が湧くもんですよね)。

そこで、以前の通勤車のミヤタをバートから
外した部品で9速化を含めたレストア中
だそうです。


<改良:2 2005/03/05>

熊さんから、改良報告のメールをいただきました。
ギャラリー#29でも紹介していますが、新しく700C専用でGTフレームで組み直しました。
その為、バートは多くの部品をGTに移植するドナーとなりましたが、新規部品も導入しながら、
26インチ仕様に戻して、新たに「通勤快速」となったそうです。

完成した姿です。こっちも精悍になりました!

ホイール&タイヤはhideさんから
譲っていただいたそうです。

完成総重量は12kgちょうど。
サス付きバイクとしては、軽量な方
じゃないでしょうか?

快適な「通勤快速」になりましたね!


クランクは、ディオーレ FC−M510。もともと、このバートについていた物です。
もちろん、BBはグレードアップされています。

リア・ディレーラーはXTR RD−960SGS。ロー・ノーマルの物です。(新規導入です!)


STIも新調です。最新のXT、ST−M760です。

ブレーキレバーが変速レバーを兼ねるタイプです。慣れると、従来品より調子良いそうです。

(すいません、私はまだこれは乗り込んで無いので、コメントできません。)


前後ホイールはシマノ完組みホイール、WH−M540。
タイヤは、パナレーサー Hi−Road Comp 26×1.5。380gの軽量な物です。

このホイールセットは、hideさん号で使っていた物です。
hideさんが700C化して余った物を譲ってもらったそうです。

付いているパーツからすると凄い、通勤車両ですよね!
気分によっては、こいつでイベントにも参加されるそうですよ!!