#31:ショップオリジナル CANNONBOY '04改(テンさん3号車)


去年の11月に何気なく眺めていた「ヤフ・オク」で見つけたそうです。
元のオーナーがショップオリジナルを購入して、改造されていたそうですが、
本物の「キャノンデール」購入の為に手放したそうです。

テンさんが入手して、二人で「どの様に仕上げるか」を相談して、部品を集める事に半年。
ハードな要望に答えて、一部の部品を新設して、やっと組み上がりました。
なかなか小粋な1台になりましたよ!


オリジナルは「キラーV」を模したMTBでしたが、ロードっぽく仕上げました。

ただ、ちょうど良いサイズのタイヤが見当たらず、サイズはそのままにスリック化しています。
精緻な感じが出て、良い感じに仕上がったでしょ?


ハンドルは「日東 ニートMod153−STI」。幅は380mm。
これに、「プロファイル」社の「SHOCK WRAP GEL バーテープ」の組み合わせです。

STIは「カンパニョーロ」の「ゼノン」。
カンパ9速は「シマノ」社の8速と組み合わせる事が出来るとの事で入手されたのですが、
調整はかなりシビアでした。(リア・ディレーラーの所に詳細)


リア・ディレーラーは「シマノ」社「XT(RD−M750−SG)」

「サンツアー」社の「シュパーブ」を使用予定だったのですが、「カンパ」との組み合わせでは
変速性能が確保できませんでした。
ディレーラーの、ワイヤーストッパーとワイヤー固定部分の寸法が「シマノ」社の物より
多少短いのが影響していると思います。
この部品は、今後「シマノ」社のロード用に変更される可能性が高いですね。

クランクは「スギノ」社の「XD」に「FSA」社の50Tアウターを組み合わせています。
インナーギアだけがシルバー色なので、今後塗装するか交換か、どちらかに変更予定です。


フロントは、オリジナルはシングルですが、特製ステーでW化しています。

フロント・ディレーラーは「サンツアー」社の「シュパーブ」です。
特製ワンオフのディレーラーステーを製作して、取り付けしています。

シートチューブが「涙形断面」なので、フレーム取り付け部のみ、樹脂で型を取りABS
樹脂をNC切削して作成しています。(異形形状は手作りは時間が掛かるので機械に頼りました。)
ワイヤーアウターのストッパーは、スタンド取り付けを利用した、同じ見の方法です。

フロント側も、ワイヤー固定部とその回転中心の距離が短く、変速操作に若干コツがいります。
変換アタッチメントを製作するか、「シマノ」社製に変更するか、の対策を考慮中です。


ブレーキは前後共に「シマノ」社の「XT Vブレーキ(BR−M760)」です。

またまた、ダイレクトにロード用STIで作動させてます。
「シマノ」社の物より「カンパ」の方が、多少、組み合わせが良い気がしました。

「カンパ」社のロードSTIにも、ワイヤー調整機構が無いので、
「ヒラメ」の「調整機構付きバナナ」を採用しています。


前後ハブは「シマノ」社の「ティアグラ」。

実はこのホイール、テンさんミニベロ1号用に、オーナーが購入した物。
ミニベロ1号は「WO」規格でしたが、間違って「HE」規格を購入した余物でした。
リアエンドがMTBの幅の135mmでしたので、ハブ軸をMTBに組み直して使ってます。

リア・スプロケットは「シマノ」社のロード8速用(CS−HG50−8、12T−25T)。

リムは「アレックス」社の「DA16」。ちょっとエアロのリムです。

組み合わせるタイヤは「MAXXIS」社の「フック・ワーム」(20×1.95)。
本当は、もう少し細めの「シュワルベ マラソン(1.5)」くらいが欲しかったそうですが、
なかなか入荷しないので、これに。


ステムはご存知「グランジ」社の「タフェックスステム」。MTB用の58mmです。

今回は「Dixna」のステムキャップと組み合わせるのでは無く、ハンドル取り付け部の径を
26mmに加工しています。加工方法を開発したので、今後は、この方法で行きます。

サドルは「CODA」社。これはオリジナルで、「本物キャノ」に習って採用されたのでしょう。
オーナー曰く、「硬くて尻が痛くなるので変更予定」だそうです。


「桜イベント」に間に合いました。

オーナーも大満足の1台です。
イベント参加の方々にも好評でした。

*今回の改造も、通常の組み合わせ以外の
部分が有ります。
安全に使用するには、それなりの技術/
ノウハウが必要です。
参考にして、製作される方は、あくまでも
「自己責任」にてお願いいたします。


<2006/06/24 改良1>

ドロップ化以来、気になっていたフロントフォーク。
オリジナルのMTB仕様では最適イメージでしたが、ドロップ化すると、太すぎて・・・。
今回、念願かなって、最適イメージに。走行感もフォークのしなりでマイルドになりました。

ショップ・オリジナルのフレーム故に、
交換したくても、適合フロントフォークが
有りません!

なら、作っちゃえ!と言う訳で、名古屋の
「サワイサイクル」さんにて、ワンオフ製作。
ですが、塗装込みで¥2万円と、リーズナブル
に仕上がりました。

ちょっと、細く感じますが、走行感の
マイルドさを狙うとこんな所かな。

材質はクロモリ。走行時には適度にしなり、路面からのショックをいなしてくれます。
(以前のフォークでは、ドロップ化しても、ダイレクトにショックが伝わってました!)
トレール量も増えて、走行安定感も向上しています。

前後のブレーキも、よりシンプルな感じを求めて、「シマノ」社の現行「LX(BR−M580)」化。

フォークのスリム化に伴い、タイヤも少し細いサイズに。
「シュワルベ」社の「MARATHON-RACER」。サイズは20×1.50で、 重量は295g。
ケブラービードで、軽量です。(値段がちょっと高いです。¥4千円弱)


<2007/04/01 改良2>

構想1年、ついに念願のカーボンコンポジットホイール導入です。
オーナー曰く、『重量はちょっと増えたけど、進みは良くなった』そうです。

完成形態の写真です。
ホイール価格は、車体の値段を越えてます!

なんか凄い車体になって来てますね。
ちょっと、トライアスロンモデルの感も。

精悍な感じで、狙い通りですね。

カーボンコンポジットと言っても、クロスを張り込んだ物では有りません。
樹脂にカーボンの短繊維を練り込んで、射出成形した物です。

タイヤもついで(?)に変更。
「コンチネンタル社」の「CITY CONTACT」の「20×1 1/4×1 3/4」。

スタンドを使い勝手を考えて変更です。

「ESGE社」の「ダブルレッグスタンド」。立てた状態だと、このままクランクを回せるので、
メンテも出来ます。(550g 重量増にはなります)
本来は、ホイールサイズに合わせて、先端をカットして使いますが、今は切っていません。
チェーンステーの幅や角度に合わせて調整可能な取り付けプレートにより、対応車種が広いですよ。