#32:LG8400'03改ドロップツアラー(10万ヒット記念車)(mayuさん)


皆さんのお陰で「10万ヒット」となりました。
そこで、これは何か記念になる物をと考えていました。
ko1さんの所に有るクロスバイク用のフレームを分けてもらって・・・と思っている所に、
yamaさんからMTBフレームをいただきました。

どちらで造るか迷いましたが、より「ちゃりき!」的と言う事でMTBベースに決定。
「ちゃりき!」的ドロップ・ツアラーの4作目です。

この車両、販売いたします。価格は¥5万円。
*シマノ推奨を守って造られて無いので、各部の調整にはちょっとばかりコツも必要です。


基本コンセプトは「街乗りを如何に快適に駆け抜けるか?」です。

ベースとなったフレームは「ランドギア 8400」。材質はA6061で結構軽いです。
これをどう料理するかと考えましたが、軽量路線で、目標10kgとしました。

完成車重量は、11,3kg。残念ながら10kg代に届きませんでしたが、
ペダルを軽量な物に、クランクの大ギアをアルミにすれば、軽く10kg代になります。


軽量路線となると、スッパリとFサスは止めて、リジッドフォークにしようかと。
で、ちょっと昔のランドナー風な感じを狙って、曲りの有るアルミ製のを選択(新規購入)。

ヘッドチューブには、「10万ヒット記念のステッカー」も付いてます(笑)。


ハンドル回りです。

ハンドル・バーは「日東」のランドナー・バー B136(新規購入)。
補助ブレーキレバーは「TESTACH」。Vブレーキの引き代調整機構も兼ねます(新規購入)。
STIは「シマノ」の「SORA」(中古部品)。
ロードのSTIには、シフトワイヤーの調整機構が無いので、「TNI」社の
ロケットアジャスターキット(「jagwire」社のも同じ物)を使用してます(新規購入)。
バーテープはチネリ。これはhideさんが提供してくださいました。

ステムは、御馴染みの「グランジ」のMTB用。ハンドルバーのクランプ部が25.4mmなので
加工無しで使えます(新規購入)。
コラム・スペーサーがステムの上にも入っているのは、オーナーになられた方のポジションに
合わせられる様、フォークのコラムを長めにしてあるからです(短く切っちゃうと、伸ばせない)。


クランクは「スギノ」社のXD。コンパクト・ドライブです。(中古部品)
ギア板は、大ギアはオリジナルの50T(スチール製)。インナーは38Tのアルミ製。

これに「シマノ」社の「FD−XT761」(新古品)を組み合わせます。
上引きのWギア用のフロントディレーラーは存在しません。ですので、MTB用を使うのですが、
Wギア化して使う場合「トップスイング」の物は、インナー(本来、トリプルで言えばミドル)の
位置まで始点をネジで調整しきれません(FD−M750にて、確認済み)。

ですが、ダウンスイングの物ですと、これが可能になります。
また、フロントWですので、ロード/MTBのワイヤー取り付けアームの長さの違いを解消する
加工も必要有りません(インナー時には、ワイヤーはちょっと弛み気味です)。


リア・ディレーラーは、「シマノ」社の「STX−RC」。
かつて、事務長1号車の「アラヤWサス」に付いていた物です。
アルミのムクな感じが雰囲気に合うと思っての採用ですが、変速フィールは今ひとつかも。
(もっとも、みなさんに試乗してもらった時は感じられる程では無かったのですが)。

リア・カセットは「シマノ」社の「CS−HG50−8」。
歯数は12、13、15、17、19、21、23、25と、標準的な所です。(中古部品)


ブレーキは「シマノ」社の「BR−M431」。グレードで言えば「アリビオ」クラス。
ロード用STIで、ダイレクトにVブレーキを引いてます。(新規購入)
これについては、色々と意見も有りますでしょうが、シンテシでの実績に基づいての採用です。
「BR−M431」は、ブレーキシューが
カートリッジタイプなので、採用しました。

これに「jagwire」社のセラミック・リム用
シューを組み合わせます。(新規購入)
これも、シンテシで実績の元に採用しました。

*ロードSTIでのVブレーキの
ダイレクト引き、セラミックリム用シューの
使用に関しては、調整が重要です。
参考にして装着される場合は、自己責任で
お願いいたします。


タイヤは「パナレーサー」の「Hi−Road」26×1.5。(新規購入)
ケブラービードの「コンペ」が生産中止になった現在、手に入る最軽量の1.5サイズです。

ホイールは「アラヤ TM−840」に「シマノ」社の「STX−RC」の前後ハブ。
星形アルミ・ニップルで組み直してあります。(中古部品)


サドルは「SDG」の「BEL AIR」。

CCTに付いて来た物。
CCTは最初から「セレイタリア」に変更
したので、未使用品です。

軽量ですが、お尻を選ぶかも。
サドルは好みが別れる部品ですので、
オーナーの好みで変更していただきたいです。


ペダルは「wellgo」の「LU−960」(新古品)。
重くは無いですが、そう軽量な物でもありません。

「ちゃりき!」的ポタには欠かせない、スタンド。(新規購入)
「NUVO」社の御馴染みの物です。軽量で、機能性は必要最低限。

後、写真には写っていませんが、「CAT EYE」社のサイクルコンピューター
「ENDURO8」を付けてあります。(新規購入)


<あとがき>

実際に、完成して乗ってみて、リジッド・アルミ.フォークは適度にしなってくれますし、
ボビングが無いので、漕いだ分だけ進んでくれるダイレクト感が心地良いです。

手持ちの部品で組上げる予定でしたが、いざ製作に入ると『ここはこれにしたい。』
『ここはデザイン的にはこれだな。』と、こだわってしまい、新規購入部品の総額が
¥4万円を越えてしまいました。

何件か、購入のお話をいただきましたが、冒頭と本文中に有ります様に、
シマノ推奨を守って造られて無いので、各部の調整にはちょっとばかりコツも必要です。
ですので、調整のアドバイスはいたしますが自己責任でいじれる方、
もしくは、お近くで私がメンテできる方で、可愛がっていただける方に、
販売させていただきたいと思います。


<オーナー決定:オーナーはmayuさん>2006/12/02

製作以来、すでに20万ヒットも超えましたが、オーナー不在のままでした(笑)。
いくつか、お話は有ったのですが、何ぶん、上記の様な理由も有って、手放さなかったのです。
その辺り、良く理解してくださった方にと思っていた所、ミツさんの相方のmayuさんに決定!

納車にあたって、リア・ディレーラーをティアグラに、サドルを「スペシャライズド」社の
「アバター143」に変更しました(急遽、思い立って変更したので、写真撮ってません。笑)

納車日に「羽島市の魚勝」から「祖父江の銀杏」と26km程、実走行しました。
大変気に入っていただけた様子で、制作者としても安心して納める事ができました。
ぜひとも、今後のイベントへの参加を、お待ちしております。