#38:DAHON HELIOS SL改W ’07(タイガーさん1号車)


ある日、突然『買っちゃいましたぁ〜』と届いたメールに添付されていたのは、
箱買い(自転車屋さんで、箱に入ったまま買う事)したコイツの写真でした。

既にお持ちの「KHS F18-R」同様、快適化の為の、改良を施しました。


左が、オリジナルで、右が、フロントW化も終えた状態です。

気になる車体重量は、各部の快適性追求で、オリジナルの8.5kgから9kg後半となってます。
軽量さより、走りの快適性を尊重した結果ですので、オーナーは満足されてます。


ハンドル回りです。

ハンドルや、グリップは、オーナー自らの手で、カーボン製に変更されてます。
ブレーキレバー、シフターは「シマノ」社の「XTR」へ。

また、オリジナルの高過ぎるハンドル位置(変更出来ないんです・・・)を最適化すべく
’05モデルのハンドルポストに変更されてます。
この結果、最近の上級モデルの利点であるハンドル折り畳み時の、ワンタッチ固定が
出来なくなってますが、快適性重視ですので、仕方の無い所でしょう。


ブレーキは、オリジナル「Avid」社「FR5」から、
「シマノ」社の「XTR(BRーM960)」へ変更。

リアは問題無いのですが、フロントは、フロントフォークがWO用では無いかと思えるくらい
ブレーキスタッドが上に有って、シューの固定がギリギリでした。


リア・ディレーラーは、オリジナルの「スラム」社「X9」から「シマノ」社の「デュラエース」
「RD−7800」へ変更。

リア・カセットは、フロントW化に伴い、「スラム」社「PG980(11−28T)」から
「シマノ」社「デュラエース」「CS−7700(11−23T)」へ変更です。
(重量:オリジナル274g → 159g = ー115g)

フロントW化の考え方は、リア・カセットをクロス化する事で、起伏に合わせた、こまめな変速が
可能となる代わりに無くなる、低速ギアを補う物です。

リアホイールのハブは「アメリカンクラシック」社の物。軽量、高剛性の物です。


フロントW化で、チェーンホイールを「FSA」社の53−39Tに変更。

フロントディレーラー・ステーは「ちゃりき!」オリジナル。
この車両のおかげで、’06以降の「ジャパニーズ・フレーム」にも対応出来る様になりました。
フロントディレーラーは「シマノ」社の「ティアグラ(FD−4400F)」。
これは、近日中に「デュラエース(FD−7700F)」に変更予定の暫定品。

BBですが、チェーンライン確保の為、オリジナルの68/118mmのISIS規格BBから、
「レースフェース」社のMTB用同規格BB、68/113mmへ変更。
(重量:オリジナル160g → 250g +90g)

これ以上、短くすると、インナー時に、チェーンが大ギアに擦れて不快ですし、
大ギア×リア・トップの際のチェーンラインが捻れます。(オリジナル時で、捻れてます!)


リア・ホイール&タイヤです。

ホイールはオリジナルのまま。リムが「kinetix」社の「Pro」。16本スポークのエアロ・ホイール。

タイヤは、オリジナルの「Schwalbe」社「 Stelvio Dahon Special Ediion(20×1−3/8)」から
「Mituboshi」社の「ポッシュライダー(20×1.35」に変更。
(重量:247g → 339g *チューブ含む)

旅自転車故に、走る場所を選ばなくて済む=気楽に走れる 点を重視してのチョイスです。
装着タイヤ幅が、31mmで、ちょうど35Cくらいになります。
実は、私のヘリオスにも採用したのですが、思ったよりショック吸収性が良く、また、
走行感も軽くて、お薦めです。


フロントホイールです。

オリジナルのままです。リムはリアと同様のエアロ・リム。
ハブが独特で「Pantour」社の「suspension hub」。適度に動いて、快適な上、軽量なんです!


シートポストとサドルです。

オリジナルの「SDG」社の「BelAir ST I-Beam」が、お尻に合わない様で、
お気に入りの「セレ・イタリア」社の「Max Frite」へ。

その為に軽量な「 I-Beam」シートポストを、通常の物に変更してます。
(重量:405g → 556g = +151g)。

右の写真の様な、「 I-Beam」シートポストが使える様に、変換パーツを作ってみましたが、
サドル自体も軽量なので、ボツといたしました 笑。


<改造を終えて・・・超軽量マシンのジレンマ>

重量8.5kg(ペダルを除く)が売りの「ヘリオスSL」ですが、確かに軽い事は、
『簡単に折り畳めて、旅に持って来い』の「ダホン」社の折り畳み性を生かした輪行には有利です。

が、しかし、旅自転車を考えた場合、今回の様に、重量増となる事も有ります。
まぁ、オリジナルは、ハイスペック・ロードレーサーみたいな物で、走らせる環境を選ぶ物です。
ですので、快適性を付加した故の、重量増は仕方の無い事なんでしょうね。