#4:MIYATA RAG-372T ’9?(テンさん)


うちには2回目の入院です。前回の時はブレーキを変えたり、ホイールの振れ取り、
ワイヤー類の給油等を実施したのですが、その後乗らなくなって雨曝しになってたそうで、
また乗り出す前の整備です。

うちに来て全体を洗って、さびを磨いた状態
です。
フレームは前三角がアルミ、他がスチールで
フレームメーカーはミヤタです。

さて、どう言う仕様かと申しますと・・・。

リア・ディレーラーはサンツアーのサイクロンです。アルミ部品がふんだんに使われてます。
チェーン・ホイールもサンツアーです。シクロクロス風にしたかったので52Tが付いてます。
某ショップで組んで貰った物らしいですが、正規に組んでもチェーン・ホイールとフレームの
クリアランスに無理があるみたい。干渉した跡が見られます。
どうもBB(ボトム・ベアリング)がダメみたいです。
ブレーキはVに変えてあります。もとはカンチでしたので、ブレーキ・レバーも交換しました。
シフターは今時のラピッドファイアではありません。オーナーの好みなんです。
完成車テストで乗ってみましたが、このシフトもなかなか使いやすいですね。特にいっきに何段か
変える時はこっちの方が速いです。(インデックス付きのサムシフターです。)
さて問題のBBですが、タンゲの組み立て式でした。片側のベアリングがダメで、それだけを交換
しようかと思ったのですが、シマノのカセット式のBBでグレードがXTが安く手に入るので、それ
を使う事にしました。BB交換の工具は写真の物、これですべてできます。

ノーマルのサイズが73−122.5なので127にすればフレームとの干渉は楽勝で回避できるの
ですが、チェーン・ラインの関係で無理です。そこで写真にあるリング(t=1、アルミ製)を作成
して対応しました。

厳密に言えば左右非対称になりますが、1mmですので、まったくわかりません。

完成です。なかなか今風でしょ?
フレームのお化粧はBBなどの部品が届く迄ヒマだったので、オーナーに断り無く勝手にやってし
まいました!
フレームにカッティングシートのカーボン風の物を貼って、その上にラインを塗装して文字
を手で切って貼ってあります。
この方法だと飽きたら剥がせば済みますから、イメチェンにはもってこいの手です。
手切りのメリットは店で売って無い物でも作れる事です。私がよくやる方法はネットのホーム
ページから画像をゲットして来て写真加工ソフト(PhotoShopです)でサイズを希望の物にして
プリントアウトして使います。(リクエストがあれば詳細も紹介しますが)

ちなみにブリジストンのロゴもそうです。これは納車前の夜にまだちょっとフレームが寂しいかな
と思って急きょ作成した物です。

シートへの塗装はこんな感じでマスキングして、模型用の塗装道具で行います。これならどこでも使え
ますから便利ですよ。フレームのタッチアップにも最適です。
模型用の塗料は色が豊富なので調色してやればどんな色でも修理できますし、スプレーですから筆塗の
   ような跡も残りません。

完成したら、お約束のミニ・ツーリングです。

今回の修理の費用は全部で¥4,000円程
  でした。
自分でやりますから、工賃はかからないので
安く上がります。
部品の手配はいつものレジェロさんかインター
ネットのアサヒさんで行います。値段の安い方
で手に入れます。
私にとってオーナーの喜ぶ顔が最高の代価とな
ります。
それにいろいろなケースを経験できますから
スキルも向上するって訳です。


より快適に街乗りする為に、ちょっとモディ
ファイしました。
まずハンドルを2インチアップに。
タイヤを事務長ストックのタイオガのスリック
26×1.95に変更です。
理由は完成ミニ・ツーリングの際にやはり山用
タイヤで街を走る事の不都合を実感していただ
いたからです。
自動車でも雪山に行く時にスタッドレスに履き
替えるでしょ?
山は山用、街は街用。そう言う事なんです。

改良しました!(2004/01/24)

前のロールスが経年変化で固くなっていたので、サドルを今主流の人間工学的な物に変更しました。
サドルの角度が前下がりなのは、オーナーの好みです。が、今後変わっていくかもしれません。

リアのカセットを12〜28Tに変えました。