#41:DAHON Mu SL 改 ’ '06(キトチンさん1号車)
GIANT OCRで参加されていたキトチンさん、ちょっと趣向を変えて折り畳み小径車へチェンジ! 何が良いか、ご相談を受けてましたが・・・某オークションでゲットされたのが、これ。 特異な弓形のフレームが、近代的な感じですね(でも、コイツが曲者でして・・・)。 |
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06年から供給開始した、次世代DAHONを象徴するフレーム・・・って書いてあった覚えが。 カタログ重量:9.2kgで、「HERIOS SL」に近い軽量なバイクです。 オリジナルから、シートポストとサドル、ブレーキ・レバー等が変更されている様です。 |
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駆動系:まずは変速機は・・・。
シフターは、「SRAM」社の「X7 8SPD」。Rディレーラーは、同社の「X7」。 ですが、これ、ちょっとマズいです・・・ブレーキがミニVですので、レバー比の関係から、 |
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駆動系2:リアカセットとクランク。
リアカセットは・・・メーカー名、不明です。11−32T 8速。 クランクは「Truvativ」社の「Elita」で、歯数は52T。 ここで、フロントW化の可能性ですが・・・ |
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ブレーキ系。
「Kinetix」社のミニVブレーキ「ProStop」。 |
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ホイール。
フロントは「Pantour」社の「suspension」ハブ。 リムは「Kinetix」社の「Kinetix Pro」。ダブルウォールのエアロリム。 |
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タイヤとサドル関係。
タイヤは「Schwalbe」社の「Stelvio Dahon Special Edition」 シートポストは、ノンオリジナル。DAHON純正のカーボン品に、変更されてます。 |
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<改良:1 2008/05/30>
早速、より快適を目指して改良を・・・と言う事で、相談を受けて。 実は今回、特異なフレームの為、かなり難航いたしました・・・(汗) |
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完成後の姿です。
写真では、大きな変更が無い様に見えます。 完成後の重量は、9.7kg。 これは、多分カタログ値は、ペダルレスかと。 |
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ハンドル回りです。
ハンドルは、オーナーさんが御自身で、カーボンの物に変更。 10速化に際して、シフターは「シマノ」社の「SL-R770」を採用。 |
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改良後の駆動系
Rディレーラーは「シマノ」社の「DURA-ACE」(RD-7800-SS)。 リアカセットは「シマノ」社の「ULTEGRA]」(CS-6600)の11〜23T。 ところで・・・『え?フロントW化しないで、登坂を考えると、小さ過ぎない?』と思われた方、 |
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現物を確認しないで、10速化を決めたのですが・・・。 オリジナルの8速の状態で、チェーンがフレームに当たって削れてました! 登坂能力を考えて、12−27Tをオーナーに手配願った(何故か12−25Tでしたが)のです。 フロントのギア板を52T→50T化すれば、かなり余裕が出来ますが、 そこで、施したのが、 1:BBの右サイドに入っている2mmのスペーサーを左側に移設。 クランクを外して、軸長を測ったところ、108mm。これ以上、短い物は無い! ですが、前オーナーがかなり弄った様で、「American Classic」社のBBはアルミ製で、 2:フロントのギア板は、オフセットして歯が付いているので、表裏入れ替え。 以上で、左の写真の様に、何とかクリアランスを確保(チェーンの踊りを考えると、まだ不十分)。 と言った具合の仕上がり・・・フレームの特異性とは言え、ちょっと不完全燃焼気味です。 |
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<改良:2 2008/06/21>
前回の改良の際、私のドロップ化した「Herios SL」を見せたのが良くなかったのか・・・(笑)。 |
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どうでしょ?良い感じに仕上がってません?
ドロップ化に際して、オリジナルの これが、メーカー欠品! |
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変更点、及び、採用パーツは・・・。
ハンドル・ポストは、多分、’07モデルの物・・・実はこれ「Herios SL」をドロップ化するのに、 ハンドルは「TNI」社の「ビクトリーバー」・・・ハンドルエンドに、穴開け加工有りの軽量な物。 これで、ハンドル部分の折り畳みが面倒になったので・・・ |
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<改良:3 2009/10/02>
この年式独自の問題点、フレームにチェーンが干渉するのを避ける為に、BBのスペーサーを 今回、それを避ける意味でも、フロントのW化を実施しました。 |
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完成後の姿です。
有るべき物が、ちゃんと付いた・・・そんな感じです。 この06年式だけなのか不明ですが、この年の「Mu」はフレームとチェーンのクリアランスが無く、 そして、オリジナル状態で、フロントWのインナーの位置にギア板が付いた状態で、 かと言って、BB軸長が108mmですので、普通では、これ以上中に入れる訳にも行かないです。 と言う訳で、フロントW化は、諦めてもらっていたのですが・・・。 |
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加工したリア周りと、ワイヤー配索。
私の製作ポリシーでは『フレームには手は加えない』なのですが、今回だけは手が無いので特別。 チェーンの当たる部分を、叩いて凹ませた後、肉厚の許す(だろう)限り削ってます。(写真:左) ワイヤー配索は、スタンドの部分に2mmのステンレス板を入れて行ってます。(写真:右) |
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Fディレーラー周り。
上記フレーム加工で、チェーン・ラインに余裕が出来たので、ステーを新設計/製作。 市販されている「Mu」用ステーを使わなかったのは、フレームマウント位置が低く、 これらを嫌って、潔くアウター受けを切除し、出来る限り上方に設定しました。 通常のWギアのBBなので、ステーのサイド方向設定は、前回改良した私の「Herios」と同じ。 |
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ハンドル周り。
やっとブレーキだけの仕事しかして無かった ワイヤーアジャスターとして、「jagwire」社の これは、今後、新しい物に交換かなぁ? |
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試走を終えて。
フレームに手を加えない理由は、もしオーナーの手を離れて、新オーナーが加工を知らないで使用して、 自転車屋さんに持って行って『フレーム溶接して』と言っても、そうそうアルミ溶接の設備を で、テスト走行した感じは、設計通り、気持ち良く変速します(当然ですけど 笑)。 <警告!> このフレーム改造は、絶対真似しないで下さい!! |
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