#5:カトーサイクル・オリジナル クロスバイク ’89(とっと さん)


はじめての入院です。うちでは初めてのクロスバイクです。
実家の倉庫で眠っていたそうですが、「梅を愛でに参ろう!」に参加していただける事になり、
その為の整備です。

独身時代にお一人でいろいろと走り回られたそうです。


うちに来た時の状況です。まず診断をします。

倉庫の中で眠っていたそうですが、全体にホコリが積もり、ワイヤーのむき出しの部分は錆が
発生しています。またタンゲのダブル・バデットのクロモリ・フレームはガゼットの部分に
錆が発生しています。

必要な処置は、変速機の再調整、各部の給油、フレームの錆取り+美観アップ処理です。
交換部品はリア・ブレーキ・ワイヤーをアウターごとです。なぜにアウターごとかと言うと
ちょっとばかりフリクションが大きいからです。
フレームの美観アップは錆を削り落として、錆び止めを行い、自動車用タッチ・アップを
調色して筆塗りで補修する予定です。


完成した状態です。
各部の錆は取り除ききれいに仕上がって
います。

クロス・バイクとは言ってもタイヤサイズが
700Cなだけで、別段いつもの整備と変わり
ありません。

メイン・コンポはサンツアーの4050XCEでした。と言っても、サンツアーの製品は、
わたくしあまり良く知らないのです。誰か教えてください。

フレーム、艶つやできれいでしょ?
洗車の後、全体をポリッシュしてからワックス仕上げだけなんですけど。
ガゼット部の錆は削り取って、タッチ・アップ補修ですが、遠目には判らないと思います。
時間があればエア・ブラシでスプレー塗りをしたのですが今回は時間が取れなかったので・・・。
しかしオーナーさんには満足していただけました。

フロント、リア共にハブは「SUZUE」です。
このメーカー今はどうなったんでしょう?

ギア・クランクもXCEです。
ギア・セットは48×38×28Tです。クロス・バイクはこのくらいのセットが普通みたいです。

シフターはサム・シフターですね。テンさんのもこれでしたが、別に何か意図があって二人で
合わせてあるのでは無く、その当時はこれが普通のスタイルだったわけです。

ブレーキは一種のカンチ・ブレーキだとは思うのですが、やけに横に張り出してます。
シマノのカンチ・ブレーキの様によく見る物に比較してテコの原理的には理にかなっているようです。

マウンテン(MTB)との最大の違いは、
タイヤ。700×35Cと言うサイズに
なります。
W/O(ワイヤード・オン)と言います。
MTBはH/Eと言います。
どちらもリムにタイヤのビードを引っ掛ける
訳で、通学・通勤車に26インチのW/Oタ
イヤがありますがMTBのH/Eリムには
付かないそうです。
詳しい理由はそのうち調べてみます。
サイクルベース・アサヒさんのホームページ
に載ってるかもしれませんね。

今回、初めてのクロス・バイクでしたが、
問題なく整備出来ました。

オーナーのとっと さんにも喜んでいただけた
みたいです。

街乗りを楽しむ時にクロス・バイクと言う
選択肢もいいですねぇ。
特に女性の方には27ihch(700C)が
体力的ハンデをカバーしてくれますし、車体の
軽さも魅力だと思います。

ぜひ今後のイベントにも参加してください!
よろしくね〜(by事務長)