色々、考察したり、原因を探った結果、靴に原因がありそうです。
今回は、自転車に乗る時の靴についてレポートしてみました。

自転車を乗り始めて、今年の夏前まで愛用していた「トレッキング・シューズ」です。
どこにでも売っている様な靴です。靴底のブロックパターンがペダルのケージに引っ掛かって
くれるので、ペダルが下死点に来た付近から後、後ろに引く動作（「引き足」）ができます。
靴底の母指臼辺り（赤矢印）がフラットで靴底全体が硬く変形しないのと、
足首を包み込んでくれるハイ・カットなので足首が安定してくれます。

ちょっと重いのと、見た目が夏場は暑苦しそうなのが難点ですが、
この靴では膝の痛みは出ませんでした。

夏に向けて、足が蒸れるのが嫌で、夏前に購入した「ジョギング／ランニング」用の靴です。
靴底は柔らかめで、ショック吸収性も良くて良いです。これも靴底のパターンがペダルに
引っ掛かって『引き足』が使えます。
通気性も良く、足が蒸れずにこの点では狙い通りだったのですが。

実はこの靴を使う様になって、自転車での走行後に膝の痛みが出て来ました。
６ｋｍくらい歩いても、履き易く動き易く、足の痛みも出ない良い靴なのですが。

最近、膝が痛み出してから購入したローカットの「トレッキング・シューズ」です。
これの購入理由は、春先まで愛用していた＜１＞の靴より足が蒸れにくく、見た目も
暑苦しく無いからです。
靴底のブロックパターンがペダルのケージに引っ掛かって、これも「引き足」が使えます。
この靴も、靴底の母指臼辺り（赤矢印）がフラットで靴底全体が硬く変形しません。

＜１＞に比べ、軽量で、歩きも楽です。この靴でも、膝の痛みは出ませんでした。

「自転車専用の靴って、どうなんだろう？」と言う疑問を解決したくて、
つい先日、手に入れました。
自転車仲間のタイガーさんが愛用しているモデルと同じで『調子良いよ〜！！！』
とのコメントをいただいてまして、気になってたのです。
靴底のグレーの部分の中央を線に沿って切り抜けば「ＳＰＤ」用のクリートも付けられます。

靴底は硬く、母指臼辺り（赤矢印）がフラットなのと、足首をサポートしてくれるハイ・カット
なので、足首は安定してくれます。
「ＳＰＤ」を使わなくても、靴底のブロックがペダルに引っ掛かって「引き足」も可能です。

まだ、この靴では３０ｋｍ程しか連続走行してませんが、膝の痛みは出なかったです。
ただ、ちょっと歩きにくいと感じましたが、これはこなれてくれば解消しそうです。

上の４つの靴を比較してみました。以下に、その結果を述べてみます。
ただし、かなり個人的な意見ですので、そのまま他の方に当てはまるとは思えませんので、
あくまでも、『ご参考までに』と言う事にします。

膝の痛みが出た＜２＞の靴だけが、ラウンド形状をしています。他の３つはフラット形状です。

ペダルに置いた足が左右に揺れてしまい、
その結果、膝も揺れてしまうのでは？
また、足首や膝が揺れない様に力を入れる
ので、漕ぎとは違う筋肉痛や筋の痛みが
出るのでは？

以上が考えられます。

４つの靴を、矢印の方向に、力任せにひねってみると、膝の痛みの出た＜２＞の靴だけが
大きくひねれました。＜１＞以外の靴は、つま先部分は歩き易い様に、曲がってくれます。

ペダルを押す足の力で、母指臼の部分と
踵の部分が、土踏まず辺りで捻れる事で、
足首が外に倒れようとします。

その結果、膝が外に開こうとしますので、
そうならない様、膝に漕ぎとは違った力が
必要で、それが痛みに繋がるのでは？

と、考えられます。

足首より上の脚の力がペダルをしっかり押せる為には、膝や足首の安定性が必要だと思えます。
ペダリングの効率を考えましても、力のベクトルが一定方向に安定してペダルに伝わり、
膝や足首の揺れで、力が分散されるのは避けるべきだと考えられます。

自転車専用の靴の設計が、一番この点が考慮されていると、納得できるのではないでしょうか。

この事から、
『靴底が硬く変形しにくく、母指臼辺りがフラットな物が自転車に向いている』
と結論になります。

自転車専用の靴でなくても、この点をクリアすれば良いのではないでしょうか？
自転車用で、もっとシックとか、かっこいいなどの、普段履きと変わらない様な
デザインの商品が増えてくれると良いのですが・・・。