Report#24:「ちゃりき!」的、自転車の楽しみ方!


最近、BBS等で長距離ランの話題が出て来たりしています。
このH/Pを以前から見ていただいた方々には『ちょっと、趣向が変わって来てるな。』、
最近、見てくださる様になった方には『楽しそうだけど、参加するには走る距離がねぇ〜』、
なんて、思われているのではないでしょうか?(^^)

しかし、「街角自転車倶楽部」である「ちゃりき?ちゃりき!」は変わって無いのです。
参加される方々に、それぞれの嗜好が確立して来て、楽しみ方のバリーエションが増えたのです。

自転車の楽しみ方は、千差万別です。
レースや、それに準じた自分への挑戦。長い距離を走っての満足。感動や知識欲の満足。
などなど、どれをとっても、優劣など付ける事が出来ない、自由で楽しい乗り物だと思います。

今更なのですが、自転車の楽しみ方には色々ありますので、その辺りも含め、
「ちゃりき!」的自転車の楽しみ方について、事務長私論ですが、述べてみましょう。


自転車の趣味としての楽しみ方は・・・。

<1>スポーツとして楽しむ。

<2>旅の道具として、楽しむ。

<3>メカとして楽しむ。

これら、大きく3つに分かれると思います。
それぞれに、楽しさと問題点について考えてみましょう!

                         
<1>スポーツとして楽しむ。

日本における、趣味の自転車のメインでしょう。
メーカーもここに一番力をいれてますし、多くのスポーツ・サイクル・ショップさんも
メインはこの分野です。

この分野は、ロード、MTBともに、「記録への挑戦」「自分への挑戦」が目的になります。

この分野の最高峰はレースであり、これを楽しむ為には、すぐれた機材と身体能力が必要です。
その為に、機材の開発/改良、身体能力の向上の為の、切磋琢磨は最低条件だと思います。
私も自転車では無いですが、レースをして来ましたので、勝つ事の大変さは身を持って知ってます。
世界は違いますが、自転車でも並大抵の努力では、最高の結果は得られないでしょう。

最高峰まで行かなくても、スポーツの範囲で楽しむ事もできます。
多くの方は、こちらだと思いますが、そこにも「自分への挑戦」と言うテーマは
欠かせない
のではないでしょうか。
このテーマにしても、それなりの機材と身体能力は必要であると言えます。

どちらにせよ、ストイックさが重要になって来る分野であり、
機材、身体能力の他人との差が大きく感じる分野でもあります。


<2>旅の道具として、楽しむ。

この分野は、昔からありますね。「ランドナー」や「スポルティーフ」と言った
ツーリング自転車が昔から有るのがその証でしょう。

しかしながら、この分野はロードやMTBが日本における自転車の世界の中で
メインとなって行く事で、衰退していった分野かもしれません。

しかし、昨今、メーカーの方でも『総ての人が競技をする訳でない』と言う事に気が付き、
この分野を楽しむ為の自転車をリリースし始めた事は喜ばしい事だと思います。

辞書によれば「旅」の定義は『住んでる所を離れて、他の土地を訪ねる事』だそうです。
何故、他の土地を訪ねるのか?
日常の中では、知り得ない事や見聞を深めて、知識や感受性の欲求を満たす事が目的になる
と思います。また、出掛けた先で、地元の人と話をしたりするのも、楽しいですね。

じゃぁ、住んでる所の近くをポタするのは、「旅」ではないのか?
今の世の中、車で移動する事が多いので、自分の近所でも入り込んだ事の無い道があったりします。
この様な所を見て回るのも、有る意味「旅」と言っても良いのではと思います。
そう言う意味で考えると、「旅」と言っても距離は関係ありませんね。
そして、この「知識や感受性の欲求を満たす」と言う事は、年齢、性別に関係無く楽しめる事、
だと思います。

では、この分野では機材や体力と言った物は必要無いのか?
近場から始めて欲求を満たして来ると、だんだんと「旅」をする範囲は広がって行きます。
そうなると、必然的に「快適さ」と言う面から機材への欲求は出て来ると思いますが、
それが「旅」の結果を絶対づけるもので無い
のも事実です。

本人が気に入っているのなら、MTBでもロードでも小径車でも普通自転車でも、良い訳です。

では体力はと言いますと、記録が掛かっている訳は無いので、他人を気にする事無く、
自分の体力に合わせて楽しめば良い
のです。
それに、ルールは無いので(交通法規は有りますよ!)車や電車を利用しても良い訳です。

実は「ちゃりき!」の楽しみはここに有るんですよ!
ですから、「ちゃりき!」では、いろんな種類の自転車が一緒に走ってますが、
みんなで楽しめる訳です。


<3>メカとして楽しむ。

自転車は構造がシンプルであり、メカニズムが総て露出している乗り物だと思います。
小さな部品にもある、それぞれの役目が目で見て感じられる訳です。

また、部品の重量や動き方の差と言った物が、肌で感じられると言っても良いかもしれません。
例えば、BB一つにしても、オリジナルの物からグレードアップした時の『漕ぎ心地』の変化に
驚きがあったりします。

自分の自転車の部品をグレードアップしてその操作感に感動したり、部品一つ一つの美しさに
見入ったり
、もちろん全体の美しさを磨きながら楽しんだり、飽きない楽しみ方です。

この分野は、それなりの知識は必要ですが、誰でも経験の中で、楽しんで行ける分野でもあります。
例えば、清掃なら誰でも楽しめると思います。でもこれがメンテナンスの基本なんですよね。
『私は機械はダメだなぁ』と言う、先入観さえ克服できれば、部品調整も大丈夫です。

でも・・・怖がらないで触って、ダメだったらどうする?
大丈夫!回りに仲間がいるでしょ?きっと力になってくれます!
自転車乗りって、すぐ友達になれますよ!必要なのは、ちょっとした勇気だけです。

この分野は、目的は別として<1><2>共に共通する分野だと思います。


<まとめ>「ちゃりき!」的自転車の楽しみ方って?

3つの楽しみ方を紹介しましたが、本文中にもあった様に「ちゃりき!」の自転車の楽しみ方は、
<2>の『旅の道具として、楽しむ』で、それは『発見と驚き』なんです。

ですので、「ちゃりき!」のイベントでは、長い距離を計画する事は少ないです。
長い距離を計画している場合は、信号などでのストップ&ゴーが少ない環境を走る場合
思っていただいて良いです。地形的に帰りが下りや、追い風になる場合も距離を伸ばします。

スピードにしても時速20km/h前後で走る様にしています。
これくらいが、何か気になる物があった時に、いつでも止まって見れるスピードなんです。

もちろん、長い距離を走る事が、悪い事では有りません
「ちゃりき!」のイベントの距離では、物足りない方もおられると思いますが、そんな時は
本文中にも有る様に、自分の体力に合わせて、集合場所まで自走とかをされるのも良いです。

「ちゃりき!」のイベントの基本は『参加した方の誰もが楽しめる事』です。
距離は短め、スピードは遅めですね。距離やスピードよりも、『見た、聞いた、食べた』や、
参加された人同士や地元の方とのふれ合いをメインに計画しているんです。

最後に、「ちゃりき!」的、企画の立て方を紹介しておきましょう。

まず、「今の季節、何が見頃か?」です。それが無ければ、「何が食べ頃か?」です。
それで目的地が決まって来ると思いますが、忘れてならないのが「今の季節の風向きは?」です。
目的地からの帰り道が向かい風と言うのは、疲れが倍増してしまいます。
ですので、上で述べた「距離」と共に目的地決定の重要な条件になるのです。

目的地が決まったら、次に出発地/目的地の間を埋める物を探します。
これには、ネットの検索で「○○○ 名所」とか「○○○ 景色」とかを入れて調べます。
(○○○の部分には、目的地や、出発地/目的地間の地名を入れます。)
「名所」「景色」の部分は、御自身の興味ある物が良いですね!
私は「街道」とか「歴史」とかも良く使います。その結果、二つの点を埋める点が決まる訳です。

通過ポイントが決定したら、次は「道選び」です。
誰だって、できるだけ「交通量が少なく、感動の有る道」が良いですよね。
これの見分け方は、地図の上で曲がりくねった道なんです。
今の時代に曲りくねった道は造られないですから、昔からの道の証拠であって、
そこには「気になる物」が存在する事が多いのです。
もちろん、自然たっぷりの田舎道も楽しいですので、外せません。

こんな感じで、いつも「イベント」の企画を立ててます。
やってみると結構大変ですが、面白いですよ!「距離は短いですが、中身は濃く」です。
皆さんも、御自身でも計画を立てて「旅」を楽しんでみてくださいね!
もちろん、「ちゃりき!」イベントにも安心して参加ください。