Report#29:前輪だけ外して収納する輪行袋「使ってみました!」


自転車を列車に積んで、遠くまで走りに行く・・・輪行って言うのです。
クルマで出掛けると、クルマの所まで戻らないとなりませんが、輪行は必要無し。
列車の中からの景色も楽しめるし、帰路で疲れた状態でクルマの運転もしなくて済みます。

ただ、どうしても自転車を分解して袋に入れてとなると、躊躇される方も多いかと。
特に、後輪は駆動系が有るので、変速機がこうなって、チェーンがああなって・・・と。

そんな方にお勧めなのが、前輪を外すだけで入ってしまう輪行袋が販売されてるんです。
でも、旧来の物は、前後輪を外す物より、走り出す時に袋がかさ張って・・・。

ところが、最近発売されている物は、案外小さいんです。
と言う訳で、最近、気に入って使っている「前輪だけ外すタイプ」を、御紹介しましょう♪


<輪行袋各種 サイズ比較>

私が持っている物だけなので、販売されてる
全てでは無いですが(^^;

500mlのペットボトルと比較しました。

A:「オストリッチ」の「超速FIVE輪行袋」

B:「あさひ」の「輪行バッグ タイプ3」

C:「pochitt」の「前輪のみ外して収納タイプ」

今回、御紹介するのは、Cの「pochitt」の物

Bの「あさひ」の「輪行バッグ」が、前後輪外すタイプで、他は前輪のみでOK。

こうやって見ると、今使ってるCって、仕舞寸法が小さいですよね!
このサイズなら、そうは荷物にならないと思います。
私の場合、「ドイター」社の「アドヴェンチャーライト20」に入れてます。


輪行状態にした所と、中の様子。

前後輪を外すタイプに比べ、タイヤ半分だけ大きくなります。

フロントフォークを地面に付けた状態にして、右側のペダルを地面に付けた状態で、
ペダルの上に外した前輪を置いて、フレームに固定してます。

ヘルメットもこうやって、固定しておけば、荷物が少なくて済みます。

ペダルを一番下にしているので、左の写真の様に、自立します。
もっとも、倒れやすいには違いないので、何かにもたれ掛ける方が良いですが。
ちょっと、両手を使いたい時など、便利です。

仕舞寸法が大きいのですが、列車内では、右の写真の様に、立てて置けば、前後輪を外す物よりも
場所を取りません。

ただし、しっかりと列車に固定しないと、倒れて危険ですから、その点は要注意です!
倒れて怪我人が出ても、私は責任取りませんからね、自己責任で!!

しかも、列車に当たっているのは、タイヤとサドルとグリップ(フラット・バーの場合。ドロップは
バーエンド)なので、列車にも車体にも優しい(?)。

まぁ、慣れれば、前後輪を外すタイプでも、外したり組んだりは問題無いんです。
パンクした時は、嫌でもしなきゃならないし。

でも、慣れてても嫌なのは、リア・ディレーラーが無防備になりやすいので(ガードを付けても)、
運搬中に気を使うんです。特に、混み合った車内だと、どこに自転車をぶつけるか分からないし、
乗り換え時間が少ない時等、慌てて列車や駅の階段にぶつけたりとか。
このタイプなら、タイヤがバンパー代わりになるので、割と気楽なんです♪


前輪の固定方法と、ちょっとしたアイディアを紹介しましょう。

分かりやすい様に、大きな写真を載せておきます。
なお、記事中に有ります様に、輪行袋に付いて来る、固定用のベルトは使用してません。


縛る手順は・・・。

1:フロントフォークを地面に付けた状態にして、
  右側のペダルを地面に付けた状態にします。

2:その状態で、リア・ブレーキを
  ベルクロテープで固定。これで、輪行中に
  リアタイヤもペダルも動きません。

リア・ブレーキの固定は、立てて置く場合に
袋の中でタイヤが動かない様にする為に重要。


次に、タイヤをペダルの上に置いて・・・。

3:まずは、後ろ側、シートステーに前輪を
  ベルクロテープで固定します。

この時、フレームとの間に、何かクッション材
エアキャップ(通称 プチプチ?)やウエスを
挟んでおくと、フレームに優しいです。

仕舞っておく袋も、ベルトが付いているので、
シートポストやサドルとの間に使います。


最後に、ハンドルを一緒に・・・。

4:トップチューブ側に前輪と、ハンドルを一緒に
  固定してしまいます。

ここにも、クッション材を入れてあげます。

ここまで出来たら、輪行袋に入れて、
つり下げるベルトを付けて、完了です。


固定には、これがお勧め!

「クラレ」の「自由自在バンド」です。
定価¥1,500円、ホームセンターで
¥1,000円ちょっとから販売されてます。

で、何が良いのかと言いますと、

○欲しいサイズに、切って使える事
○どこでも固定出来る。固定位置が自由。

タイヤ固定分2本、ブレーキ固定分1本、
余った分は長いままにして、列車内に固定に
使用すると良いですよ!


<輪行状態での、大きさの比較>

入ってる中身の自転車が違うので、単純に大きさ比較になってませんが・・・。

左がCで前輪のみ外すタイプ。中身はMTB(シンテシ)。
右がBで前後輪外すタイプ。中身は26インチツーリング車。

確かに大きいですが、混んだ場所では、リアタイヤを地面に付けて、立てて運べば気になりません。
サーフボード運ぶよりは、短いですから♪・・・重いけど、ね(^^;

C:「pochitt」の「前輪のみ外して収納タイプ」¥4,830円/80×200mm/450g

B:「あさひ」の「輪行バッグ タイプ6」¥6,500円/85×200mm/496g

「モンベル社 クイックキャリー」¥7,000円/70×170mm/305g

これも前輪だけ外すタイプ。違いは、上からすっぽり被せて、裾のドローコードで閉めるだけ。
下が開いているので、中に入れた物が落ちない様にしないと(外した前輪のクイックが緩んでとか)。

仕舞寸法が、一番小さく、軽いです。値段は、ちょい高い(^^;


他にも、メーカーが有ると思いますが、ほぼ使い勝手は、こんな感じ。

行けるとこまで走って、列車で帰って来る、とか、登りのキツいとこは列車で上がって下りのみ、
とか、急な雨や故障の際、列車を使うとか・・・色々、有りますね♪

折りたたみ自転車じゃなくても、普段使ってる自転車(前輪が外せないと無理ですが)で良いのです。
楽しく便利な輪行、まずは、この前輪を外すタイプから始めてみてはどうでしょう?