#244:「加寿天以羅を求めて・・・岩村探訪ポタ!」(10/07/31)


今年の5月に行った「日本昭和村」で見つけた「松浦軒本店」の「加寿天以羅」。
その味が忘れられず「岩村探訪」を狙ってましたが、ついに行って来ました。

今回は、夏休みに入ったのもあって、混み合う夕刻の「名古屋駅」を避けたく、
「多治見駅」までクルマ移動、「多治見駅」〜「恵那駅」間を輪行と言う、
『クルマ+列車』のハイブリッドな旅でした♪

御一緒いただいた、ミツさん、ひみよしさん、よーさん、
お疲れ様でした。そして、有り難うございました!


「多治見駅」から「恵那駅」までは、輪行!

御近所のひみよしさんと「多治見駅」までクルマで移動し、駅駐車場にクルマを置いて。
「多治見駅」にて、ミツさん、よーさんと合流。

「恵那駅」まで快適な列車旅を堪能し、「恵那駅」にて輪行解除。
最近私が輪行で使用しているのは「サイクルベースあさひ」のインターネット通販限定ブランド、
「Pochitt」の前輪だけ外して収納するタイプ

仕舞寸法は大きいですが、とにかく面倒じゃないのが良いです。

関連記事を「レポート」にアップしてますので、ご覧下さい!


「恵那」の町は・・・。

「恵那」の町は、昔は「大井宿」と言う「中山道」の宿場町でした。
現在の「恵那」の中心は「阿木川」の西、駅の方ですが、往時の「大井宿」は橋より東の部分。
今でも、町中に往時を偲ばせる遺構が残ってたりします。

写真は、特に遺構では有りませんが、雰囲気を感じるかと載せておきます。
左の写真は「阿木川」の橋のたもとに有る宿場の案内板。
右の写真は、川を渡って宿場の中心に向かう辺り。

橋を渡って進んで行くと・・・。

橋を渡ると、すぐに「枡形」で左に道が折れますが、またすぐに元の通りに戻って来ます。
橋の通りを進んで行くと、右手に「中山道 ひし屋資料館」が有ります。(写真:左)
典型的な「町家建築」を体験してもらう為の施設だとか。今回は目的が違うので、外観だけで。

さらに進んで行くと立派な御屋敷の門が有り、「枡形」になってます。
ここが本陣跡だそうで、「大井宿」を示す説明板や石碑が有ります。

そのうち、この辺りの「中山道」をゆっくり巡る旅もしてみたいですねぇ♪


「恵那」の町を後にして。

「恵那」から「岩村」に向かうには「国道257号線」が普通ですが、
主要国道でクルマが多いし、「阿木川ダム」に伴う新路線なので、ちょっと面白みが・・・。
と言う訳で「県道407号線」にて、まずは「阿木」を目指して。

町を少し外れると、左の写真の様な、長閑な景色が広がり始めます。
効率は良くないのかもしれませんが、区画整理された田んぼより、歪な形の方が好きだなぁ。

町を出た時点で、すでに登りに掛かってます・・・。
目指す前方の空は・・・あらら、かなり怪しいです(^^;


ゆるゆると続く登りを、登って行きます(^^;

地図で見て、勾配を考えると国道より緩そうだったのですが、いやいや、ダラダラと登るのがキツい。
特に先週組み上がったばかりのARAYA(しかも、落ち物系)に乗るよーさん、キツそうです。

私も基本、登りは嫌いなんです。旧街道っぽい道に有る遺構が、癒してくれてます。(写真:右)


さらに、ゆるゆると・・・登りは続いて行きます(^^;

多少、緩急は有るのですが、基本、ダラダラ坂で。
気温は、日本一暑い「多治見」に近いからか、湿度が高くて・・・汗が噴き出して来てます。

そんな中、右の写真の様な、綺麗な流れと水音が、多少、癒してくれるかな。
でも、このルート、水に入れそうな場所が、無かったんですよ・・・。


しかし・・・暑い(^^;

少し登りが緩くなり、待避所の様になった場所が有ったので、休憩。
もちろん、ここまでにも、何度も、停まって休んでますが。

休憩していると列車の走行音と汽笛が・・・「明智鉄道」です。
「長良川鉄道」や「樽見鉄道」と同じレールバスが走って来ました♪


「根の上高原」への分岐にて。

汗をいっぱいかくので、飲み物はすぐに切れてしまいます。
水分補給無しでの走行は、熱中症になるので、自販機が有ったら、早め早めの補給と休憩。

さぁ、峠頂上まで、後、もうちょっと・・・淡々と登って行きますか(笑)。


広がる長閑な風景が・・・。

何度も書きますが、しつこいですが・・・私は登りは嫌いです!!!
以前は、登りのルートと言うだけで、プランから外していたぐらいですから(笑)。

でも、最近、こう言うルートの企画をするのは、こんな風景が眺められるからです。
ずっと昔、子供の頃に母方の実家が山の上で、どこかに懐かしさを感じるからでしょうかねぇ。

でも、キツいのは、キツいんですから・・・登りは、好きにはなれません!


やっと峠の頂上で・・・後は快適に下って。

登りきった!・・・と言う場所には「馬頭観音」が祀られてました。
さぁ、後は気持ち良く、下って・・・と思ったら、まだ登っていて。(こう言うのが気持ち的にはキツい!)

最後の登りをクリアすると、後は、一気に♪
ここまで、我慢を重ねていた(7割方、リタイアも考えてたとか)、よーさん、一気に行ってます。

下りながらの風景は・・・。

こんな長閑で・・・良い感じ♪ ちょっと高原っぽい感じで・・・あ、高原なのか(笑)
曇っている事に関しては、写真的には残念ですが、生身の体としては、まだ良いのかなぁ。


「阿木」の集落から先は、旧道を行きます♪

気持ち良く下りを楽しみ過ぎた様です。目の前に、ずっと続く真っすぐな登りが・・・。
「阿木」の集落に入る手前で「県道406号線」へ曲がる予定が、「国道363号線」に出たみたい(笑)。

こう言う新しくルートを変えて整備された国道は、現代のクルマの性能を基に設計してます。
私の様な、登坂性能の無い者にはキツ過ぎて・・・と言う訳で、旧道が有ったので、そちらへ♪

写真の様に、色々と趣の有る景色を楽しめますし、地元の方との出会いも有りますし♪


さらに高原気分で♪

登りきった先には、湖が有って♪・・・って、灌漑用の溜め池なんでしょうが、気分、気分♪

ここまで来れば「岩村」までは後少し。小さいけど流れも有ったので、足を休める為にも休憩です。


ここは良かった!・・・「農村景観日本一展望所」です。

先ほどの場所から、坂を下って行くと国道に出ます。そこを右に、国道を下って行けば「岩村」ですが、
その交差点に「農村景観日本一展望所」の案内が。

個人的には行きたかったのですが、降りて来た坂と同じくらいの坂を上がるみたいで、
皆さんどうかなぁ・・・と見回すと『これは行っとくべきでしょう』の心強い意見も有って行きました。

国道を渡って、坂を少し上がると左の写真の案内板が有ります。
ここから先は、田んぼのあぜ道の様なダートで♪・・・こう言う時、シンテシだと安心、安心♪

この辺りの国道は山肌を切り通しの様になっているので、その上の部分に櫓が造って有りまして。
右の写真は、その上から見た風景♪・・・うん、うん、良いじゃないですか!
先客の方から、自転車で来たと言うと、ご苦労様と飴なんか戴いたりして♪


予定外ですが・・・また登ってます(^^;

快適に国道を下って来たのですが、あらら、また登りが始まりました。
う〜ん、なかなか容易く「加寿天以羅」に会わせてくれないなぁ(笑)。

でも、こんな快適な走りやすい道なので、気分良く行きましょう♪


「いぼ石」だそうです。

正直、見た目、どれが、その石なのか、分かりませんでした。
ただ、見た感じが何となく絵になる風景だったので写真にしました。

説明板によると「武田信玄」の兵とか「織田信長」とか、文面に有りますので、歴史好きな方はどうぞ!

さて、ここを降りて行くと「岩村」です♪


「岩村」に到着です。

「岩村」は「女城主」で有名な「岩村城」の城下町です。
左の写真の様に、ちょっと懐かしさを感じる通りで、風情有る家並も残ってます。

右の写真は、観光案内所の「ふれあいの館」。
訪れた時、誰も居なかったので、観光マップを貰って、さてお昼は何処にしようかと。
候補を考えて来てたので、皆さんと相談して、蕎麦を食べる事に♪

店の場所を、観光マップで見ていると、観光案内所の方が戻ってみえまして、案内して下さいました♪


「蕎麦屋 ゆい」さんです。

白壁の土蔵の様なお店で、広めの駐車場も有ります。
『土蔵の様な』と書きましたが、「勝川家」と言う豪商の屋敷跡の土蔵を利用した建物だそうです。
店の裏(町並み的には、表かな)には、恵那市指定文化財の「勝川邸」が有ります。

お腹を空かした一行は、とにかく店の中に。メニューを見て、今日は「ざる蕎麦」を♪
細めの歯ごたえしっかりの蕎麦で、そのまま食べみると、蕎麦の良い風味がいっぱいで♪♪
右の写真、カーソルで蕎麦のアップ画像が見れます!

ちなみに店員さんは、皆さん女性。これは「岩村城」の「女城主」に、因んでだとか。

こちらが、表通りの「旧勝川邸」。

広い間口で、往時の豪商の様子が分かります。
中の見学は無料だそうです。

「蕎麦屋 ゆい」さんは、ここからも入れます。
お蕎麦を食べた帰りに、見学されては。

私たちは、裏から入ったので、裏道を
「なまこ壁」の方へ向かいます。


細い路地を進んで・・・「なまこ壁」です。

路地の舗装は、写真で分かる様に、茶色の物で雰囲気を出してますねぇ。
緩やかに曲がった路地を進んで行くと、右の写真の「なまこ壁」が現れます。

盛り上がった部分は、漆喰だと記憶してます。建物の耐火・耐水性向上の為に、
瓦を張りその間を漆喰で止めた工法だったかな・・・私の実家の方でも確か見た様な。
まぁ、路地と合わせて風情有る情景と、思って下さい。


「女城主」の「岩村醸造」さんです。

ワインの様な芳醇な香りとサラッとした飲み心地の「女城主」を販売されている造り酒屋です。
店内には、20年程前まで使われていた「トロッコ」とレールが展示されてます。(写真:右)

建物は築300年程だそうで、酒蔵も含めてみる価値有りです。
見学の際は、代表的な銘柄や甘酒(ノンアルコールで、冷たく冷やしたのも♪)、
梅酒、柚子酒等、利き酒が出来ます。

私の好みですが「女城主」の純米吟醸(生酒)が香り高く、美味かったです。
「幻の城」の大吟醸は、際限無く飲んでしまいそうな感じで(笑)。
他にも、甘酒も美味かったですし、梅酒、柚子酒も・・・って、酒なら何でもって訳じゃ無いですからね!

中庭には、「天正時代」戦国時代の都市計画で造られた「天正疎水」が流れ込んでます。

その横には、仕込み水にも使われている天然水を飲む事が出来る様になってます。
私たちは、お願いして珈琲用の水として、入れ物に分けてもらいました。

本当は「女城主」を連れて帰りたかったのですが、この陽気だと生酒は・・・ね(^^;
またクルマで訪ねても良いし、ネット販売もされてますし・・・と言う訳で、今回は諦めました。

吟醸工房 岩村醸造株式会社   http://www.torokko.co.jp


今回の大本命・・・「松浦軒本店」さん。

美味い水を手に入れたので、次は、お茶菓子を。
昔ながらの製法で造られてます。

良く有るカステラに比べて、歯ごたえが有り
噛めば深い味わいが出る、そんな感じなんですよ♪

物の写真は無いのか?
買うのに忙しくて店内写真は撮ってません。
物の写真は、後ほど♪

松浦軒本店   http://matsuhon.enat.jp/


再び「岩村」の町をウロウロ♪

町の中心付近に、写真の様に、大きなクランク状になってます。これも「枡形」なのかな。

しかし、良い感じの町なんですよね。一度、ゆっくり泊まってみたりも良いかなぁ♪


「かんから餅」の「かんからや」さんです。

「岩村」に行くに当って、ネットで食事処を探していて見つけました。
『はて、名物と言うけど「かんから餅」とは?』と、興味津々で♪

ちょうど女将さんが店の前に居られて、簾を下ろそうとされてまして・・・。
『食べれますか?』と聞くと、注文を受けてから作るとの話。
しかし、どうも日除けの簾の調子が悪いみたい・・・直して差し上げました(こう言うの得意なんで 笑)。

店内に入って「五個入り 1皿¥350円」を注文。
で、出て来たのが右の写真・・・こしあん2個、胡麻2個、きな粉1個です。
味は・・・柔らかくてねぇ〜♪程よい甘さでねぇ〜♪♪値段安くてねぇ〜♪♪♪ と言った感じ(笑)。
(右の写真:カーソルを合わせると、面白い風景が (笑)


駅に向かう途中で・・・道標です。

大きな方も、小さな方にも「左 なこや道(『へ』か?)」と。
「岩村」から南へ向かい「中馬街道」を経て「名古屋」・・・と言うルートなのかな。


駅に向かう途中で・・・良い感じのバイク屋さん。

子供の頃、有ったよなぁ・・・こう言う店。
油の染みた土間、使い込まれた工具。

そのままのお店でしたね〜。
そうそう懐かしい「ロードパル」の中古車なんか
店先に置いて有ったり♪

大きな「スバル」の看板は、今の時代故かな。


「明智鉄道」の「岩村駅」です。

「長良川鉄道」と同じく旧国鉄から第3セクター方式で開業した地方鉄道です。
旧国鉄から引き継いだ鉄道ですから、良い時代の旧国鉄の雰囲気を残す駅です。
右の写真、腕木式の信号が写ってますが、分かりますか?でも、2004年からは使われて無いらしい。

さて、時刻は、なんと15時・・・これでは、ここから先の行程はとても無理(笑)。
どこかで珈琲タイムもしたいし、「国道257号線」で「恵那駅」に戻る事に決定して♪


「阿木川」沿いの「河川公園」です。

水位は低いですが綺麗な水が流れてます。底は細かい砂で、裸足で入っても気持ち良さそう。
今日の珈琲は、ここで「女城主」の仕込み水を使って入れます♪

本日の豆の銘柄は・・・。

最近の定番通り、豆を挽いて入れます。銘柄は「ケニア2+ジンバブエ3」の「アマテラスさんブレンド」♪
で、お茶のお供は、先ほど購入した「松浦軒本店」の「加寿天以羅」で♪♪

水のせせらぎに、心地良い川風。そして、香り高い珈琲に、味わい深いカステラ。
至福の一時を、楽しい仲間とゆっくり楽しんでしまいました!

さて、国道を「阿木川湖」でも眺めながら、帰りますか!


素直に国道に出ないのです(笑)。

こう言う道をノンビリ走るのが最近の楽しみ。
クルマは来ないし、川の流れは見下ろせるし♪

畑仕事の地元の方と、挨拶したりお話したりも。
子供の頃、近所をウロウロしてたのと、
基本的に、変わらないんですねぇ〜(笑)。


国道のトンネルは・・・。

「小沢山トンネル」です。広い歩道がしっかり作られてますので、安全です。
でも、水が滲み出して濡れてる箇所が有ります。また照明が暗いですから、ライトが有った方が良いかな。

トンネルを出た所にトンネルが出来る前の廃道っぽい物も♪
ここまでも、廃道っぽい所が有りましたが、今日は行きません(笑)。


「阿木川湖」です。

良い道なのでクルマだと、当然、ゆっくり停まって写真は無理・・・自転車ならでは、ですね。

左の写真、もっと水が多いと浮き島の様になって良いでしょうね。
右の写真が、堰堤部を望む写真。湖面に噴水が有りました。


「阿木川ダム」にて。

ダムの堰堤部分に、ちょっとした公園と、ダムに関する資料館が有りました。

で、『ロックフィル式の堰堤を見なきゃ』と言う事で、トンネルを抜けた先で写真撮影♪


旧街道と思しき道で。

「阿木川ダム」から、大きな弧を描いた橋の有る国道を、良いペースで下って来て。
平地になった所で、面白みが無さそうなので、ちょっと脇道へ進む事に。

良い感じの古い橋が架かってましたよ!狙い通りだな♪

田園風景の中を♪

朝、県道から見えていた景色の中を走ってみてます。
まっすぐ国道を行けば、すぐに「恵那駅」に着けますが、面白くないんですよね。
こんな感じでウロウロと、道を探しながら走るのも楽しいんです♪


河川敷の公園にて・・・行き止まりだったけど(笑)。

出来るだけ、大きなクルマの来ない道を探して走ってみました。
堤防沿いに行けば、駅まで行けるかと思ってましたが、最終的には、この公園で道が途切れて。
(右の写真の、奥の方で、自転車とメンバーが一人写ってる所から先は、担ぎになります。)

綺麗な緑の芝生の公園で、気持ち良いので、ちょっと休憩しました。
さぁ、駅まで後ちょっと・・・名残惜しい様な(笑)。


「恵那駅」から「セントラルライナー」にて。

予定を大きく変更したので、列車の時刻を調べてません。
ですが「中津川」より西なら、本数が多いので安心して、ゆっくりと輪行状態にしました。

輪行状態にして、輪行袋のレポート用の写真を撮ったりして列車を待ちました。
「セントラルライナー」は全席指定なんですが、「多治見駅」までは、指定も無くお金も掛かりません!
ゆったりとした座席で、快適に「多治見駅」まで帰りました。

登りが思ったよりキツく、気温が高かったので、ペースが上がりませんでした。
また「岩村」の町が面白くて、ウロウロし過ぎたのも有って、行き当たりばったり旅に(笑)。
でも、こう言う旅が楽しいんですよね〜♪「岩村」また行きます♪♪

本日の走行距離:約34kmでした。