#274:「山里の孤高の桜/吉念寺の醍醐桜ポタ!」(12/03/25)


以前、NHKアーカイブで放映されていた「桜」の特集番組の中で、
ひっそりとした山里の、土地の人から大切にされている桜の話が有りました。

それが、今回訪ねてみた「醍醐桜」です。
もちろん、この時期、まだ花なんか付けてませんが、開花の時期ともなると、
遠くは京阪神方面からも、鑑桜のお客が訪れて、狭い山道は麓まで大渋滞!

賑わう山里では無く、普段の静かな景色を味わいたかったのです。
さて、樹齢推定1000年の孤高の桜は如何に。

前日の、「片鉄」の記事も、宜しければどうぞ。

#273:「梅の花咲く片鉄ロマン街道ポタ!」(12/03/24)


急な山道を登って・・・「醍醐桜」が目の前に。

「岡山市」の実家を後に高速を使って「岡山道 賀陽インター」で降りて、
「高梁市」から「国道313号線」で「真庭市」へ。
高速をそのまま行けば早いんだけど、次回の夏旅の下見もしたかったのです。

で、どこかに車を置いて、ポタと行きたかったのですが、この日は気温も低く、
県北に来るに従い、雪混じりの雨が降って来たりと、最悪のコンディション。

でも「中国縦貫道 北房インター」を過ぎた辺りで、日差しが戻って来ましたが、
こんなコンディションですし、出来るだけ近い所からスタートする事にしました。

多分、開花の時期に駐車場として使われるだろう、一番遠い「別所」集落の入り口に
車を停めて、急な坂をゆっくり登って・・・寒いし、急な坂なので、途中の写真無しです(^^;

長い前置きでしたが、ここから本題(笑)

「吉念寺」の集落の中を抜けて、大きく回り込む様に急な坂を登って行くと、
左の写真の格好で「醍醐桜」が見えて来ました。(この時点で、雪が舞ってました)

道なりに、まだ続く坂道を上がって行くと、「醍醐桜」の入り口に。
右の写真は、そこを入った、休憩所の様な所。開花の時期には、売店が開かれたりします。


「醍醐桜」の説明板と「春木様」。

休憩所の広場の所に、左の写真の説明板が有ります。
「隠岐」に流された「後醍醐天皇」も見たと言われる「醍醐桜」、その推定樹齢1000年!!!

ここの広場に有るのが、右の写真の「春木様」と呼ばれる、土地の人に崇められる、
ここを開いた祖先を祀ったものだとか。
お邪魔する私としては、当然、お参りさせていただきました。

さて「醍醐桜」に近づいてみます♪


「醍醐桜」です。

NHKアーカイブの番組で、映像としては見てましたが、実際に近くで見ると、
その大きさや枝振りからの感慨は、また格別な物でして。

きっと、こんな風に自転車を連れてなんか許されないでしょうが、
開花前のこの時期だからこそ、許してくださいね(^^;


アングルを変えて「醍醐桜」です。

推定樹齢1000年の老桜ですから、根の保護の為に、木の回りに木道が設けられてます。
そこを、ゆっくり歩きながら、自転車で来た記念の写真を撮りながら。

左の西側からの写真では判りませんが、右の南からの写真では、大きくなって来た蕾のせいで、
木全体が少しピンク掛かっている様です。


もっと近づいて。

木の根元近くに、祠が祀って有って、そこへも木道で近寄れる様なので、お参りして。
そこから見上げる「醍醐桜」は、こんな感じで。(写真:左)

NHKの番組では、この木の根もと付近で、里人たちが酒を酌み交わしている、
昔の花見の様子の写真が紹介されてましたが、きっとこんな感じで見上げたのじゃないかな♪
(今日は、花は無いけどね 笑)。

「醍醐桜」のすぐ横に「2代目 醍醐桜」も育ってました。(写真:右)
老桜ですから、いつかは寿命が尽きてしまうかもしれない。
そうなった時、長く伝えられて来た、桜への想いが無くなってしまうのは、あまりにも寂しい。
でも、この子が大きくなってくれれば、桜を愛でる里人の気持ちは、ずっと続いて行くのでしょうね。


「醍醐桜」とは、まったく関係無いですが、
これって何でしょう?

「ミツマタ」の蕾だそうです。
でも『「ミツマタ」って?』と思われたでしょ?

「コウゾ」「ミツマタ」と聞けば、
ピンと来る方も有るかな。

そう、「和紙」の原料なんですよ。
でも、私も初めて目にしました。

名の由来通り、枝が三つ又になってますねぇ♪


「醍醐桜」を取り巻く木道から。

「醍醐桜」は集落の一段高い場所に有りますから、眼下に「吉念寺」の集落が見下ろせます。

私の母方の実家が、こんな感じの場所にありました。(去年、一昨年と夏旅で行ってましたね)
ですから、どことなく懐かしい感じがしますし、住んでみたい気持ちが湧いて来たり。
この後は、あの集落の中に行ってみようかな。


集落の細い路地から。

急峻な(でも、下栗ほどじゃ無いけど)土地に、寄り添う様に建っている家々。
狭く急な畑が、きちんと耕作されてましたが、機械化出来ないから、相当キツい仕事でしょうね。

ある家の石垣に見つけた花。(写真:右)
「オウバイ(黄梅)」と言うそうです。春の日差しを受けて、精一杯咲き誇ってました。


集落から見た「醍醐桜」。

集落の、高台の一番上に有るのが「醍醐桜」です。
ですので、いつも集落を見守ってくれてる、そんな気持ちが、長い年月、里人に愛されて来たのでしょう。

右の写真は、集落に有った梅の木で、まだ、この程度の開花状況ですから、
「醍醐桜」の開花には、まだまだ日にちが掛かりそうです。

開花すると、大勢の人で賑わうのでしょうね。

念願の「醍醐桜」と「吉念寺」の集落の散策は、ここでお終い。
この後は「愛知」に向けて『高速の人』となります。


帰路の途中で、ちょっと寄り道・・・「かきおこ」食わなきゃ♪

「醍醐桜」の有る「真庭市」には「中国縦貫道」が通っているので、「愛知」に戻るには、
素直にそのまま「吹田」を目指せば良いのですが、せっかく「岡山」まで来たなら、
「日生」まで足を延ばして、かきおこ」食いたいものねぇ♪

「岡山自動車道」を南下、「山陽自動車道」を東へ「備前インター」まで。
途中で「まるみ」さんに電話を入れて、「かきおこ」が食べれるか確認して♪

と言う訳で、写真の「かきおこ」を美味しくいただいて♪

「まるみ」の『お姉さん』にも、久しぶりに逢いたかったし。
日生では、女性は『お姉さん』と呼ばなきゃならんらしいですが、
私的には『お母ちゃん』って感じなんだけどね。

お土産にも「かきおこ」を買って、再来を約束して帰路に。
あまり天候に恵まれた訳では無かったし、駆け足では有りましたが、
人との触れ合いや、癒される景色に、満足の旅でした!

また桜の季節に、旅に出るぞぉ♪

本日の走行距離:約5.6kmでした。(もちろん、自転車のみね 笑)