#17:DAHON HELIOS P8(事務長3号車)

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<2005/07/27 改良7>

走行安定感向上と、長距離巡航のしやすさを狙って、ドロップ化しました。
この改造は、フロントW化と同様に、購入当初からの構想で、ついに完成形態となりました。

完成写真です。どうでしょう?スタイル的に、まとまったと思うのですが。

今回もドロップ化に際して、画像に因るポジションの確認をしています。(写真:右)
基本にしたのは4号車のCCT。クランク基準で、ほぼ理想の位置に納まります。

重量は11.3kgと+100gになりましたが、これはヘリオス持病のニップルとチューブの
摩擦に因るパンク対策で、リムにウレタン製のクッション材を追加した物も含まれてます。
(ダホンユーザーには、有名な処置法ですので、記事として紹介しませんでした。)


ハンドル回りは
「日東」のNeat Mod.184 STI-80の
380mm幅に「シマノ」社「105」
STIです。
シフトワイヤー調整用に「jagwaire」社の
ミニラインアジャスターキット。
ブレーキワイヤー調整用を兼ねて、
TESTACHの補助ブレーキレバー。

純正のステムは、
ポジション出しの為の50mmカット、
ドロップハンドル取り付けの為に内径加工を
しています。


前後のブレーキは「テクトロ」社のミニVブレーキ「RX−3」。

オリジナルのVブレーキのダイレクト引きでも良かったのですが、小径車故に、それ程の
制動力も不要かと思ったのと、以前、メンバー用に発注した際に、誰か使うだろうと
2セット発注した残りがあったので。
どうも、今後も誰も使う予定が無さそうなので、勿体無いので使いました(笑)。

ロードのSTIとの組み合わせでは、レバー比の違いに因るワイヤー引き代の違いで、
Vブレーキのままでは効きやリムとのセットがシビア過ぎると言うのが一般的な見解です。
このミニVブレーキなら、この問題が起こりませんので、お薦めです。


<改造後インプレ>

小径車故の不安定さが解消されています。
これはMTBのステム長に因るハンドリング
の違いと同じ理由です。

試乗したko1さんのコメントでは、
目隠しテストをしたら小径車とは思えない
だろうと言う位です。

気が付くと、1日で100km近く走って
いましたが、まったく疲労感がありません。
狙い通りの完成度です。

ドロップ化に伴い、オリジナルの様な折り畳みは、当然できません。
が、フラット・バーでも、再組上げ時のハンドルバーのセンターズレを嫌って、
ハンドルを畳まない事が多いので問題無しです。
必要であれば、ステム上のネジ2本で、ハンドル本体を外してしまいます。
輪行時のスリップオンカバーはハンドルを畳まないままに入る様に(ハンドルは突き出たまま)
してます。ドロップ化でハンドル幅が狭くなった分、取り回しが楽になりました。

これで、長距離の輪行ポタが快適に過ごせると思います。今から楽しみです!


<2006/04/02 改良8>

フロントW化ステーを製作し直しました。
性能が悪い訳じゃ無く、新しい工法を身につけたので、今持てる最高の技術で造り直したのです。
自転車には、やはり美しい部品が一番ですからね!

フロントW化ステーのみの変更なので、外観は大きく変わって見えません。

今回投入した物は、上引き下引き変換アダプターから行なう様になった、ヒンジタイプです。
これをA2017ジュラ材で製作し、ミラー状に研磨して有ります。

アルテグラのFディレーラーの輝きと競演できる美しさだと、自画自賛です。

バンド部分の肉厚を5mm→4mm化。
取り付けネジをM6からM5化し、ヒンジタイプにより1本となったので、
重量がマイナス11gと軽量化できました。

どうです?単品でも綺麗でしょ?(思いっきり、自画自賛!)
ただし、販売の予定は有りませんので、あしからず。(造るのに、かなり気合いが要ります。)


ついでに、ドロップ化後の輪行に
ついて紹介しておきます。

前回お話した様に、そのままでは
ハンドルは折畳めません。
かと言って、ハンドルを外すのも面倒。

そこで、考えたのが、純正のスリップオン・
カバーから突き出たハンドルのカバーを追加。

左の写真の、左が純正状態。
右がヘリオスドロップの輪行時の姿です。
これで、安心して輪行できる様になりました!


<2006/06/22 改良9>

今回の改良点は、巡航時にトップギアまで踏めてしまう為、フロントのギア板の歯数アップと、
更なる変速性能のアップの為に、リアディレーラーのショートゲージ化。
それに、サドルを少し細めの物に変更です。

全体の姿。
ギア板周りに、磨き出し面が出来た事で、
精悍さが増したイメージに。

この状態での車体重量は、11.2kg。
(改造前−100g、サドルバッグは除く。)

チョイスしたギア版は「ストロングライト」社の53−39T。
リアのカセットが既に最小の11−23Tなので、フロントを大きくして対応です。
「カプレオ」と言う手も有りますが、カセットの設定がワイド過ぎてNGなんですよね。

リアディレーラーは「シマノ」社の「アルテグラ(RD−6600−SS)」に。
フロントディレーラーのグレードに合わせてみました。

全体での変速性能は向上。巡航時のスピードもアップし、脚が余る感じも多少は解消されたかな。
でも、もう少しハイギアードでも良いかも・・・少し様子を見てみます。


サドルは、「アバター130」へ。

変更前は「スペシャライズド」社の
「アバター143」。幅が143mmの
モデルでしたが、脚の動きの邪魔になる感が
有ったので1サイズ細い物にしてみました。

乗った感じでは、お尻が落ち着いているし、
脚の付け根の違和感も解消されたました。


<2006/11/18 改良10>

アキさんの2号車「SPECIALIZED GLOBE 06」に付いているホイールが、
改良型で気になってました。
上手い具合に、オークションで同じ物が入手出来たので、採用です。

これで、03、04年モデルの欠点の、パンク対策が根本から出来た訳です。

*撮影環境の事情により、記事アップが遅れました。

見た目の違いは、フロント・ホイールが「ラジアル組み」になっている事ですね。

重量変化は、11.0kgで、マイナス200g。
フロントホイール 620g → 605g、リアホイール 891g → 930kg。
トータルで、プラス24g増のはずですが、これはパンク対策でホイールに入れていた緩衝剤を
廃止出来た分、軽量になってます。


採用したホイールは「Kinetix」社の「 Comp」。
「ダホン」社の「ヘリオス」「スピード」の完成車外しの物。
オリジナルと同じエアロホイールですが、フロントのスポークの組み方が「ラジアル組み」です。

左の写真が、新旧の比較。左側が新ホイールで、Wウォールになってます。
これで、チューブの変形伸びによる、ニップル頭との摺れのパンクから解消です。

ついでに、オリジナルのリムへのパンク対策も紹介しておきましょう。

エアロリムなのにシングルウォールで、チューブに無理な伸びが発生するのが
パンクの根本原因なんです。(左の写真のリムの深さの違いに注目ください!)

ですので、リムテープを重ねる程度では、防ぎきれません。
そこで、Wウォール並に埋めてあげれば、言い訳でして・・・。

使うのは、ホームセンターで売られている、メーター幾らの「戸当りゴム」です。
右の写真は、そのゴムを嵌め込んだ状態と、オリジナルの比較です。
左の写真と比較しても、対策の様子が、一目瞭然でしょ?

左の写真が、ホームセンターで売られている、メーター幾らの「戸当りゴム」です。

購入して来た「戸当りゴム」をリムに少し引きながら(これが肝心!)嵌めて行きます。
バルブ穴を残して、全周に嵌め込んでやります。

この上から、リムテープ(バンドじゃなく、テープが良いです)を貼って固定して終わりです。


組み付けに際しては、玉当り調整を兼ねて
オーバーホールしてあります。

メーカー出荷の状態では、グリスの質も量も
玉当り調整も完全じゃない場合が多いです。

写真は、オリジナルの方ですが、
これはタイガーさんの所に行きますので、
ついでにやってます。笑


<2007/08/13 事故にて大破>

お気に入りになる様に、色々と手を入れて来ましたが、事故にて大破してしまいました。
フロントフォークが大破していますので、簡単には修復は不可能です。

残念ですが、DAHON HELIOS P8の記事は、これにて終了とします。(復活の日は来るのか?)
新たに、事務長新3号車として、DAHON HELIOS SL の記事が始まります。

<事故の顛末>

「片鉄ロマン街道(自転車専用道)」を走っていての事故です。
町中を通る本通りとの交差点に差し掛かって、横断してくる対向自転車が4台。
自転車達と、停止している軽自動車1台を確認。対向自転車とは、交差点上で行き違うな・・・。

当然、歩行者/自転車優先で有るし、この位置関係であれば、軽自動車は私を現認しているはず。
この「はず」がいけなかった・・・軽自動車の前を通過すると同時に、真横から、ドン!!

運転されていたのは、ご高齢のご夫人。私は、向こうに行く自転車と同じに見えたそうです。

時間は余るくらいあった訳で、焦っていた訳でも無い・・・一瞬の判断ミスが、この有様。
もちろん、法的には、私の落ち度は認められない(事故処理の警察官にも確認)。

今回の事故を回避出来なかった理由は、相手が現認していると過信した事でしょう。
いくら法的に正しくとも、痛い思い、悲惨な愛車を見る限り、反省すべきです。
これを見てくださった皆様は、この様な事の無い様に、ご注意ください。


<2008/03/01 復活、そして、譲渡>

昨年、不幸な事故で大破して以来、フロントフォークの入手を画策していました。
ここに来て、リンクさせていただいてますBEETMOONさんから、手に入れる事ができ、
復活となりました。

完成後は、家族共々、仲良くしている「なっちゃん」の所へ、譲渡といたしました。

ダホンのフロントハブは、78mmと特殊な為、通常のミニベロ用補修部品が使えません。
また、輸入元の「アキボウ」社へ、有力な某ショップからのルートで入手を試みましたが、
シュレッド式のフォークの在庫は無いんだそうで・・・。

でも、何とか修復させて走らせたい・・・
そんな気持ちで、ヤフオク等で、使える中古車の購入も考えたのです。

が、『それでは、ドナーとなった自転車が走れなくなってしまう』
その気持ちで、車体入手は出来ませんでした。

この度、冒頭に書いた様に『BEETMOON』さんに、かなりの無理を言って、手配いただき、
「シボレー」の物を入手する事が出来、在庫部品にて、走行出来る様になりました。
ただ、「シボレー」の物は、2cm弱長いので、折り畳んだ際の座りが悪くなってしまいました。
しかし、実走行テストでは、何の違和感も無く、それより、多少キャスター角が寝る事で、
走行安定性が増した程です。