#39:DAHON HELIOS SL改W '07(事務長 新3号車)


愛用して来た「#17:DAHON HELIOS P8(事務長3号車)」ですが、事故で大破し、
入れ替えを余儀なくされまして・・・代替え車両として、コイツを導入です。

同じHELIOS P8をベースとしたかったのですが、時期が悪く入手が先になりそうなのと、
メーカー在庫、最後の1台でしたので、コイツに決定しました。


左が、オリジナルで、右が、導入改造後。すでに、フロントW化を実施してます。

ショップから持ち帰った翌日に、小径車での行動予定が有ったので、即、改造してます。

車体重量は、オリジナルが8.8kg(ペダル含む)に対して、9.7kgくらい。
オリジナルに対して、スタンド、フロントW化ステー、Fディレーラー、フロント用シフター、
サドルバッグ用ステー、ボトルケージ、タイヤサイズアップ等で、プラス1kg弱。


ハンドル周り・・・ノーマルステムは特徴的なステムです。

このステムは、一般的にはエクステンションとして使われている物ですが、
これで高さを調整(距離/角度も変わってしまうけど)してます。

特徴的なステムの為、真ん中にランプステー、外側にサイ・コンとなります。
フロント用のシフターは、旧ヘリオスの9速化時に使っていた「シマノ」社の「SL−M570」。

’05モデルの高さ調整機構付きハンドルポストも手に入れたのですが、
ハンドルの高さも気にならないし、センター・ランプが可愛いので、これで行きます。


ブレーキレバーは「Avid」社の[FR−5」

リア・シフターは「SRAM」社の「X−9」
シルバー(アルミ製)のレバーを押して、シフトダウン。樹脂のレバーを押し込んで、アップ。
シフトアップが「シマノ」社と逆なので、最初戸惑いますが、すぐ慣れました。

操作タッチは、パチパチと言った具合で、気持ち良く、悪くは有りません。
ですが、ブレーキレバー付け根辺りを握り込んだ時に(巡航時に、ハンドル中心近くを握った時)
シフトアップ出来ないのは、ちょっと困るかな。


前後ブレーキは「Kinetix」社の「ProStop」と言う、ミニ・Vブレーキ。
カートリッジ式ブレーキ・シューで、セットもし易く、効きも十分(当分、変更は無いな)。

タイヤを、オリジナルの「Schwalbe」社「 Stelvio Dahon Special Ediion(20×1-3/8)」から
「Mituboshi」社の「ポッシュライダー(20×1.35」に、『どこでも走れる度』を重視して変更。
(重量:247g → 339g *チューブ含む)


フロントW化関連

クランクは「FSA」社の「GOSSAMER」。ISIS規格のBBを使う物。

フロントW化に際しては、旧ヘリオスから「STRONG LIGHT」社の53/39Tのチェーンリング、
「ちゃりき!」スペシャルメイドのFディレーラー・ステーを移設してます。

実は、06年以降のダホンのフレームは「ジャパニーズ・サイズ」が新設定されていて、
それ以前とは、シートパイプの角度が違って、Fディレーラー・ステーは使えないのですが、
私のは、販売用と違って、ちょっとイタズラしてましたので、そのまま使えました。笑

BBは「AmericanClassic」社の超軽量な物。
なんと160g(実測)しか有りません!

タイガーさん2号車では、軸長を118mmから
113mmに変更してますが、チェーンラインを
再測定した所46mmで、ステー設計値も47.2
mmより良い傾向なので、オリジナルのままで
使用してます。


リア・ディレーラー関連

Rディレーラーも「SRAM」社の「X−9」。MTB用のディレーラーなので、
ロード用カセット(11−23T)との相性がどうかと思いましたが、気持ち良く使えます。

リア・カセットも旧ヘリオスから移設で、「シマノ」社の「アルテグラ CS−6500」。
(歯数は、前出の通り)

リア・ホイールは「Kinetix」社の「Pro」のリムに、「AmericanClassic」社の軽量なハブです。


フロント・ホイールは「Kinetix」社の「Pro」のリムに、「Pantour」社の「suspension hub」。

適度に動いて、快適な上、軽量ですが・・・左右方向のガタがあるのが・・・。
分解してみましたが、ホイールベアリングがシールドタイプ。それ自体のガタなので、
上級スペックの物に変更しないと直りません。
ですが、走行感に不安は感じないので、しばらくは、このままでしょう。


サドルとシートポスト

「SDG」社の「BelAir ST I-Beam」。サドル本体が210g。「 I-Beam」シートポストが405g。
旧ヘリオスのシートポストとスペシャライズドのサドルで、833gですから、かなり軽量。
ポジション合わせして、距離を乗ってみましたが、良い感じなので、これで行きます!

しかし、このサドルには通常のシートレールが存在しないので、サドルバッグ取り付け様の
専用ステーを制作して取り付けてあります(SUS304製)。

<走行してのインプレッション>

タイガーさんと「樽見鉄道輪行」で、64km程走りましたが、全体としての満足度は、相当高い。
ドロップ化も将来考えてはいるけど、取りあえずはフラットバーのままで、楽しむかと思ってます。


<改良:1 2007/08/26> シフター及びRディレーラー、ハンドルの変更

ブレーキレバー付け根を握り込んだ際の、シフトアップのしにくさ解消と、Rディレーラーを
旧ヘリオスで使っていた「アルテグラ RD−6600」を使用出来る様に、変更。
また、スイープが大きいハンドルバーを通常の物に変更しました。


所有4台の内、3台がドロップとなって
いたので、コイツはフラットバーの路線で
楽しむ事に決定しました。

サイドビューでの外観の変化は、
リア・ディレーラーのみです。

重量の変化は、記事中にも有りますが、
ほんの30gほど。
ですので、9.7kgから変更無しです。


シフターは「シマノ」社の「XTR SL−M970」。
ちょっと贅沢かと思ったのですが、現行、及び、次期「XT SL−770」のデザインが、
オモチャっぽくて、好きになれなくて・・・。
重量は、「X−9」+「LX」が261gが、249gと、マイナス12g。

ハンドルバーは「BAZOOKA」社の「アルミカーボンフラットバー(580mm)」
A6061材にカーボンを巻いてあるので、バーエンドの取り付けも可能。
オリジナルがカット後で171gが、カット後で153gと、マイナス18g。

現行「LX」以上に採用の「ツーウェイ・リリース」と「マルチ・リリース」

巡航時にブレーキレバー付け根辺りを握るので、押しても引いてもシフトアップ
(トップ・ノーマル時)出来るのは便利!「X−9」での不満は解消されてます。

「マルチ・リリース」は一気に2段シフトアップ(トップ・ノーマル時)出来る機構。
特にロード用のリア・カセットを使っているので、下り坂に入ってすぐなど、
速度に合わせて数段変速しなければならない時など、重宝します。

「サウンドシステム」用のステーは、サイズが合わないので、ゴムを入れて使ってます。


Rディレーラーは、旧ヘリオスで使用の
「アルテグラ RD−6600」を移設。
(少し傷は有りますが、目をつむって・・・)

ロード用のカセットに、ロード用の
Rディレーラーが素早い変速を、実現。

もちろん、見た目も高級な感じでしょ?


<改良:2 2008/06/06> ホイール交換 及び、ドロップ化 

皆さんの予想通り(?)ドロップ化しちゃいました(笑)
「Pantour」社の「suspension hub」が気に入らず、某ルートから08年モデルの前輪を購入し、
付け替えたのですが、乗り味が硬く、またオフセットの小さなハンドル故の、乗り初めの不安定感
(あくまで『感』で不安定と言う訳では無いですよ!)を解消すべく、です。

完成した全体像です。これで9.5kg。

どうでしょ?「HELIOS P8」のドロップ化より、ハンドル位置も下げて、スタイル的にも良い感じ。

右の写真が、交換した08「HERIOS」のフロント・ホイール。
重量は、なんと、458g!(−204g)。サスが無くなってスッキリしたハブ。
ですが、スポーク数の少ないエアロホイール特有で、乗り味が硬い!

先日の「樽見輪行」の際、乗り味の硬さが、帰路の途中で気になってのドロップ化です。
(実は・・・タイガーさんに、そそのかされた・・・で、話にノリ易い私だから、と言う話も 笑)

前後ビューを、ちょっと振って撮影してみました!

小さいながらも、戦闘力を秘めてますよ!・・・と、自画自賛。
(私じゃなく、乗る人が、乗れば・・・と言う事ですが 笑)。


今回のドロップ化の部品は、実は「#9:SINTESI JADE改」からの移設。

訳有って、シンテシはアキさんが乗る事になりそうなので、フラット・バー化する為、
余るであろう部品を、そのまま「HERIOS」に移植と言う訳なんです。

STIは「シマノ」社の「105 ST−5510‐S」
ハンドルは日東の「Neat Mod.184 STI-80 390mm」

ノーマルのハンドル・ステムは、構造上から高さを低く出来ないので、
07年モデルの「SPEED P8」などに採用されている物を採用。

ハンドルクランプ部の径が、フラット・バー用の25.4mmなので、要改造かと思いましたが、
ちょっとキツ目ですが、すんなり付いてしまいました(笑)
もちろん、ハンドルの高さを出す為に、中央のクランプ部から上の長さをカットしてます。

乗った感じは・・・そりゃ、良いですよ!思惑通り、言葉そのままです!!


<改良:3 2008/07/12> クランク ギア板55T化 及び ハンドル・ステム変更

タイガーさんの「Vitesse」を調整試乗して、ギア板の55Tの良さが気になって・・・。
と言う訳で、ギア板の53T→55T変更(合わせて、インナーも42Tへ)。

先日「Vitesse」の改良時に、ハンドル・ステムも08モデルに変更しました。

全体の姿と交換後のギア板 55Tギア板

なんだか、真っ黒クロ助になってしまったか・・・この状態で、車重は9.8kgと300g増加。
(ギア板は、53/39T=123g → 55/42T=215g と92gの増加。)

使用したギア板は「STRONG LIGHT」社の、CT2(セラミック-テフロン) チェーンリング TT用。
アウター55T化によって、インナーも歯数変更が必要で、同じCT2(セラミック-テフロン) の物を
オーダーしましたが、メーカー在庫切れの為「スギノ」社の42Tを暫定使用。
(*FD−6500のキャパは15T以下なので、39Tでは変速性能が低下?未確認ですが)


見た目には変更が無い様に見えますが、ハンドル・ステムも変更。

ハンドルクランプ部の差し込み側の径が太くなって、クランプ部も太くなってます。
また、各部固定部のクイック・レバーが長くなってます。

実は、これ、タイガーさん「Vitesse」の改良時に、外して余った物。
変更理由は、クイック・レバーが長くなっていてハンドル固定が、より少ない力で固定出来る為と、
ハンドル・ステムの捻れ剛性の向上を狙って・・・もちろん、その分、重量増になってます(笑)。

ハンドル・ステム一つ取っても、この様な地道な改良が加えられてる所が、
「DAHON」社の製品を愛用する理由の一つなんです。
コストを考えれば、他社の様に、「ダイアコンペ」社の汎用部品を使う方が、安いに決まってます!
(・・・でも、「DAHON」社の製品より、何故か高いですけどね・・・笑)


<改良:4 2009/08/22> クランク変更(170mm→165mmへ)

私の他のバイク(アラヤ、CCT)のクランクは165mmに変更していますが、
この「HERIOS」のみ、170mmでして・・・私の背丈では、やはり165mmと変更しました。

合わせて、今年の春に「DAHON」社より発表の有った「ハンドル・ステム」のリコールの
対策部品を夏前に交換していますので、何が変わったかを御紹介しておきます。

全体の姿と、交換後のクランクのアップ。

今回チョイスしたのは「シマノ社」の「アルテグラSL(FC-6601G)」。
正直に言うと、最近の「シマノ社」のクランクデザインは好きになれないのですが・・・。
130mmPCDで、BB軸が一体の構造で、165mmのクランク長さの有るのは、
「シマノ社」くらいで(汗;)。

この「アルテグラSL(FC-6601G)」の色味なら、まぁ許容範囲かな、と。
でも、こうして組み付けて眺めてみると、良い線行ってるじゃない(笑)。

重量の変化は、交換前FSA:896g(BB:160g)→「アルテグラSL」:866g。
元々、超軽量のBBなので、−30gと大きな変化は有りません。
と言う事は、「SL」じゃ無ければ、+5gだった訳で・・・あらら(笑)。


しかし、簡単には付かないのでして・・・。

オリジナルのBBは軸長118mmでトリプル・ギア相当。
今回の「アルテグラSL(FC-6601G)」は、ダブル・ギアのBB軸長110mmに相当するので、
フロント・ディレーラーがそのままでは使えない!!!

と言う訳で、ステーを延長、車体中心側に3mm寄せる改造を実施。
その結果、フロント/アウター、リア/トップの状態で、オリジナルよりチェーンが、
よれてしまうのですが、まぁ、許容範囲かと(でもロード車と比べると、曲がりは大きい)。
実害は今の所(走行:約150km経過)出ていませんが、フロント/アウター、リア/トップの状態での、
チェーン・ノイズは大きくなったですね。

実走テストして、やはり165mmの効果は大きいです。
170mmに比べて、足の上下運動範囲が−10mmですので、
よりクランクを回しやすくなったと言う訳です。


おまけ:<ハンドル・ステムのリコール対策部品は、どこが変わったのか?>

左の写真、左が対策品で、右がオリジナル。
赤丸のヒンジ部分が飛び出して居ますね。ヒンジ部の肉が厚くなってます。

右の写真は、折り畳んだ状態での比較。
オリジナルが、ポスト側とフレーム側のヒンジ部が同一なのに対して、
対策品は、赤線の幅分、フレーム側のヒンジ部の肉が厚くなっているのを確認出来ます。
その分、赤丸の中に、逃げが造られてます。

この対策の結果、オリジナル:501g→対策品:505gと4gの増加です。