#29:GT AVALANCHE 0.5改 ’05(熊さん2号車)


「ギャラリー#23」で紹介しているBARTに代わる、熊さんのイベント用バイクです。
とは、言っても基本的には「通勤車のミヤタ」のフレーム変更です。

実は#23のルイガノのBARTを700C化したのですが、どうも車体が重い。
これはフレームを軽い物に変更して、より漕ぎの軽い車体にしたかったそうです。
また通勤車のミヤタのリジッドのフロントフォークは街中の歩道の段差が辛くて、
サス化したかったのだそうです。

今回、一石二鳥を狙って、BARTの700C化部品を今回のフレームへ。
ドナーとなったバートには、ミヤタの部品を移植だそうです。
ミヤタは・・・当分お休みだそうです。


左がオリジナルの写真(カタログからです)。右が、熊さん号、完成状態です。

どうでしょう?オリジナルに対して、大人な仕上がりになってますね!
オリジナルは26インチホイールですが、元から700Cホイールのバイクの様です。
まったく違和感が有りません。また、実際の乗り味もそうです。
重量は12.2kgと700CでFサス+ディスクブレーキとしては軽量に仕上がりました。


今回の目玉であるフレームは、A6061アルミバテッドチューブにより構成されています。
GT車の証のトリプルトライアングルに、セミインテグラルヘッドとなっています。
フレーム単体重量は1.7kg。シンテシ、−200g。大きいフレームなのに軽いです。

ハンドル回りはミヤタからの移植です。シフターがXT750、ブレーキレバーがディオーレです。

フロントサスは「SRサンツアー」の「XTC−PRO」です。
ショップさんお話ですとカタログ値で1.4kgだったそうですが実測値は1.7kg。
しかし、造りや剛性感からすれば軽量だと思います。
動きもしなやかで、良いですよ!コストパフォーマンス高いですね!!

熊さん、初めてのエアサスの乗り味に、大満足そうでした!


クランク廻りもミヤタからの移植です。
このミヤタの部品は元々はBARTにオリジナルで使われていた物です。
BBのみ、漕ぎのスムーズさを狙ってXTグレードのBB−UN73に変更してあります。
うちのメンバー間では、BBのグレードアップによる漕ぎ心地の改良は定番化してますね!

リアディレーラー、カセットもミヤタからの移植です。
しかし、リアの変速性能でちょっと問題が有ります。あまりスムーズでは無いのです。
もちろん、実用として、ちゃんと変速するのですが、フィーリングとして今ひとつなのです。

これについてですが、ディレーラーのギアとリアカセットの距離が遠いです。
オリジナルのこのグレードの物は「スラム」社のリアディレーラーなので、
ひょっとするとその為かもしれません。リプレーサル・エンドが専用品で長い気がしてます。
下のグレードではシマノのディレーラーですので、今度見比べて確認してみます。


ホイール、ブレーキ廻りはBARTからの移植です。
ですので、仕様の変更は有りません。ディオーレの機械式ディスクブレーキBR−M515LA。
この「LA」と言うのは初期型に対して「ロングアーム」化されっと言う意味だそうです。

BARTには、hideさんから入手のWH−M540にパナレーサーのHi−Roadコンペ
26×1.5とセットで組み付けたそうです。


タイヤは、パナレーサーのパセラ オールブラックの700C×28C。

サドルはスペシャライズド社の「テルユーライド」です。
これ、事務長3号車ヘリオスにも仕様しておりますが、適度に柔らかく、かと言って、
お尻をつかむ感じが少ないので、同社の「BGスポーツ」が合わない方にはお薦めのサドルです。


完成試乗に出かけました。
熊さん、かなりご満足の様子でした。
(除く、リアの変速フィール。)

リアの変速フィールに関しては
今後の課題です。
場合によってはリプレーサルエンドを
製作するかもです。

今回、ほとんどの部分を御自身で行われて
ましたので、私の仕事はサスの組み付けと
ワイヤー類の取り回し及び変速のセット
アップのみでした。

熊さんからのメールでは、イベントに参加
する時にBARTかGTかで、迷ってしま
いそうだとの事でした!

良いバイクになって良かったですね!


<改良:1 2005/03/05>

熊さんから、最終形態が完成したとのメールをいただきました。
より、軽快さを狙ってバートに使用していたXTのクランク等の移植だそうです。
もちろん、ドナーとなったバートも組上げ完了だそうです。→バートの記事はこちら!←

クランク、リア・ディレーラーの変更で、
総重量が12kgちょうどになったそうです。

より快適なポタリング・バイクとなりました。
熊さんの満面の笑みが見える様です。
イベント参加お待ちしてますね!


クランクはXT FC−M752。バートに使用していた物です。BB共々の移植です。
(「ちゃりき!」では常識的になってます、BB変更による漕ぎ心地の違いは大きいですよ!)

リア・ディレーラーは XTR RD−952。これもバートからの移植。
問題だったリアの変速フィーリングは、「良くなった様な気がする」と熊さんコメントでした。


<改良:2 2005/11/19>

事務長2号車シンテシ、ひみよしさんK2、hideさん号、『10万ヒット記念車』に続き、
MTBのドロップ化、第5弾です。

先日、ドロップ化したhideさん号に、かなり感化されられた様子で、今回の改良となりました。
このGTは機械式ディスクブレーキですので、ロードSTIでのディスクブレーキの
ダイレクト引きは初めてでしたが、意外や意外、何の問題も無く完成してしまいました。

700Cのホイールにディスクブレーキの
ドロップハンドル車。
まるで、市販車両の様にまとまってませんか?

ロードSTIでのMTB用機械式ディスクの
ダイレクト引きですが、Vブレーキのダイレクト
引きよりも、調整が簡単。
使い心地も、何ら違和感が無いと言うより、
当然の様な使用感です。
重量増を気にしなければ、フェードの心配も無く
Vブレーキのダイレクト引きよりも良いですよ!


ハンドル・バーは「日東」のランドナー・バー B136。「10万ヒット記念車」と同じ物で、
MTBの ステムのハンドル取り付け径と同じ25.4mmクランプの物です。

補助ブレーキレバーは「TESTACH」。
機械式ディスクブレーキには、キャリパーにワイヤー調整機構が有りますので、今回の採用は、
引き代調整機構と言うよりも、ポタ時のアップライトなポジションでのスピード調整用です。

STIは「シマノ」の「105」。
熊さん本人は、hideさんと同じ「9速用アルテグラ  STー6510」にしたかったそうですが
「アルテグラ」の9速STIはすでに「シマノ」の方にも無く、「105」となりました。
ロードのSTIには、シフトワイヤーの調整機構が無いので、「TNI」社の
ミニインラインアジャスターを使用してます。

ステムは、フラット・バーの時の80mmでは、ポジション的に遠くなりますので、
60mmのMTB用の物に変更しています。(ただし、まだ模索中の様です)

最近「ちゃりき!」で流行りのランドナーバー。
これ、結構良い感じです!

何が良い感じかと申しますと、STI取り付け
部分が前方から見て、下広がりの『ハの字』で、
STI操作がやり易い事。
また、ドロップポジションを握った時に
腕とハンドルの干渉が少ないのも良いです。
もっとも良いのは・・・、
値段が安い(¥2千円しない)事です。


フロントディレラーは「シマノ」の「XT FD−M750」改です。

この部品は、事務長2号車のシンテシ用にレバー比変更改造を行った物ですが、
ロード用の52−42−30Tギア板のクランクでは、ミドルギアの干渉を切削加工で
逃げられなく、在庫として眠っていた物です。
今回、熊さんGTはMTB用のクランク「シマノ」の「XT FC−M752」で
44−32−22Tのギアですので、干渉無く使用出来るので採用しました。

今回の改良前に付いていたFディレーラーは
「シマノ」の「ディオーレ FD−M510」
でしたが、右の写真の様に、ワイヤー取り付け
アームの回転中心からの距離を、構造上簡単に
縮められないので、不採用としました。

ジュラルミン削り出しのサポートでも作成すれば
可能ですが、そこまでこの部品にこだわる事も
無いかと思い、変更しました。


タイヤは今回の改良による物ではありませんが、
最近、熊さんが愛用しているのが、これ。

メーカーは色々試されているみたいですが、
タイヤサイズは完全にロードと同じ23C。

当然、漕ぎが軽く、BBSで御馴染みの様に
凄い平均速度で「知多半島」を回られています!


<熊さんのコメント(BBSから抜粋)>

『ドロップ化、変速、ブレーキングもばっちり。
もちろん、乗り心地もばっちり、良いですよ!
いろんなポジションが取れ、前傾し易くなり
坂道が楽になった感じです。
自転車乗るのが 改めて楽しく感じました。
一体感?いい感じです。』


<!御注意!>

今回も「シマノ」社の推奨する組み合わせ外での改造です。
特に、ブレーキ部品は『重要保安部品』ですので、この記事を参考に実施される場合は
あくまでも『自己責任』で行ってください。
本記事を参考に行った改造での事故、故障に関しての責任は取りません。ご承知ください。