#34:Bianchi PASSO改 ドロップツアラー ’06(ツッチーさん)


「JAMIS DURANGO」にて、「ちゃりき!」に参加され始めたツッチーさんですが、
この「JAMIS DURANGO」のフレームに珍しい不具合が発生して返品となり、
新たに手に入れられたのが、「チェレステカラー」も眩しい、この「Bianchi PASSO」です。

今回、「JAMIS DURANGO」の当時から念願だった、「ちゃりき!」提唱のツーリング仕様の
「ドロップツアラー」化が完了しましたので、御紹介いたします。


左が、オリジナルの’06PASSO。
ロックアウト機構付きのフロントサスを装備したクロスバイクが、今回のベース車両です。
そして、右が今回「ドロップツアラー」化したもの。
完成状態の重量は、○○kg。(計り忘れです。近々、公開予定。)

スタイリング的な好みは有りますが、ドロップ化に寄る、ツアラーとしての優位性は高いです。


ハンドル・バーは「日東」のランドナー・バー B136。
「10万ヒット記念車」や「熊さんGT」と同じ物ですが、幅はちょっと広めの420mm。
この「ランドナー・バー」のシリーズは、ステムのハンドル取り付け径が、
MTBと同じ25.4mmクランプなので、ステムの選択肢が多いのが良いですよ。

STIは「シマノ」の「9速用アルテグラ  STー6510」。
熊さんGTの「ドロップツアラー化」の際に、色々探したけど「シマノ」の方にも
無く入手困難だったのが、ヤフ・オクにて運良く手に入ったそうです。
(しかも新品が安くです!ラッキーだったですね〜!!)

ロードのSTIには、シフトワイヤーの調整機構、ブレーキの引き代調整機構が無いので、
Vブレーキの引き代調整機構として、補助ブレーキレバーは「TESTACH」。
もちろん、本来のアップライトなポジションでのスピード調整にも便利です。
シフトワイヤーの調整機構として、「TNI」社の「ミニインラインアジャスター」を
STIのすぐ横で、使用してます。

ステムは、御馴染みの「グランジ」社の
「タフェックスステム」。

ランドナーバーがMTBとハンドルクランプ径が
同じなので、MTB用の58mmです。

全体のイメージに合わせて、シフト、ブレーキの
アウターをシルバーで統一してみました。


クランクは「TRUVATIV」社の「FireX 48/36/26T」。
「FSA」社の「MEGAEXO」同様、 「シマノ」社の「HOLLOWTECH II」と同構造の「GigaPipe」。
構造が同じだけでなく、工具も使えるそうです。(「FSA」同様、BB部分も使えるかも。)
メーカー公表のBB込みの重量が997g。(「シマノ」社の「LX FC-M851」とほぼ同等。)

フロントディレーラーは、「シマノ」社「アルテグラ FD-6503B」。
オリジナルは「シマノ」社「ディオーレ FD-M531」でしたが、ボトムルーティング(下引き)
だったので、ロード用の物が使えました。


リアディレーラーは「シマノ」社の「XT RD−M750GS」に変更。
オリジナルは「シマノ」社「ディオーレ RD-M530」でしたが、「ローノーマル」ですので、
STIの変速操作が、通常と逆になる為の変更です。

リア・カセットは、オリジナルのままの12−25T。これは、今後変更の可能性有りです。


ブレーキは「AVID」社の「Single Digit 5」。前後セットで394gと軽量。

今回も、ロード用STIでVブレーキをダイレクトに引いています。
フェード対策の、シューのセラミック化は、まだ実施していません。

* 快適かつ安全に乗る為には、セッティングに、それなりのノウハウや技術が必要です。
参考に実施する場合は、あくまで自己責任でお願いたします。


ホイールは「Formula」社の完組みホイール「XSR-3」です。
「GIANT」など、多くの完成車でも、使われています。
重量は、F/894, R/1146。「シマノ」社の「105」の完組みホイールと同等重量。

サドルは、オリジナルの「VELO 1133G」。
シートポストは、オリジナルの「SP-306 Alloy」から、全体のイメージ合わせの為と、
軽量化&乗り味向上を狙って「Guizzo」社の「ホワイトカーボンポスト」へ変更されてます。

タイヤはオリジナル装着の「ビットリア」社の「RANDONNEUR 700x32C」。
このタイヤ、トレッドパターンは良さそうなのですが、重量は重めの550g/1本。
同じ「ビットリア」社の「RANDONNEUR PRO」だと、「700x35C」で430gなので、
軽量化の余地有りですね!
(ちなみに、事務長CCTの「スピードエキップ」35Cは385gです。が、販売中止!)


「ドロップツアラー化」の第6号が完成しました(変な自転車の第6弾ですね)。

完成した当日、テストを兼ねて「愛知県稲沢市祖父江町」にイチョウの黄葉を見に出掛けました。
オーナーのツッチーさんによれば、『ランドナーバー+ロードSTIによる予想以上の快適さ。
加えて、Vブレーキのダイレクト引きも、全く違和感の無い物。』と言う事でした。

本日も、早朝より走りに出掛けられた様です。気に入っていただけて、嬉しいですね。


<ツッチーさんは、機材製作のスペシャリスト!>
ちょっと、ここで、オーナーのツッチーさんの作品をご紹介させていただきます。

彼は、旋盤、フライス、溶接の加工技術を持っておられ、その技術を生かして、
色々と御自身の自転車ライフに必要な品物を製作しておられます。
すでに、メンバーの一部の方も、その恩恵にあやかっておられます。
私も、自転車部品の一部の製作を依頼してます。
市販品以上の出来栄えなので、合わせてご紹介いたします。(製作順序はバラバラです。)

左は、見ての通りの自転車収納道具(?)。右は、メンテナンス・スタンド。
左は、クルマへの固定装置(2台並列積載用)。2台の間隔を調整出来る機構になってます。

右は、「メンテナンスおかもち」。
メンテナンスする際に、ケミカルを持って移動する事って多いのですが、バラバラだと
持ちにくいし、収納も大変!これ便利だと思います。(すでに、何件かの発注があるみたい!)

ランプの車体への固定ステー。

市販のクイックシャフトに固定するタイプも製作されたそうですが、実際に使ってみると、
クルマへの積載などで、フロントホイールを外した時、ランプが邪魔になります。
この、フロント・フォークのディスク固定部に固定するタイプだと、車体に残りますので、
ホイールを外しても、邪魔にもならず、光軸も狂わないと言う、優れもの!

特に、この写真の物は、「こだわりの人、ko1さん」がオーダーした特注品。
軽量化にも気を使って、23gを達成!ko1さんも絶賛してます!!

同じくランプステー。

形状的には変更はありませんが、表面処理が旋盤のマシン加工痕を生かした仕様です。
ko1さんオーダー品より、固定軸部分が細いので、より軽量化して強度テスト中と思われます。

ディスクブレーキ装着車対応モデルの開発もお願いしますね。
(固定ネジを、ステー側から貫通でキャリパーを挟んで、フォークに固定。これで行けるかな?)