#42:DAHON Vitesse P16改’08(タイガーさん新2号車)


何の前触れも無く、急遽発売された「DAHON」初のフロントW車です。

奥様用の「Boardwalk」を手放す事になって、代替えを探していた時だったので、
ちょっと久々に『悪魔の囁き』してあげました(笑)。

ですが、こいつ、実は凄い素質の持ち主なんですよね!


左の写真が、発売状態 で、右が、「ちゃりき!工房」で、手を入れた後。

まずは、市販状態の簡単な説明ですが、フレーム材質 A7006アルミで、
上級の「Herios」や「Mu」などと変わりません。フロントフォークも同じです。
特筆すべきは、ノーマルで55Tのギア板を装備している事!これは、良いです!!
泥よけやシート・ポンプ(空気入れね)を装備して・・・公称12.5kg/¥98,000!
「Mu P8」が公称11.3kg/¥89,250だから、値段的にも、お得感有りでしょ?

改造後については、以下に、説明しますが、写真の状態で10.5kg!
タイガーさん1号車「Herios SL」が9kg後半なので、素性の良さが分かってもらえるでしょう!

改良後のクォーターView。

変更点は、シフター交換(10速化)、前後ディレーラー、よりクロスしたリア・カセット、
シート・ポンプ廃止、’07「Herios SL」用ハンドル・ポスト、タイヤ・・・です。

ハンドル・ポスト変更の理由は・・・

ノーマルのハンドル・ポストは、高さ調整が
可能で良いのですが、折り畳んだ際、
折れるフレームの間にハンドル回りを
収めるタイプなんです。
これだと、ブレーキレバーやシフターが
当たるのを避ける為に、色々調整しないと
ならない・・・。

このタイプだと、外に折れるので、
その辺りが、まったく問題無くなるんです!


まずは、ハンドル回りから・・・

ハンドル・バーは「Titec」社の「Pluto-Flat-Carbon」。
580mmのストック状態で、公称145gと軽量な物ですが、構造上、バーエンドは不可。

シフターのオリジナルは「Microshift 」社の「model : TS53-2L ( 2 spd) / TS-53-8R ( 8 spd) 」。
「スラム」社のに比べても、タッチが良くない(もちろん、ケミカル・チューンはしたけど)。
それを、「シマノ」社の「SL-R770-10(フラットハンドル用ラピッドファイヤープラス)」へ。
何故に10速化なのかは、たまたま「アルテ」のリア・カセットが余ってたから(笑)。

*この2点は、#41:DAHON Mu SL 改 ’ '06(キトチンさん1号車)に使ってた物を、
ドロップ化に伴い、安価にて提供いただきました!

ブレーキ・レバーは、オリジナルの「Avid」社の「 FR5」・・・「Herios SL」と同じ物です。

ハンドル・ポストは、上に書いた様に、’07「Herios SL」用。
高さ調整機構は「Syntace VRO & Radius VRO」と言う、先端のステーみたいな部分。


前後ディレーラーです。

フロント・ディレーラーのオリジナルは、「Microshift」社の「 FD-R42-F11」。
「シマノ」社のシフターへの変更に伴い、同社の「FD-R770-F(直付 2x10s)」へ。
変更理由は、10速化でチェーンが細くなる為、です。

ですが・・・メーカー純正の直付けフロントディレーラーステー、すんなり付きません!!!
ですので、取り付け穴を上方へ拡大、何とか付きました。

リア・ディレーラーのオリジナルは、「シマノ」社の「ティアグラ(RD-4500-SS)」。
多分そのまま10速化可能だと思いましたが、オーナー意向で「アルテグラ(RD-6600-SS)」へ。


クランクとリア・カセットです。

クランクは、オリジナルのままの、「FSA」社の「 CK868CC 55/ 44T」です。
数字の様に、アウター55T!にインナー44T・・・凄いな(笑)
四角軸のBBですので、「Herios SL」の様な「ISIS」の物に変更すれば、より軽量化になるかな?

リア・カセットは、オリジナルが「シマノ」社の「CS-HG40」の11/32T。
リア・ディレーラーがロード用なので、本当は、この歯数は・・・ダメでしょ(笑)。
と言う訳で、「シマノ」社の「アルテグラ(CS-6600-10s)」の12/25Tへ変更。
実は、これ、以前、私が発注ミスした物・・・在庫が掃けました(笑)。


前後ブレーキは、Vブレーキ、「Kinetix」社の「SpeedStop V」。

ブレーキレバーが、ミニVを引ける物なのに・・・何故か、普通のVブレーキなんですよ・・・。
オリジナルに対して、シューを「Herios SL」の舟式に変更。

う〜ん、多分、「Herios SL」のミニVに変更かな・・・納まりも質感も良いし。(笑)


ホイール&タイヤ、です。

ホイールは「Kinetix Comp」。「DAHON」の上級モデル(Pの付くモデルね)に標準の物。
ですが、今年のモデルから、ハブが形状から見て「American Classic」社の物(写真:右)に
なってるみたいで、以前のより、少し軽量になってる様です。
エアロリムなので、当然、ダブル・ウォールの物です。


タイヤは、今は手に入らない「Mituboshi」社の「ポッシュライダー(20×1.35」に変更。
(オリジナルは、「Schwalbe」社の「Marathon Racer 20x1.50」)

サドル&シートポストは・・・。
サドルはオリジナルの「Biologic Ario」。柔らかいですが、脚の動きの邪魔になりにくい形状。
シートポストはオリジナルが「Zorin Seatpost Pump」と言う、空気入れを内蔵したタイプですが、
携帯式の空気入れを携行しているので、軽量化の為「DAHON」純正オプションの物に変更。


<改良を終えて・・・>

「DAHON」社として初の純正フロントW、このモデルは日本100台限定。

「Herios SL」が、継続販売されてますが、「DAHON」社としては、「Herios P8」に変わる
アルミフレームの上級標準モデルにしたいんじゃないかな?
多分、来年からは、通常のカタログモデルになると思えますよ!乞う、御期待ってとこですね!!

そうそう・・・オーナーから後日、報告が有りまして・・・
オーナーのタイガーさん、「Vitesse SL」にしちゃったそうです!(笑)

「Herios SL」から、ホイールと、サドル&シートポストを移植してみたそうです。(写真:左)
この状態で、車重は9.6kg・・・あはは、「Herios SL」と同じです。
ついでに、記事に有った様に、ブレーキもミニVに変更。

とんでもない「Vitesse」に、なっちゃいましたね(笑)


<改良:1 2008/08/30>

「Herios SL」から、ホイール等を移植して「Vitesse SL」となりましたが、
より快適な旅を目指して、ドロップ化を行ないました。

当初「Herios SL」をドロップ化の話で進んでましたが、上級モデルの9速のSTIが
手に入りにくいのと、「Herios SL」では、私のと同じになってしまうので、
「Vitesse SL」のドロップ化となりました。

完成した姿です。いかがでしょうか?

この状態での重量は、9.8kg。フラット・バーからの重量増加は200g。
この増加理由の大半は、ハンドル・ステムAssyを’07モデルの高さ調整式の物に変更した分。
仮組した感じでは、ドロップ・ハンドル+STI等の方が、軽く感じたのですが・・・。


ハンドル回りです。・・・STIは「アルテグラSL」です!

STIは「シマノ」社の「アルテグラSL ST-6600G」
「ST-6600」より、−43gの軽量化が図られ、渋いグレー色になってます!
フレームに入ってるパターンのグレーに合わせる、オーナーのこだわりです!!

ハンドルは日東の「Neat Mod.186 STI-80 380mm」・・・肩につぶしが入って握りやすい。
当初「TESTACH」社の「補助ブレーキ」が付かないかと心配しましたが、大丈夫でした。
*「補助ブレーキ」は、走行時の快適装備であると共に、ブレーキ引き代調整機構の役目。

ノーマルのハンドル・ステムは、構造上から高さを低く出来ないので、
07年モデルの「SPEED P8」などに採用されている物を採用。ですが、ちょっとだけ重いです!

ハンドルクランプ部の径が、フラット・バー用の25.4mmなので、要改造かと思いましたが、
ちょっとキツ目ですが、すんなり付いてしまいます。
*私の「Herios SL」で、内径を26mmに加工してみましたが、固定が完全でなくなりました。

もちろん、ハンドルの高さを出す為に、中央のクランプ部から上の長さをカットしてます。

注)ハンドル・ステムは重要部品ですので、この記事を見ての改造に関しては、
あくまでも『自己責任』で行なってくださいね!責任は、取りませんから!!


駆動系の変更です。

フロント・ディレーラーは、STIへの変更に伴い「シマノ」社の、フラット・バー用の
「FD-R770-F(直付 2x10s)」から「アルテグラSL FD-6600G-F 直付 2x10s」へ。

リア・ディレーラーは変更不要ですが、色へのこだわりで「RD-6600G-SS」へ変更。
あくまでも趣味の乗り物なので、こう言うこだわりが有っても良いですよね!


タイヤとホイールです。

タイヤは「Panaracer」社の「Minits Lite」。
タイガーさん「Herios SL」に「Minits Tough」に採用してみて、良い感じだったので、
より軽量なモデルを採用・・・オーナー曰く、こちらの方が、より快適な感じだそうです。

ホイールは、タイガーさん「Herios SL」の物を移植。(笑)


サドルとシートポスト です。

前の記事の終わりに、オーナーから「Herios SL」のサドル/シートポスト移植と有りましたが、
これらは、新たにお馴染みの『ヤフオク』にて入手。
サドルは「SDG」社の「BelAir SL I-Beam」・・・「Herios SL」のより、少し軽量なモデル。


ブレーキです。

前回の記事に有った様に「Herios SL」に標準の「Kinetix」社の「ProStop」と言う
「ミニVブレーキ」に変更・・・質感も良く、色も合ってます。