#46:ARAYA MF26ESCE '94改(メンバー貸し出し用)


自転車遊びの楽しさを、より多くの方にも知っていただきたくて、
「ちゃりき!」を続けて来ましたが、楽しさを知ってもらうには、乗ってもらうのが一番!

とは言っても、自分のバイクを貸し出すのは、せっかく出したポジションが変わるので、
どうも抵抗が有りまして・・・。

なので、余ったフレームを使って、1台組上げました♪
これで、MTBに乗った事の無い方に、とか、スポーツ自転車乗ってみたいけど、
とか言う方に貸し出す事が出来るかな。

そんな目的なので、出来るだけ余った在庫部品で組上げる予定でしたが、
結局、現行9速のDeoreで組んじゃいました(笑)

さてさて、どんなバイクになったのでしょうね!


ピカピカのメッキフレームに、カーボンフォークが良い感じです。

「MF26ESCE」
たぶん、’94後期〜’95年のモデルだと思います。
名称の中の「ESC」は「Expert Sports Cromo」の略で、クロモリの中級スポーツモデル。
カタログ値ですが、クロモリで11.7kg。(リジッドフォークですが)

完成車重は、素の状態で11.9kg。ちょっと増えちゃったかな。
でも、ANCHOR XNC7と同じです!

ストックの部品で組む予定を、現行の9速Deoreを多用した理由は、
乗ってもらうなら、現行の性能で乗ってもらいたかったから、なんです♪


ハンドル回りです。

ハンドルバーは「グランジ」社の「ライザーハンドルバー 650mm 1.3インチアップ」。
シフターは「シマノ」社の「Deore(SL−M590)」。
ブレーキレバーは、同社の「Deore(BL−M590)」。

ステムは「リッチー」社の「プロ」の90mm。
シンテシを最初に組む時に買ったものですが、長さを変更して余ってた物。


フロントの駆動系です。

クランクは「TRUVATIVE」社の42-32-24T。これは、誰かのバイクに付いていた物。
クランク長が165mmですし、乗った感じ44Tの方が良さそうなので、
近々、DeoreM590に変更予定。

フロント・ディレーラーは「シマノ」社の「Deore(FD−M590)」。
上級モデルと同じ、ワイドリンク設計。変速性能も、申し分無し!


リアの駆動系です。

リア・ディレーラーは「シマノ」社の「Deore(RD−M590‐SGS)シャドータイプ」。
私の「LOUIS GARNEAU LGS-CCT」に、少しだけ使ってた物。
シャドータイプは、ワイヤーの配索がスマートだし、物の張り出しが少ないので、
転がした時の破損も少なそうで好き。

リア・カセットは、「シマノ」社の「Deore(CS−HG91−9S)」。9S 11-34T。
上級モデルと同じ、ナシ地仕上げ。肉抜きもされてます。


前後ブレーキまわり・・・リンク式のVブレーキ。

今は無きリンク式の「シマノ」社「LX(BRーM570)」。
発想は良いんですが、使ってるうちにリンクにガタが出て、シューの位置出しに苦労します(^^;

ブレーキシューは、#43のタイガーさんARAYAにも使ってる「SERFAS」社の「BPS-300」。
値段が安い(定価:1台分¥1,996円)ですが、「シマノ」社コンパチですし、
船の表面仕上げも、「シマノ」社の「XT」並の出来映えなんです!


タイヤ回りです。

タイヤは、「チェンシンタイヤ」の「シャイエンプロ ケブラービード(26×2.1)」。
愛用の「パナレーサー」の「Razer MXPR」と行きたい所ですが、価格がねぇ(^^;
中古が有れば良いのですが、先日、プジョーに付けて出しちゃったし・・・。

とにかく、価格が安い(1本¥2,940円)のに640gと軽い方だし、
試してみたかったんです。
実際に装着してみると、26×2.1ですが、ちょっと細目です。

完成後、「岐阜」まで試走して来ましたが、「Razer MXPR」と比べて、
少し高いブロックですが、腰砕け感も無いし、漕ぎも軽くて良い感じでした。

ホイールは、#28のK2に付いてた物。
フォーミュラ XCD-3コンプリートホイール。
リムが左右比対称になっていて、スポーク数が少なくかっこいいです。
ディスクハブで、将来のディスク化も可能なホイールですが、このフレームは当然ディスク未対応(笑)。

尚、#28のK2には、「シマノ」社の「WH-MT15」を入れて、在庫のキャリパーでディスク化。


ここからは、フレームのレストアについて、ちょっと書いておきます。

このフレームは、元々はタイガーさんが昔乗られていた物で、meguさんのバイクが
盗難に有った際に、休眠中の、このフレームを使って組上げました。(#27:meguさん2号車)
その後、新しくMIYATAのカーボンフレームで組み直して、手元に余っていた物です。

タンゲのクロモリパイプにクロームメッキを施し、その上からクリア塗装したフレームでしたが、
なんせ’94年頃のバイクなので、紫外線によるクリア塗装の経年劣化と、保存時の錆も出てました。

そこで、クリア塗装を剥がして、錆びた部分は錆を取り、シルバー塗料でタッチアップしました。

作業前と途中です。

上に書いた様に、クリア塗装が劣化して錆も出ていましたので、まずはクリア塗装を落とすとこから。

使用する物は、目の細かいスチールウール、真鍮のワイヤーぶらし(固いのと柔らかい物)、
そして塗膜の上に貼られているオリジナルのステッカーを保護する為に、マスキングテープ。

#9のシンテシの様に「塗装剥離剤」を使えば楽なのですが、剥離剤は最後に水で処理しなければ
ならないので、鉄フレームの細いパイプの先端に、水分が残るのも嫌なので、今回は使用しません!

また#43のARAYAの様に、アルミフレームなら「3M」社の研磨スポンジで、
塗装を削り落とせますが、クロームメッキは傷が残って消えないので、絶対ダメです!!

と言う訳で、スチールウールで、コツコツと磨いて剥がします。

強度の関係が、

クロームメッキ > スチールウール > クリア塗膜 

なので、酷く擦らなければ、メッキにダメージを与えないのです。
でも・・・面倒なんだ、これ(^^;)


ヘッド付近。

オリジナルの「Muddy Fox」のステッカーは、傷みが酷いので、諦めて剥がしました。
でも、このフレームの顔のヘッドマークは、ちゃんと残してます♪


BB回り。

BB回りの溶接部分、もともとメッキの掛かりが薄かったのか、今一つメッキ感が無い。
でも、スチールウールの後、コンパウンドを使って磨いてあげたら、そこそこの感じに♪

BB後ろ、チェーンステーに有る型番のステッカーは、こんな感じでマスキングして磨いて残してます!


シートクイック回り。

錆は、ここが一番酷かった。特に、パイプが溶接した際に赤錆が出てました。
ですので、BB回り同様に磨き上げた後、シルバー塗料でタッチアップしてます。


で、組み上がったのが、これね♪(冒頭にも載せましたが)

メッキのフレームに、ブラック基調の部品。かなりシブい感じでしょ?
乗った感じは、前後リジッドなのでソリッドでシャープ。
でも、タイヤのエア・ボリュームが効いているのと、クロモリフレームの恩恵で、そこそこ快適♪
主流のヘッドサイズなので、フロントへのサス導入も可能(安いのだと、重くなるけどね)。

さて、貸し出し用に組んだけど、40km程乗ってみましたが・・・かなり気に入ってたりします(笑)。