#248:'10夏旅:「小豆島/土庄 〜 赤穂 探訪記!」(10/08/10)


夏旅4日目です。今日は「小豆島/土庄 〜 赤穂 探訪記!」

昨年、台風の影響で不完全燃焼となった夏旅、今年は好天に恵まれて楽しんでまいりました。
今年は、日程を長くし、瀬戸内だけで無く「岡山県北」の町並みも訪ねて来ました。

日程は・・・

1日目:'10夏旅:「津山 〜 新見 探訪記!」(10/08/07)

2日目:'10夏旅:「新見 〜 高梁 探訪記!」(10/08/08)

3日目:'10夏旅:「小豆島 池田 〜 土庄 探訪記!」(10/08/09)

4日目:'10夏旅:「小豆島/土庄 〜 赤穂 探訪記!」(10/08/10)

5日目:'10夏旅:「赤穂界隈 探訪記!」(10/08/11)

では、4日目、「小豆島土庄 〜 赤穂」まで、引き続きリゾートな旅を御紹介します。


4日目のスタートは、いつもお世話になる「岡田長栄堂」さんから。

「小豆島」で泊まる時は、いつもここです。「大師の宿」と銘打って、宿を営まれていますが、
旅行、ビジネスでの宿泊も快く引き受けて下さいます。
無料の洗濯機、乾燥機も有りますので、助かります(洗剤は買ってね♪)。

素泊まりも可能ですが、今回は2食付きで¥7,350円。昨夜の料理を考えれば、安いでしょ?
左の写真が食事をする本館。団体客さんは、こちら。1階には、お土産も売ってます。(宅配便、発送可)
で、宿泊したのは、道路の向かいの「三番館」。

「大師の宿 岡田長栄堂」   http://okada-choeido.com/

住所:香川県小豆郡土庄町桟橋通り
電話:0879-62-0554(代)


宿を出発して、裏通りを進んで。

裏通りと言っても「土庄港」から「土庄町役場」へ向かうので、昔はメインの道だったのでしょう。
左の写真は、ちょっと奥に見えた、良い感じの建物。公民館だったのかな。

右の写真は、醤油の醸造販売の「元屋商店」さん。(カーソルを置くと、看板の拡大写真が見れます。)


これが、世界一狭い「土渕海峡」です!

昨日、グルッと回って来た「前島」と「小豆島本島」の間の海峡です。
右の写真にも有ります様に『ギネスブック』認定なんです。(詳しい説明は、カーソルを置いてみてね)

なお、この海峡を渡った証明書が、このすぐ横に有る「町役場」にて発行していただけるそうです♪


一昨年と、まったく同じなんですが・・・(笑)。

「土庄港」を反対側から見るの図。一昨年は、晴天だったけど、今日は、少し雨がパラパラしてます。
でも、天気予報でも、降り出す訳では無さそう。暑く無くて、ちょうど良いかも♪

なお、この4日目の内容は、「日生港」に到着するまで、一昨年と変わりませんので。(笑)
ただし、多少、バージョンアップしてる所も有るかも♪(あくまでも、『あるかも』ですよ!)


小さな漁港と漁師町の中を。

まず最初の「ホテルグリーンプラザ小豆島」の有る坂をクリア。
頂上部から見える漁村に向かって、一気に下って♪

小さな漁港の横を抜けて、ゆるゆると曲がった道を、気持ち良く走って行きます。


「小豆島八十八カ所霊場 60番 瑠璃堂」。

ゆるゆるとした道を走らせていて『第60番 瑠璃堂』の案内板を見つけて。
『名前の響きが良いな』と、寄ってみる事に。信心じゃ無く、この程度ですから(笑)。

すぐだと思って入って行きましたが、結構登って行くのね(^^;・・・右の写真は石段の下から撮影。
ちゃんと、旅の安全をお祈りして来ました!


『おっ!「渡船のりば」だって!!』

焼き板塀の家々を眺めながら走らせていて、左の写真の看板を発見!
そりゃ、覗いて来なきゃと、細い路地に入って行って♪

右の写真が「渡船」の桟橋。向こうに見えるのが「沖ノ島」。
時刻表を見ると、朝夕は30分おきに船が有りました。住民の方が、通勤通学で利用するのでしょうね。


ちょっと天候が、今ひとつですが・・・シーサイド・ポタです。

左の写真、ずっと奥に行って、左手に曲がって坂を徐々に上がって。
岬になっている部分は、必ずと言って良い程、岬の尾根に向かって登ります。

登りきったら、気持ち良く下りて・・・暑く無いのは良いですが、景色がねぇ・・・。
う〜ん、この先に掛かる雲が、ちょっと心配です(^^;


ゆるゆると登って来てますが・・・前方にさらに登ってる(^^;

実は、この坂に行く前に、海岸線沿いに岬を回れないかと、漁師町の間を抜けて行ってみましたが、
集会所の様な建物の有る空き地に出て、おしまい・・・大人しく戻って登ってます(笑)

右の写真、見える場所まで行けば、登りが終わるはず・・・ゆっくりゆっくり上がって行きます。


登ったら下る・・・気持ち良く下って行きます♪

でも、また先に登って行くのが見えてるんだけど・・・まぁ、ゆっくり行けば良いから。(笑)。
右の写真の鳥、面白く無いですか? 最初、デコイかと思いました(笑)


登ってるけど、その先の斜度が上がってる・・・。

こう言うのの繰り返しなんですよね・・・島の北側は。
でも、その先に、素晴らしい物が待ってると、期待して走らせて行くのですが♪

右の写真が、登り終えた所。右の方から上がって来ました。
左側の道は「小豆島」の中心「寒霞渓」へと上がる道。「土庄」へも抜けれますが、キツい登りです。

天気が良ければねぇ・・・。

小さな集落越しに、「瀬戸内海」の海の青さに、空の青さと絵になるんですけどね。

海の景色を眺めながら、坂を下って行きます。
歩道部分を走ってますが、結構段差が有ったりしますので、気を付けなきゃ(^^;


「道の駅 大坂城残石公園」です。

綺麗なトイレに、自動販売機、お土産物を売ってる店もあります。
名前の通り「大坂城」築城の際、「小豆島」から石垣の石を運んでます。

「小豆島」は、主に花崗岩から成り立っていて、島の北東部では「小豆島石」と呼ばれる
良質の花崗岩が、今でも採掘されています。(と一昨年書いたので、コピペ 笑)

一昨年は、トイレ休憩しただけでしたが、今年は、中に入って行きます。理由は・・・。

これしか無いでしょう♪珈琲タイムです!

天気がねぇ・・・青空だったらねぇ・・・と思いつつ、珈琲を入れて。
右の写真の様に、透き通る海の水♪ でも、これを飲んだ訳では無いですから(笑)。

波の音を聞きながら、ゆっくりと珈琲タイムを楽しみました。

「大坂城残石公園」の展示の説明もしなきゃね!

公園の外周部分に、島から積み出す予定で切り出された石が集めて、置いて有ります。
そして、『どうやって、大きな石を運び出したのか?』の謎解きが、この写真です。

「修羅(しゅら)」と呼ばれる木枠に乗せ、コロを使って「ロクロ」と言う木製ウインチで引っ張る。
そして、大きな筏に乗せて、海上を運搬して行ったそうです。


基本的に2車線の綺麗な道なんですが・・・これは何?

最初、ポケットパーク的な公園が作ってあるのかと思ってましたが、それにしては見所が無い。
良く観察してみると・・・『あ、なるほど!』線形改良の跡、つまり、旧道。

昔は、山の形に添って、ウネウネ(ゆるゆるじゃなくて)と曲がりくねってたみたいです。
照明も乏しかったでしょうし、クルマのライトも今の様に、そう明るくも無い・・・。
結構切り立った上に道が造られているので、ダイブしたクルマも有ったでしょうね(^^;

左の写真の植え込みの木は・・・オリーブの木。右の写真の様に、実が成ってました!


今年も来ました「田井浜海水浴場」です♪

火曜日とはいえ、夏休みです。もっと、海水浴客が多くても良さそうですが、こんな感じで♪
ちょっと荒めの砂なので、サクサクと踏んだ感じも心地良く。

実は、今年は珈琲を入れて、ゆっくりした分、フェリーの出港の時間まで、余裕が無い(^^;
気持ち良さそうに遊んでいる親子を羨ましそうに眺めていたら、そこのお爺さんに話しかけられて。

最初、タバコを吸っていたので、禁煙って言われるかと思ったら、そうじゃなくて。
どこから来たのか、とか、どこへ行くのか、とか。世間話を楽しんで♪

時間が無いのに・・・泳ぎました♪♪

我慢してたんですよ。最初は。でも、お爺さんの『泳ぐと気持ち良いよぉ!』の一言で(笑)。
ここは海水浴場と言うくらいなので、コインシャワーも有るんです。
ですから、泳いだ後、シャワーを浴びたらサッパリ出来るし。

昨日は、波がちょっと強かったけど、場所の違いも有るのか、波はほとんど無い。
仰向けにプカリプカリと、波間に漂ってたりして・・・♪

当然、フェリーの時間には間に合わないのは分かってたけど、1便送らせれば良いだけの事で♪
小1時間、海遊びを堪能しました♪♪


「大部港」へ向かいます。

港までは自転車で10分掛からないんです。だから、余計にさっきは迷ってたんです。
でも、これで良かったんですよね・・・リゾートなんだし(笑)。

道端のお寺への道標、今まで気が付かなかった。ゆっくりしてるからこそ、気が付いたのかも。

「大部港」に着いて、まだ1時間半も時間が有ります。
もっと海岸でゆっくりしてれば良かったんですが、お腹が空いて(笑)。

港に行けば何か食べ物が有るだろうと来てみましたが、パンしか無くて。
でも、空腹には何でも美味しいから、ね。

食後、右の写真の石の上で、ウトウト。自転車には、先程、泳いだ時、着ていた物を干してます。


フェリーが来たので、乗船して♪

「大部港」からは「日生」行きのフェリーが出ます。乗船時間は、約1時間。
いつもの様に、デッキで海風に吹かれながら、のんびり過ごします♪

右の写真、「小豆島」への、名残惜しい気持ちがいっぱい。
また来年も来なくちゃね〜♪

少し天候が回復して来ましたね♪

先程、いっぱい海遊びしたので、デッキで少しウトウトしたり。
でも、写真だけは撮らなきゃ・・・何枚も撮りましたが、良さそうなのを2枚。

「日生港」が近づいて来ました。

左の写真は「日生」の近くの島の別荘群。
どんな景色が見れるのかな。でも、島までの手段は、船しか無いので、寄り道は無理です。

「日生港」が見えて来ました。筏は牡蠣養殖の物。「牡蠣」の産地ですからね「日生」は。(写真:右)

さて、そろそろ下船の準備をしなければ。と言っても、自転車の所へ降りるだけですけど。


「日生港」到着です。

自転車の所に降りてみると・・・自転車の固定方法は同じでした。これが安定するんでしょうね!

「日生」に上陸して、記念撮影して。
時刻は15時半。この時間なら、港のすぐ前の「日生駅」から列車に乗れば、21時には家に着く。
しかしねぇ・・・ちょうど退勤時間と、乗り換え時間が重なるんですよね(^^;

急いで帰らなきゃならない理由も無いし、愛知の方は天気が悪そうだし。
と言う事で「赤穂」まで走って宿泊する事に♪ まずは、今夜の宿を携帯で探して、電話して確保!


「日生」を後にして。

海沿いに、国道で東に向かいます。当然、穏やかな海の景色を眺めながら走らせます。
海に浮かんでる「牡蠣筏」の下には、「牡蠣」が育ってるんでしょうね。冬が楽しみ♪


国道が大きく曲がる所からは・・・。

「赤穂」から来た場合、最初に「瀬戸内海」に出会う場所です。
ですので、今回は、ここで「瀬戸内海」とお別れします・・・来年もまた来るからね♪

「瀬戸内海」と別れた後は、右の写真の「石谷川」沿いに、山の方向へ。


「石谷川」沿いの道は・・・。

基本的に舗装してありますし「寒河駅」までは路面も綺麗です。
地元の方の、お散歩コースみたいですので、飛ばしちゃダメですよね!

「寒河駅」が見えて来ました。春には、梅や桜の花が綺麗なんですが、今は緑に包まれてます。
さて、ここから先、登りが待ってるんですよね・・・待ってて欲しく無いんだけど(^^;


淡々と・・・登って行きます。

「福浦峠」に向けた、そんな斜度は無いのですが、とにかく、ダラダラと長いんですよね。
初めて「赤穂〜日生」を真夏に走った時、頂上を越えた辺りで、木陰でダウンし掛けましたし。

「赤穂線」はトンネルで潜ってます。
鉄道がトンネルで避けると言う事は・・・あまり考えたく無いです(^^;

先の見える登りって・・・。

見える先を目標に登って行くのですが、そこで登りが終われば良いけど・・・次が有ったら萎えます。

と言いつつ、何とか「福浦峠」のバス停まで、到達! でも、本当の頂上は、もう少し先。

「福浦峠」頂上に到達♪

初めて「赤穂」から「日生」を目指した時は、左の写真の公園みたいな場所で、ダウンし掛けたんです。
ここ、地図で見ると線形改良前の、旧道の残りなんですね!

右の写真が、「福浦峠」頂上。「岡山県」と「兵庫県」の県境でも有ります。
斜度がキツくて、向こうの様子が分かりません(笑)。


一気に下って「福浦」地区に。

一気に下ったのに、前方に、また登りが見えてます・・・次は「鳥打峠」。
「日生」から輪行しちゃっても良かったのですが、自走した理由があります。

右の写真の「流下式塩田」の「枝条架」の写真を撮りたかったんです。(カーソルを置いてみて下さい)
一番上の樋から海水を流し、流れ落ちながら水分が蒸発、下に濃い塩水が落ちる、と言う方式。
この方式の前の「入浜式塩田」に比べ、生産効率が飛躍的に向上したとか。
ここ「福浦」地区から「赤穂市」の南の海岸部は「流下式塩田」が多く見られた様です。


ゆるゆると登って行って・・・「鳥打峠」の頂上♪

「赤穂」の町が見えて来ました。今日は、あそこでおしまいの予定・・・後少しです。

苦手な登りの途中でも「お地蔵様」が見えたので写真撮影しときます(笑)。


国道をずっと走らせて。

左の写真の様な、長閑な景色を眺めつつ、国道の歩道をノンビリと走って行きます。

そして、右の写真の交通案内板が出て、「赤穂市街」方面へ曲がって行きます。
実は、07年に「赤穂」を走った際は、海岸近くの工場地帯を向ける近道をしたのですが、
あまり見るべき所も無かったのと、変化が無くて道に迷いそうだったので、今回はこのルート。


海岸方向に見える工場群と空き地は・・・。

先程の交通案内板辺りまでと、曲がって南下して行く道から見えている、写真の様な工場群と空き地、
これらが「流下式塩田」の跡地なんです。どれだけ広大な塩田だったか、良く解りますね!

今、記事を書いていて「国土交通省」の「空中写真アーカイブ」を見てみると、
明日の朝、訪れる「赤穂海浜公園」も、塩田の跡地だったのが分かりました!


塩田跡の石碑が有りました!

南下して、ずっと進んで行くと、市街地は左折の案内板が有ったので、曲がりました。
すると、そこに有ったのが、この石碑で『西浜塩田 三ツ樋浜一番跡 昭和四十年 廃田』と。

今現在の、この塩田跡は、右の写真の様な公園になってました。


「赤穂」市街地に着いて・・・「息継ぎ井戸」と「赤穂旧上水道」。

写真の井戸が歌曲でも有名な「赤穂浪士」の物語の始まりである「赤穂藩領主 浅野内匠頭」の
刃傷沙汰の知らせを、浅野家家臣が江戸より4日で「赤穂」に到着し、一息付いた井戸、と有ります。

「赤穂旧上水道」に付いては、実は私も、どれがそれなのか分からなかったんですが・・・。
「赤穂」の町は、「千種川」のデルタ地帯にあって、井戸を掘っても海水混じりの水だったのでしょう。
そこで、7kmも上流から取水し、海岸沿いの「赤穂城」まで上水道が引かれていたそうなんです。
上水道のモニュメントが、ここと「赤穂城」の所に有るらしいのですが、分かりませんでした。

*帰宅して、記事を書きながらネット検索すると・・・井戸の写真の奥の方、赤いモニュメントの
右の四角い石造りが、どうもそれの様です。あっちに、別に説明板を設置すれば良いのに(^^;


4日目の締めくくりは・・・「赤穂城」跡です。

「彦根」の「夢京橋キャッスルロード」の様な、お城へ続く大通りを進んで。
「赤穂城」の「大手隅櫓」と堀に到着。(写真:左)
天候が少し回復して来ているのでしょう。流れる雲と青空をバックの、なかなか良い写真でしょ?

「大手門」に回ってみると、時間制限が無いみたいで、中に入って行けそうです♪(写真:右)

「赤穂城 本丸門」前にて。

「大手門」を入って、ここまで「大石内蔵助 屋敷跡」や「二の丸跡」を見ながら来てます。
そして、この本丸跡を見て「赤穂城」の規模の大きさに、正直、驚きました!

朝、「小豆島 土庄」をスタートし、島の北側のシーサイドを走らせ、海水浴も堪能し、
フェリーの船旅を楽しんだ4日目の旅は、この後、予約した宿に無事到着して、おしまい。

明日は、「愛知県」までの長い電車旅を楽しんで、今年の夏旅を終わる予定ですが、
ちょっとだけ「赤穂」を楽しんでから、帰路に着きます。その様子は・・・。

5日目:'10夏旅:「赤穂界隈 探訪記!」(10/08/11)に続く♪

本日の走行距離:約41.2kmでした。