今年のテーマは、ＮＨＫで放映されていた「こころ旅」の影響も有って、
心に残る、子供の頃に見た田舎の風景を訪ねてみようかと出掛けて来ました。

４日目のテーマは、「相生」を起点に「旧山陽道（西国街道）」の風情を、
ゆるゆると楽しんでみたいと思います。

日程は・・・

１日目：'11夏旅「根雨 〜 新庄 〜 新見　山里探訪記！」(11/08/11）

２日目：'11夏旅「新見 〜 吹屋 〜 高梁　山里探訪記！」(11/08/12）

　１日、お盆の諸行事でお休みして・・・（11/08/13）

３日目：'11夏旅「岡山 〜 相生 　廃線跡と旧街道探訪記！」(11/08/14）

４日目：'11夏旅「相生 〜 姫路　旧街道探訪記！」(11/08/15）

では、４日目、「相生〜姫路」間の街道風情を楽しむ旅を、御紹介いたします。

昨晩宿泊した「東横イン　相生駅新幹線口」から、今日はスタート。
「東横イン」を選んだのは、だいたい、どこも思った通りの設備が有るから。

一晩￥１，０００円でノーパソを借りれるので、たまった写真を整理したり、
今日のルートの予習をしたりしてます。（なのにコースをロストするんだが・・・笑）

右の写真、ホテルのすぐ南側の道が「西国街道」。
ここらに来ると「旧山陽道」と言うより「西国街道」と言った方が、話が通じるのです。

実は、いきなりロストしてます（＾＾；
ホテル南の大きな道を東へ向かい、それっぽい道を進んで行ったのですが、
大きな道に合流した先で、『あれ、それっぽい道が無い！』状態。

で、ウロウロして、何とか、それっぽい道を見つけて進むと、この古墳が有ったので。
でも、普通、街道沿いには造られないと思うんだが・・・。

帰宅してＧＰＳロガーのデータを読み込んで見ると、やっぱりミスコース。
ちゃんと、地図を印刷しとけば良かったな。

古墳のそばの道を進んで、右手から合流する形で「西国街道」と合流。
写真の様な生活道路を、ゆるゆると曲がりながら（写真はあまり曲がって無いですが）進んで行きます。

「中山道」や「美濃路」には、何かと『街道』を主張する案内が有ったりしますが、
「西国街道」には、なかなか見当たりません！（それがロストの原因、と言い訳しておこう♪）

でも、良く注意して走ってみると・・・有った！「片島本陣跡」。
でも、本当に『跡』で、普通の住宅の前に、説明板も無く。（写真：右）

あまり旧街道風情は無いです。普通の生活道路です。
でも、それは、昔の街道が、現在も生活の中で息づいているって事。素晴らしいじゃないですか！

で、所々に左の写真の様な分岐が有って、停まって分岐の先を眺めると、そっちも良い感じ♪
ふらふらと分岐の先の方にも行ってみたくなるけど、今日は行きませんよ（笑）。

揖保川郵便局の前に、右の写真の道標発見！
『左　た津の山さき　右　飛免ぢかうべ』。多分、『左　竜野山崎　右　姫路神戸』か？

「揖保川」を渡る「正條の渡し場」の跡です。
左の写真の奥の方で、川沿いに出ましたが、正解は、さっきの「揖保川郵便局」の道標の所を左に入り、
路地を抜けて、ここに出て来るんじゃないかな。

大きな木の存在感が、良いですね♪
河川改修が有ると、良く切られてしまうケースが多いけど、ずっと生き延びて欲しいなぁ。

さて、どこを渡るかと北を見れば、
国道の「揖保川大橋」。

そこを渡って「太子町」を目指しますが、
橋までが、結構迷路でしたよ（笑）。

「揖保川」を渡った先、街道の有るべき部分には、工場が立ち並んでます。
地図によると、工場の東側から、また「西国街道」が残ってるみたいで・・・。

ちょっとロストしましたが、写真の場所に出れたので良し、と。
左の写真が「揖斐川」の方。中央の白いビルが工場。
右の写真の緩く曲がってる道が「西国街道」。
並ぶ高架は「山陽新幹線」で、新旧交通が、平行して存在するのが面白い♪

住宅街の中を通って来て、左の写真で「林田川」に出ますから、県道の橋で渡ります。

渡った先は、右の写真の様に、旧街道っぽい道が続くのです。ユルユルと曲がってるのが良く解りますね！

この川から先は「太子町」です。

道の両側に、旧街道っぽい町並みが続いてます。（写真：左）

気持ち良く走っていると・・・旧国道（現在の国道は、バイパスになって北を走ってます。）へ。
「西国街道」は、ここまでのどこかで「斑鳩寺」の方へ向かい、その後、北側を通ってるのですが、
ま、ここまで来ちゃったから、このまま東へ向かいます。

この辺り「太子町」「斑鳩寺」の名称の通り「聖徳太子」に縁の地だそうです。

「太田小学校」の付近で、旧国道から、
まっすぐ進む感じで分岐して。

写真の様な道が「西国街道」で、
緩い峠越えをして行きます。

その登りの途中には・・・。

「播磨十水」の一つだそうです。『おぉ、名水かぁ♪』と喜んだのですが・・・。
右の写真の通りで・・・飲めないじゃん！

暑い時期のポタなので、綺麗な流れに浸りたいのだが、今回は、冷却スポットが無いなぁ。

緩やかな坂を降りて行くと、新幹線の高架と
並走する県道に出たのだが。

さて、ここからどっちだ？？？

新幹線の高架をくぐると、写真の場所。
前方の山を越えて行く様な感じなんだが。

そんな道は無さそうなので、
南に山を迂回するかな。

左の写真の奥が、さっきの場所。
田んぼの中の道を、ずっと南下して山に突き当たった所を、グルッと迂回する予定。
しかし、この草の束は何なんだろう・・・ずっと、並んで立ててあるんだよなぁ。

山を迂回する道沿いには、右の写真の様な史跡（これは廃寺跡）が有ります。

迂回して、山の南側に街道っぽい道を発見！
そこを「英賀保（あがほ）」を目指して、進んで行きます。
でも「西国街道」じゃないはず。ま・・・風情有る道なら、良いのです♪

そんな道沿いに、「熊見の夫婦地蔵」様です。
道祖神は、良く夫婦で彫られてますが、地蔵様は初めて見たなぁ。

山を迂回して、ロストした所の山を挟んだ反対側に「西国街道」が続くと思ったのだが・・・。
そう思って、反対側に回って来たけど、さて、どうなんだろ？（笑）

旧街道っぽい道沿いに、左の写真の道標発見！『右　びぜん　たつの　左　あぼし　むろ津』と。
記事を書きながら調べると、この道は「室津道」と言うらしい。
「室津」とは「相生」と「網干」の間の海沿いに有る港町。昔は海運で賑わったのでしょう。

右の写真の様に、まるで「枡形」の様にクランクする所に「延命地蔵尊」が有りました。
今までの経験上（そんなに無いですが　笑）、道沿いに御地蔵様が居られると、だいたいは街道♪

「英賀保」側の橋のたもとの写真です。
何で撮ったかと言うと「自転車専用道」だから。

「姫路市　市道　自転車幹線道路」。
「夢前川」沿いに通ってるみたい。

さっきの「自転車専用道」の写真を撮った辺りに有ったみたいです。
説明板によれば、「夢前川」の「室津道」の渡し場の有った所だそうです。

何故に「琴平」かと言うのは、「室津港」から「金毘羅さん」にお参りに行ったからだとか。
常夜灯の横には道標も有ります。

そろそろタイムアップ・・・今年の夏旅も終了です。
まだまだ、旧街道旅を続けたいのですが、今日の夜には戻ってないとダメなので、
「姫路駅」から輪行しようと駅に向かってます。

で「姫路駅」の近くに来ると、写真の様な、まるでモニュメントの様な建造物が有ります。
これは「姫路駅」から「手柄山遊園（手柄山中央公園）」まで有ったモノレールの跡。
「山陽本線」に乗ってると「姫路駅」付近で見れます。

右の写真、赤点線の様にモノレールが通っていて、右手のビルに駅が有った様です。

「姫路駅」に着いて、輪行状態に。
駅内の売店で、お昼御飯を買って、列車内で景色を眺めながら食べる事に。

「姫路駅」始発の列車が多いので、待ってれば確実に座れるので楽です。
約３時間半の列車旅を楽しんで、途中「大垣駅」から、のんびり自走して、無事帰着しました。

本日の走行距離：約４７ｋｍでした。

冒頭に書いた様に、今年のテーマは『懐かしい景色』を巡る旅でした。
前半の２日間は、そのテーマを十分以上に堪能出来たと思います。

ですが、後半の２日間は、事前予習はしていたものの、ロストが多くて・・・。
資料を持って無かったのが、一番の原因なのだけど、荷物が多くなるのがねぇ。
小型軽量な『文明の利器』、探してみようかな。

でもね、ウロウロ徘徊する様な旅も、それはそれで冒険みたいで好きなんだけどね♪（笑）

他には、初めて「新幹線輪行」をした事。「特急やくも」に乗った事。
コストは掛かるけど、時間を節約をして、その分、ウロウロするのに回すのも良いかも♪

なお、夏期休暇後、仕事が立て込んで、記事の完成が遅れました。ごめんなさいです。

さぁ、夏は終わってしまいますが（まだ暑いけど）、これから『秋』の良い季節！
また素晴らしい景色や出会いを求めて、自転車旅しますよ〜！

５日間の総走行距離：約３１０ｋｍでした。